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門外不出の書〜 『神令』の特別公開にあたって〜

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こんにちは。
Parole編集部です。

これまで講座をはじめ、特定の場でしか公開してこなかった『神令』を公開させていただく運びとなりました。

『神令』は今からおよそ1200年前(西暦807年)、平安時代に斎部広成によって編纂された『古語拾遺』の中にかつて収められており、古来日本人が大切にしてきた ”天津神の教え”の真髄が記載された、大変貴重な書であると言われています。

ある種、門外不出の書といっても過言ではない『神令』を、なぜこの時期に公開することになったのか?

この度の公開にあたり、その理由となる背景を弊誌の監修責任者・大野靖志が語っております。

なお、大変貴重な書であることを踏まえ、内容にあたっては有料記事として公開させていただきますので、ご理解いただけますようお願い致します。
(※なお、オンラインサロン「みえます」に入会いただきますと、本記事を無料でご覧いただけます)

それでは大野靖志からのメッセージ、ぜひご覧いただけますと幸いです。


先般、Gコードでお伝えしていた『神令』を、Paroleでも公開させていただくことになりました。

何故かといいますと、『神令』には、日本人が決しては忘れてはならない、生きていく上で必ず心に留めておかなければならない、とても大切な教えがあるからです。

ではその大切な教えとは何か?といいますと。

それは一言で、「天津神を忘れるな」という教えである、ということに尽きるといえます。つまり『神令』には、我々日本人にとって天津神の存在がいかに大切であるか?ということの理由、そしてその奥にある歴史的背景が、難解な表現ながらも、精緻な言霊の表現としてしっかり刻印されているんですね。

さて、ここで突然ですが、皆さんは「神」をどのような存在として見ているでしょうか?

世界には各国さまざまな信仰の体系があって、あらゆる宗教、神の概念がまかり通っている中で、「神とは絶対的な存在」であると。ゆえに、人間の手の届かない神格化された存在として捉えている方も多いのではないかと思います。否、仮にそのような信仰をもたなかったとしても、これまでの人類の歴史、少なくともおよそ3000年の歴史は、ある種の絶対的な存在を神とみなし、それらの対象を崇拝することによって、歴史や文明が築かれてきたことは間違いない事実である、といえるでしょう。

しかし世界のあらゆる信仰の対象、いわゆる「神」と呼ばれてきた存在が、実は、国津神であったと知ったとしたら、いかがでしょうか?

こちらについてはGコードの中でも触れさせていただきましたが、本来こうした教えの本質は歴史においてはずっと秘されてきたために、これまで決して表には出てくることはありませんでした。ですから公に知られていない、というのはむしろ当然のことなんですね。

では国津神とは、どのような神かといいますと。
国そのものをはじめ、さらに範囲を広げてみると、地球、宇宙など、いわゆる目にみえるもの、具体的に観測できる実態あるものの幽の側面の総称である、といえます。言うまでもなく我々人類は、この地球、大地といったものからの数々の恩恵によって生かされています。つまり人々は、このような存在(国津神)に対する感謝と畏敬の念を込めて、「神」と呼んできたということですね。

これらを踏まると、本題の『神令』に登場する、天津神の教えがいかに大切であるのか、またその教えがいかに尊いものであるのか?ということが、自ずと見えてくるでしょう。

天津神とは、国津神のさらに上位に存在する、いわば“最高位の神”となります。

白川では「神の世界には明確な階層性がある」とお伝えしているように、つまり天津神とは宇宙の森羅万象を生み出す大元、いわば、すべての始まりの神であり、国津神をも生み出す存在としてあるのです。

神の世界では、目に見える、目に見えない存在をあらわす意味で、“幽顕”という表現がありますが、それでいうと、天津神は「幽の幽」の世界を司る、つまり目に見えない「幽」の存在(=国津神)をも生み出す神である、ともいえるんですね。(もはや存在ですらない、ともいえると)

そして、このような天津神の教え、最高位にある神の尊い神の教えが、かつての日本にはあった。人々の心や暮らしの中にしっかりと息づいていたと。

歴史的なことに触れますと、『神令』は今からおよそ1200年前(西暦807年)、平安時代に斎部広成によって編纂された『古語拾遺』の中にかつて収められていた書、といわれています。当時は、海外から仏教や道教など、さまざまな教えが諸外国から入ってくるという時代背景の中で、他宗教の勢力が力を増し、跋扈することを危惧した斎部氏が、「天津神の教えが失われてはならない、この大切な教えが日本から消え失せてはならない」という一心で、『神令』を記したというのです。

折しも現代、まさにコロナ禍でさまざまな困難が襲いかかっている今、私たちは千年前と同じく、いやそれ以上に、歴史の転換期という大きな岐路に立たされている、といえるでしょう。

だからこそ、今こそ私たちは日本というこの大切な国土を守り、このかつてない大きな試練を皆で乗り越えることによって、人々が安心して暮らすことのできる新たな時代を創造していかなければならない、と考えています。

そしてそのためにも、古来、日本で大切に守られてきた、天津神の教えに今こそ立ち戻らなければならない、と。

繰り返しになりますが、本来『神令』は、公に明かされるものではありません。しかしこのような時代の必然もあって、我々がこのような意図のもとに公開へと踏み切ったこと、その経緯をぜひとも皆様にご理解いただきたく、私からメッセージをお伝えさせていただきました。

ぜひこの機会に多くの方に『神令』をお読みいただき、真の教えの神髄に触れていただくことで、この困難の時代を乗り越えるための礎、そして生きていく上での指針としていただけることを、心から願ってやみません。

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