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スィンハーサナ(सिंहासन[siṃhāsana])ライオンのポーズ

スィンハー(सिंहासन[siṃhāsana])はライオン、アーサナ(आसन[āsana])はポーズ、2つ合わせて スィンハーサナ(सिंहासन[siṃhāsana])と言います。シンハーサナ(でOKです)、ライオンのポーズとも言うヨーガ(योग[yoga])でもお馴染みのポーズです。

プラーナーヤーマ(प्राणायाम[prāṇāyāma])呼吸法の準備のエクササイズとしても知られています。

スィンハーサナのメリット

1.首の筋肉を鍛える素晴らしいエクササイズで、血行を促進します。
2.この練習は甲状腺の健康につながります。
3. 扁桃炎にも効果があります。痰が絡みやすい方にも良いです。
 喉に溜まったものを吐き出します。
4. 禁忌がなく誰でも練習できます。
5. 喉を鍛えることで誤嚥防止になります。

スィンハーサナの方法

視線は最初は鼻先、慣れたら眉間、どちらでも大丈夫です。

ヴァジュラーサナ(वज्रासन[vajrāsana])で座ります。
お尻を上げて、右足を左足首のところで交差させます。
かかとの上に座り、両手をそれぞれの膝の上に置き、指を広げます。
舌をできるだけ突き出して鼻先を見つめます。
手のひらを膝に当て、指を広げ、口を大きく開け、鼻先(眉間の場合もあり)を見つめて整えます。これが、高名なヨーギーが崇拝するスィンハーサナです。この最高のアーサナは、3つのバンダ(त्रिबन्ध[tri bandha])を容易にします。

ヨーガの経典:ハタヨーガ プラディーピカー(हठयोग प्रदीपिका[haṭhayoga pradīpikā])1/53,54)より

コツ:息を吸ったら勢いよく口から息を吐きながら舌を出して、手のひらを力いっぱい広げてみましょう。あごは喉につけてしばらく(5〜10秒)その姿勢をキープします。ゆっくり元に戻ります。

高血圧、心疾患のある方はゆっくりと息を吐きます。

参考資料:ĀSANA WHY & HOW?  0.P.TIWARJ


おまけ:3つのバンダ、トリバンダ(त्रिबन्ध[tri bandha])とは?

3種類あるバンダ(बन्ध[bandha])収縮または締付け、のことです。

ジャーランダラ バンダ(जालन्धर बन्ध[jālandhara bandha])喉の収縮
喉を収縮させることで、ヨーギーは頭部と胴体を遮断し、微細な管と支柱のネットワークであるジャーラ(जाल[jāla])網を収縮させ、それによって頭蓋内に蓄積されたアムルタ(अमृत[amṛta])甘露の下方への流れを止めます。

ウッディヤーナ バンダ(उड्डियान बन्ध[uḍḍiyāna bandha])腹部の収縮
「上空に飛ぶのロック」腹部の収縮により肺が空になり、肺と横隔膜が胸郭上部に押し上げられ、プラーナ(प्राणा[prāṇā])生命エネルギーがナーディ(नाडी[nāḍī])エネルギーの通り道である正中経路を通って頭蓋内にウッディヤーナ(उड्डियान [uḍḍiyāna])「飛び上がる」ようになります。

ムーラ バンダ(मूल बन्ध[mūla bandha])肛門の内側を収縮させる。
肛門を締め上げて、下向きに流れる生命エレルギーであるアパーナ(अपाण[apāṇa])を、引き上げます。ムーラ(मूल [mūla])は土台、根という意味です。

簡単にゆうと体の中を巡る生命エネルギーをバンダ(締付け)によってコントロールする実践になります。スィンハーサナは、トリバンダの準備といったところでしょうか。

さらに上級のバンダ、マハーバンダ(महाबन्ध[mahābandha])と言うのもあってこちらはエキスパートヨーギーの実践になります。マル秘です。


スィンハーサナ考察

ヨーガスタジオでの練習の時は恥ずかしがって思い切り舌を出せなかったりかったりしますが、メンタルブロックの解消につながりますので振り切ってやってみましょう(笑)

最後に
首まわりの筋肉を鍛えることで、お顔のリフトアップにつながるそうです。
コレをトップに持って来たらよかったのに、、、


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