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【ヤングケアラーってなんだろう?】

ヤングケアラー、聞いたことありますか?

厚生労働省より


ヤングケアラーとは

身内のために学業と生活を両立させる子どもたちのことです。

そうか…こういうことに衆目が集まる時代になったのか。
と、どこぞの翁のようなことをワタシは考えてしまいました。


鬼滅の刃、見てますか。
炭治郎の兄弟は、末子以外は皆、ヤングケアラーですよね。
上の子が下の子を見守り、病気の父を皆で支えています。

おそらく、その昔は普通すぎて注目することではなかったものが、時代の変遷を経て、生活が全体的に豊かになり、兄弟の人数が少なくなり、一人ひとりに充実した生育環境を与えるべしという概念が強化されてきた結果、注目されるようになった子どもたちなのかもしれません。

ヤングケアラーの特徴

「ヤング」ケアラーというくらいですから、対象は未成年の子どもたちです。
子どもということは、情報の取得や処世術がオトナに比べて未熟だということ。

ワタシがソーシャルワーカーをしていて思ったのは、「思いの外、人は国の支援を知らない」ということ。
日本は「申請制」を重んじている節もあるので、行政側も「こっちに来てくれないと(申請してくれないと)手が貸せない」というスタンスになる傾向を感じます。

それを振り返ると、ヤングケアラーたちには、行政(国)から積極的に情報提供を進めることが望ましいのだろうなと思います。

厚生労働省より



ヤングケアラーの言葉が生まれたことで

こういう言葉が生まれると、この立場にある子どもたちが『かわいそう』という価値観が一般化しないだろうかと要らぬ心配をしてしまいます。

先の通り、きょうだいがきょうだいの面倒を見る、少し具合の悪い家族がいれば加護する、こんなことは損得抜きでやってきたことでもありますよね。

だからケアラーに何もしないということではなく、ヤングケアラーという言葉が一人歩きすることで家族の面倒を見ることに損得感情が生まれたり、ヤングケアラー自身が自分のやっていることに誇りが持てなくなったりすることも好ましくないなと考えるんですね。


ヤングケアラーを適切に支えたい

「ワタシ、ヤングケアラーだったから自分の時間も削られて青春が送れなかった」
と、後悔の想いに染められるのではなく、

「ワタシ、ヤングケアラーだけど、家族のための良い時間を過ごしてきたわ」
と、思えるように、ケアラーを支えたいものだと思うのでした。



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