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【精神科の面接では何を聞いて確かめてるの?】

●精神科に行ったら、自分のことを根掘り葉掘り聞かれた
●産業医と面談したら、ただ話しただけで何のためにもならなかった

こんなこと感じたことありませんか。
プライバシーに関わることをずけずけ聞かれたり、話すだけに効果を感じなかったり…と。

ただお喋りしているだけのようでも、お聞きすることには全て根拠があります。
精神科・メンタルヘルスの面接で何を聞いて確かめているのか、見て行きましょー



1)主訴:相談者の希望を確認

まずは、来談者が何を求めているのかを確認します。
・不調を前向きに治したいと思っているのか
・治すというよりも話を聞いてもらいたいのか
・なにをどうしたら良いかわからず混乱しているのか

相談者が問題に対して何をしたいかの確認をするため、質問をしていきます。

2)現病歴:現在の状態を確認

精神科・メンタルヘルスは、異なった病気であっても、症状が全く同じものに見えることがあります。
そのため、詳しく症状を伺います。

・つらい症状がいつ頃からあるか
・具体的にどのような状態なのか
・それらは周期的なのか、急激な変化なのか
などなど、注目点はたくさんあります。

本人の主観も併せ、周りの人の話が聞けるのであれば伺います。

3)既往歴:過去の状態を確認

これまでに罹ったことのある疾患の確認です。
精神疾患はもちろん、身体的なものもよく確認します。
精神的な症状が身体疾患の影響で出ていることもあるからです。

お薬手帳があれば、それもよく拝見します。

4)生育歴:生い立ちを確認

・どのように育ってきたのか
・通学歴
・職歴
などを伺います。
症状の発症時期を推測したり、大きなライフイベントを確認したり、とにかく様々な観点で役に立つ情報です。

5)家族歴:家族環境を確認

家族に精神疾患や遺伝的な疾患を有する人がいないか確認します。
育ってきた環境がどのようなものであったかも大切です。

相談者が頼れるキーマンを探すことにも役立つので、欠かせない情報です。


6)生活習慣:趣味嗜好の確認

お酒やタバコ、珈琲など依存性のあるものや、生活の中で常用しているものを伺います。

プライバシーに踏み込んだ話

女性であれば月経のリズム、未成年でもお酒タバコの有無、結婚歴離婚歴など、必要に応じてプライベートな質問を行います。

想像していなかった質問もあるかもしれません。
ワタシたちも、相談者さんをなるべく驚かせないように根拠を示しながら伺うのですが、あまりにも自然なことなので、思わずサラリと聞いてしまうことも多いと思います。

もし、メンタルヘルス関係の相談を受ける際は参考にしてみてください^^


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