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若林の気まぐれコラム#2「obscure sound」

先日、一階店主と二階美容師の夫妻が「ヨーロッパ買い付け武者修行」の旅から無事に帰ってきた。ドイツ、オーストリア、オランダ、イタリアを回り、素晴らしいレコードをたくさん手に入れることができた。また、多くの刺激を受けた有意義な10日間だったようだ。(←当店のインスタグラムでその一端をご覧いただけます。)なお、旅の詳細については、一階店主と二階美容師がコラムに書くと思いますので、お楽しみに。


今回の「ヨーロッパ買い付け武者修行」の旅に際して、ぼくは、店番という大役を任され、さらには、広く浅い知識をもとにリモートで買い付けのサポートも行ったのだ。


そんなぼくの広く浅い知識の糧となり、多大なる影響を受けたのが、今回ご紹介するディスクガイド「obscure sound【オブスキュア・サウンド】 桃源郷的音盤640選」だ。



DJ、レコード・ショップ・オーナーのChee Shimizu氏が、世界中の埋もれた曖昧模糊とした存在の音楽を、organic / ethnic / psychederic / spiritual / experimental / cosmic / medetative / tropical / floating / mellow / pensive / groovy の12のキーワードに分類して紹介した新感覚ディスクガイドである。残念ながら現在は絶版で入手困難の模様。


ぼくのは、すっかり手垢で汚れてしまっている。


こちらは、2020年に刊行された大増補改訂版「OBSCURE SOUND REVISED EDITION」で、現在も入手可能だ。


この本を初めて見たのは、10年近く前、バナナレコードでアルバイトをしていた時だった。当時の金山店の店長が読んでいて、見せてもらったのだ。正確には、店長が休みの日にカウンターに置いてあるのを勝手に読んだのだが、すぐに夢中になった。ちょうどその頃、ありきたりな音楽に少し飽きていたぼくは、知られざるレコードの数々に魅了されたんだ。


その後、自分でもこの本を買い、Chee Shimizu氏が提示する”obscure sound”の世界にどっぷりと浸かり、片っ端から買いあさった。もう剥がしてしまったが、手に入れたものには付箋を貼り、300枚以上は入手したのではないだろうか。


また、この本をきっかけに各地の優れたレコード店を知り、ますますレコード収集に拍車がかかっていくのだが、その過程はまた別の機会に。


さて、今回の買い付け(実際は、テレビ電話で二階美容師をこき使ったのだが)では、これまでぼくが見て聴いてきたインプットの成果を十分に発揮できたように思う。



オランダでは、アムステルダムの名店Red Light Recordsとも直接取引できた。その圧巻の品揃えに、次回はリモートではなく、直接行ってみたいと強く思った。


「obscure sound【オブスキュア・サウンド】 桃源郷的音盤640選」で紹介されたものだけでなく、自称・長良のバレアリック・アンバサダー推薦盤や、ディスコじゃないけどディスコな変化球ダンス・ミュージックなど、定番からニッチなタイトルまでヨーロッパ産の良質なレコードばかりです。


まだ整理中ですが、準備ができ次第、店頭に追加していきますので、どうぞご期待ください!

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