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エーゲ海に浮かぶクレタ島の最東端の修道院Moni Toplou・・ヨーロッパ放浪記(13)

クレタの最東端イタノス岬にある修道院(Μονή Τοπλού: Moni Toplou: Toplou Monastery)にレンタカーで行った。空港もある港街シティアから更に東に15km。

Sitia

クレタ独立にも関係してきた歴史的にも重要な修道院で、闘う修道院でもあった。現在も活発に活動している。ワインとオリーブオイルを作り、カフェもある。今も、対トルコとの関係で軍事的にも重要な岬シデロ岬の麓に位置している。景勝地Spinalongaの先にある孤高の修道院 Moni Aretiouとはまた違ったアクティブさがここにはある。

Μονή Τοπλού

シーズンオフだったので、樹木を剪定しているおじさんがひとりいただけで、誰とも会わなかった。
広い農園(しっかり管理されている)も隣接しており、修道院の自給を担っているのだろう。

Μονή Τοπλού

イラクリオンやアギオスニコラオスとは違って、港街シティアは静かで整然としている。そこから修道院への道は、礼文島を想起する低灌木のなだらかな丘陵であり長閑。

修道院から見たエーゲ海

アギオスニコラオスからエーゲ海沿いに走ってシティアに来る途中の自然の風景が最高!
かぎりなく透き通った群青色の海は、生まれて初めての体験だった。遠くには、真っ白い山が見える。この風景はことばを失う。その先の、なんにもない岬にポツンといる地の果ての修道院。それでいて現役バリバリ。
大自然と文化のなんとも言えない微妙な調和こそが、クレタ島の最大の魅力なのかもしれない。ほんとうは、古代ギリシアの深い思索の隠れた原点があるのかもしれない。


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