「バウハウス」 in Weimar(Germany) ・・ヨーロッパ放浪記(25)
ライプチッヒから列車で1時間程、ヴァイマールを2度訪ねた。駅前から、整然とカフェ・店舗が続き、落ち着いた伝統家屋の市街地を過ぎて、視界が開けたらバウハウス・ミュージアムに着いた。途中、通りには、バウハウス関係のガイドプレートが続く。
コンクリート打ちっぱなしのモダンな四角い建築物が目立つ。個人的には好みではない。
雨というのに、結構たくさん訪問者がいた。
内部は、全体が『バウハウス』という感じで、合理的でシンプルな、展示そのものがインスタレーションそのもの。これは見事!
ドイツ企業のテクノロジーの翻訳を長年やってきた。「ドイツらしい徹底的な合理性」をずっと感じてきた(例えば、細かいところまで、数値化・規格化していくとか)が、それを現場で再確認した思いだった。
ドイツは、哲学でも二面性を持っている。徹底的に論理的・合理的な面と、伝統的・神秘的な面と。それが面白いと言えば面白い。バウハウスにも、それが現れているが、後者は近代化・ナチスの台頭、さらには社会主義化と共に急速に影が薄れていくのが分かる。
染織にも、それが現れている。日本と違って、『伝統』に拘らないところはいい。この点は、藍染め・手織りをする者としては、もっともっと学びたい姿勢である。「勘」とか「技」とかでなく、「なぜ」をもっと大事にしたい。
バウハウスミュージアムを出たら、雨が上がっていた。
(写真は、ライプチッヒ駅構内)
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