「BELIEVE」はパリ五輪へのエナジードリンク 〜 今年も信じる夏がやってくる
今すぐパリ五輪やろう。明日からやろう。
そんな気持ちにさせる映画「BELIEVE 日本バスケを諦めなかった男たち」でした。自力で決めたパリ五輪、楽しみすぎるでしょ。
去年のW杯から追っかけている人にとってはよき復習で、バスケ盛り上がってるらしいね?という人にはよき指南書なのではないでしょうか。大画面、大音量で見るAKATSUKI JAPAN、かっこよかった。
ここからは順不同で感想を書いていきたいと思います。ごめん、記憶が吹っ飛ぶシーンがあったんよ。
Makoto Hiejimaの可愛さ
インタビューの度にお名前が漢字とローマ字で表記されるわけなのですが、アルファベットのフォントがやたらとかわいい。
そしてMakotoが飛び抜けてかわいい(贔屓目)。なんかあんまり首が座ってないんですよ。文字の首が。それがものすごく本人みたいでかわいかったです。見れば共感してもらえるはず。みんなBELIEVEを見に行こう。
突然のサービスショット(困惑)
まこさんのインタビュー映像のあと、突如挟まれたバスケットボールと戯れるシーン。それまでのナビさんとか馬場ちゃんとかのインタビューでは挟まれなかったから非常に困惑しました。一体なんのイメージビデオ……?
蓋を開けてみれば、その後、河村くんさんと富永くんにもサービスショットがありましたが、一体なんだったんでしょう。また、グラビアが挟まれるのが22歳組と最年長という人選も一体なんだったんでしょう。個人的には「やらされてる比江島さん」を見られて感謝してます、ありがとうございます!!
マイキー、ベッド?(困惑)
インタビューを受けている場所はそれぞれ違って、それがまたいい味を出してるんですけど、マイキーこと川真田紘也のインタビュー場所はまさかのベッド。
「ベッド……」と全わたしがざわっとしました。いやまあいいんですけど……でもなぜ…………
エンドロールの取材協力で出ていたホテルなのでしょう。馬場ちゃんがソファに座り、場所を被らないようにしたらベッドになっちゃったのかな……それにしても、ベッド……
一瞬映る日本代表の先輩たち
「わーーーー、オールスターだ!!」という気持ちになった一枚の写真。
篠山さんがいて、田中大貴さんがいて、比江島さんを見つけられなくて終わった。笑
この先輩たちが繋いでくれたからこその今であり、未来なんですよね。あの写真、またしっかり見たいです。
田臥さんの後ろでSTRIVE(涙)
ブレアリキター!!!田臥さんの後ろに見える「STRIVE」の文字がすでに懐かしく、切なくなります。流れている映像的に仙台戦の前に撮影されたものでしょうか?(田臥さんの話を聞いてください)
あと、コート上にでかい人影が見えたんですけど、絶対きしくんシュート練習してない?(田臥さんの話を聞いてください!)あとちっちゃい方は竹千代さんかな?四家くんかな?どっちだろう?(田臥さんの話を聞いてください!!)
いや、聞いてましたよ!田臥さんはいつでも暖かく前向きなコメントをしてくれて、こんなにも偉大な方なのに素敵な人だなあと感動します。この人がブレックスのキャプテンでいてくれて幸せです。
身を乗り出して一生懸命話を聞くまこさん
試合前の円陣でも、ロッカールームででも、一生懸命頷いている最年長比江島慎さん。非常に可愛かったです。
ご本人は「泥臭いところを率先してやることでみんなを引っ張っていけたらと思っていた」的なことをおっしゃっていましたが、誰よりもヘッドコーチの話を一生懸命聞く姿勢もきっとチームにいい影響を与えていたんじゃないかなと思いました。ブレックスのときはコーチが話している間、明後日の方向見てることが多い気がするのでとても新鮮でした
喜び方が誰よりも女児な最年長
フィンランド戦だったかな。ベンチで飛び跳ねる姿が誰よりも女児だった。最初女子マネージャーと一瞬思ったんだけど、あれはむしろ女児だわ。
上映会を開催して「ここ!ここの比江島さん、めっちゃ女児じゃないですか!?!?」と同意を求めたいので、円盤発売してください。電通さん、何卒よろしくお願いします。
吉井くん、声が一瞬まこさん(ただし渋い)
各選手へのインタビューは映像よりも先に音声が入る構成になっているので、話し始めは声で誰かを判断しなきゃいけないのですが、吉井くんと比江島さんは声が結構似ている気がしました。これは新たな発見。
ちなみに、比江島さんよりも真面目で深そうなことを話しているときは大体吉井くんです。いや、比江島さんもいいこと話してますよ!話してるんですけどね!ふわふわしてないのが吉井くん!!それはそう!!!
突然のまこマイキー
あれはびっくりしましたよねー!(同意を求める顔)
突然始まったまこマイキー劇場。尺が結構長い。そしてあまりにもふたりの世界。何言ってるかさっぱりわからん。
あまりのまこマイキーワールドっぷりに、いったん全ての記憶が吹き飛びました。破壊力がすごすぎた。
記憶の断片を繋げ合わせると、どうやら比江島さんが何かをするときにマイキーに向けるときれい?で。素人と玄人の違い?があって。
でも主語がなんだかさっっっぱりわからん。
でも二人が楽しそうなことだけはわかる。ほんと、マイキーは比江島さんのメンターだったんだろうなあ。ありがとね、マイキー。パリでもよろしくね!
よく見る観客の皆さま=パブロフの観客
ベネズエラ戦の第4クォーターは何度も見たのです。ほんと、この一年で親の顔より見ました。
とはいえ、Bリーグが佳境を迎えてからは見ていなかったわけで。
喜ぶ観客の皆さまを見て、「わー、久しぶりー!」という気持ちになりました。あの子連れの女性、あの髪の長い男性。あの方々を見るだけでベネズエラ戦の興奮を思い出せます。パブロフの観客。
馬場ちゃんの後ろでジャンプするまこさん
これまた可愛すぎた。
起点となったスティールが比江島さんで、河村くんから馬場ちゃんに繋いでダンク(だったはず、記憶がやばい)。比江島さんははっとしたように走ろうとして、でも大丈夫だって確信して、その場で喜びのジャンプ。奥の方で喜んでるのが見えてめちゃくちゃ可愛かった!
慣れ親しんだのりお節 (いちばん泣けた)
カーボベルデ戦の沖縄アリーナの雰囲気について、トムさんに続いて佐々さんにも話を聞きました。
「すごかったですよ、お客さんが」
「絶対勝てると思いましたね」
場所とお客さんのまとう色は全く違うわけですが、ブレックスのヘッドコーチだった頃によく聞いた言葉だったものですから。
大変失礼ながら、ブレックスの頃の試合後会見を思い出してしまいました。実はここが一番泣けました。
それまでにも、随所で佐々さんの姿が見えました。比江島さんにボール出しをする姿、井上そーちゃんと抱き合って喜ぶ姿、試合後の比江島さんをからかうように労う姿。代表のACを務めながらブレックスのヘッドコーチをするのは本当に大変だっただろうなと改めて実感しました。
佐々さん、今まで本当にありがとう。パリでは全てを出し尽くしてくださいね。
「想像よりもずっと苦しかったです」と語る比江島さん
試合後の興奮の中にいるはずなのに、静かな口調で語った比江島さん。
負け続けた日々については、もしあのワールドカップで勝てなかったら、語ることはなかったのかもしれません。勝てたからこそ聞けた苦しみなのかもしれません。
それだけの苦しみを背負ったからこそ喜びは大きく、比江島さんの晴れやかなお顔を見られたのだろうと思います。
新参者が言っていい言葉ではありませんが、勝てて本当によかった。
「オリンピックは特別な場所」と語る富樫キャプテン、「明後日試合ありますよね?」と笑うタカちゃん、「パリ行くって言うたやろ!」の渡邊雄太さん
喉から手が出るほど欲しかったオリンピックへの切符。それを手に入れるのは簡単じゃなかったと語ったのは原選手だったかな。
簡単じゃなかったし、大変だった。でも、全員が自分たちを、自分たちのバスケットを信じて掴みとれた。
フィンランド戦で自信をつけて、カーボベルデ戦で初の追われる展開でも勝ち切って、みんな本当にいい顔をしてた。
いいチームだったんだと思う。だからこそ、このチームでもっと試合をしたいと思うわけで。タカちゃんはまだ試合がしたいと話し、ナビさんはパリ行きを嬉しそうに宣言した。
パリオリンピック、楽しみすぎでしょ。
この映画の初めの方で、確かおでんくんa.k.a.西田くんが「初戦がドイツでよかった」と語ったのですけど。なんと、パリオリンピックでの初戦の相手もドイツなのですよね。
パリオリンピック、楽しみすぎませんか???
パリオリンピックに向けて気持ちを高める90分、これはまるでエナジードリンクだなあと思いながら映画館を出ました。今からワクワクが止まらない。
「BELIEVE」。
今年も、信じる夏がやってくる。