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次世代ロシアの文豪は?

今日たまたま見つけた英語記事でクズネツォフ-トゥリャーニン氏が取り上げられていました。

この記事はヴァージニア大学現代ロシア文学専修のページより抜擢されたものです。原文

次世代ロシアの文豪は?(和訳)

最近、現代の新世代のロシアで最も優れた作家は誰か、という質問をよく耳にします。予言することは常にリスクを伴いますが、作家の皆さんはどう考えているのでしょうか?

サイトafisha.ru が2011年1月14日に、ザハル・プリレーピン氏(ロシア 国民のベストセラー賞 受賞者)のインタビューを発行しました。

afisha.ru: ザハルさんの考えでは、ご自分の世代の中で誰が最も優れた作家だと思われますか?またそれはなぜですか?(個人名を上げる必要はありませんよ。)

ザハル氏:私の世代、今の30歳代ですと、大物の文豪になりそうな感じがするのはセルゲイ・サムソーノフミハイル・エリザロフでしょう。その上の40歳代の作家でしたら、ドミトリー・ブイコフとか、アレキサンドル・テレホフとか。1番を決めることはできませんね。例えば私はミハイル・タルコフスキードミトリー・ダニロフの作品が好きですが、そのどちらかを1番だと言えるでしょか?また、なぜそのようなことを決めるのでしょう?この疑問に対する回答の一つとしては、 他の誰にも勝る作品を書ける人が1番です。その観点で言うなら、ブイコフですね。他の回答としては、誰にも書けない作品を書ける人が1番です。その観点で言うならテレホフでしょう。もう一つの回答としては、その人にしかできない方法で作品を書く人が1番です。それなら1番は、ダニロフ、エリザロフ、センチン、シャルグノフ、イルダール・アブジャロフ、アンディ・ルバノフ…となります。さて、簡潔に行きましょうか。あなたの質問に対して私は、最近偉大なる小説を書き上げた人物の名前を挙げたいと思います。彼の名はアレキサンドル・クズネツォフ−トゥリャーニンで、作品は『異教徒』と名されています。この作品を読んだ人はそんなに多くはありません。これは実に恥ずべきことですよ。

ザハル・プリレピン氏のインタビューは、ロシアの現代文学のアウトラインを提示してくれました。しかし私たちは、ロシア文学における新リアリズムにつながる傾向の登場を忘れてはなりません。オルガ・スラヴニコヴァの『2017』は最も優れた現代文学の1つであり、これはもはや現代の傑作と言えるでしょう。私たちは最も優れた現代ロシア文学作家に関する議論を継続していこうと思います。

エレーナ・ディモフ

投稿 2012年02月16日03:04:29


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