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スコットランド出身のシニア夫妻と夕食・・in old Greece: Turkey (Europe)・・ヨーロッパ放浪記(21)

エペソスに行った夜、不思議な縁があって、エジンバラ大学出身のスコットランド人のシニア夫妻と夕食を共にした。何故エジンバラ大学出身と分かったかと言うと、エペソス(クシャダス)の感想を聞かれて、少し躊躇したが、正直に実は古代ギリシア哲学に関心があり、ヘラクレイトス故にエペソス(クシャダス)を尋ねたと答え、ヘラクレイトスの話題になったから。御夫妻は、ヘラクレイトスをよくご存知だった。少し意外だった。日本で「ヘラクレイトス」を話題にするのは、とても限られた状況下だと思うし、ペダンチックと思われるだろうから。で、古典ギリシア語に関心があるということから、今イギリスの大学で、古典ギリシア語は学ぶのか尋ねたところ、昔は必須科目だったけど、今はやらないとのこと。それで、彼自身、エジンバラ大学が母校だとおっしゃって、彼の時代のエジンバラ大学の教養課程の履修科目など話された。よく知らないが、多分、世界的にも名門大学かと思う。奥さんに「旦那さん、超エリートですね」と言ったらニコニコしながら頷かれたので。
後で考えてみると、とても不思議な感じがした。クシャダス(エペソス)にいたときは、めちゃミーハーな観光地というイメージだった。ヘラクレイトスをよく知っているひとがいるとは思えないほど。その夜に、ヘラクレイトスの話題で、こんなに盛り上がるなんて。
御夫妻の英語は、とても美しかった。聞き取りやすいブリティッシュイングリッシュだった。
最後に分かれるとき、彼と握手した。とても充実したディナーだった。

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