宝くじ魔法学校 少女、入学するか、どうしようか、迷って逆立ち大決行!!

私は、逆立ちをした。逆立ちをすると、司馬遼太郎が疲れすぎた頭を休ませるのと、同じような効果効能があり、今時の女の子のトレンドじゃないことは確かで、スカートはまくれても、違法性なくて、なんかごめんね。あっそうだ♪私、けっこう自慢の三角形体型だから、今、ちょうど富士山だね。あは♡
こちらをマジマジと見てくる魔法学校志望者っぽい男の子が近づいてきた。あっ、ちなみに学校の校門が目と鼻の先の位置で、私は逆立ちしてます。そもそも入学しなきゃ、恥も存在しえねえわボケ、と私の中で誰かが言ったのと、男の子が話しかけてくるのはほぼ同時。
「あの」
「はい」
 何してるんですか、とは聞かれないだろうな。
「ちょっといいですか」
「はあ」逆立ちを保持するのに、最低限の筋力を使い果たしたので、私は脚先から地面に着陸し、逆富士山。
男の子は、私の逆富士山をチラッと見て、照れた。
私はカス以下の魔法適性しかないけど、魔法学校への入学を決め、彼は路を尋ねた。

#毎週ショートショートnote

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