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【知って損なし成年後見制度…が、変わる?】

後見人て、ご存知ですか。
自分が、いろいろと判断できないような状態になったときに欠かせないなぁと思いつつ、今ひとつ使いづらさを感じるかな・とも思う制度です。

そんな制度が、いま、過渡期のようで。
成年後見制度をもっと使いやすい制度にするための検討が始まりました。

KYODO


成年後見制度とは

日本の民法って「家族」に負荷を強いる仕組みになってるんですよね。
もちろん、家族だから助け合うし、擁護もしますけど、現実的に度を超えた要求になってしまうことも珍しくなく…

例えば、こういう例で現状を見ることができると思います。

精神科の入院に家族が駆り出される例

生活保護申請時の家族の負荷

◆血が繋がっている者同士は、互いの生活を支え合うべし。
◆配偶者は血が繋がってなくても最大級の関係性であるべし。
…という民法の前提から、上のようにお互いに大変な状況にありながら互いの生き死にに責任を追う仕組みになっているのが、日本の現状です。

戦後のようにおおむねの人が結婚・出産し、義家族と暮らし、コミュニティが小さい世界観であれば、システムの維持というのはなんとかできるのかもしれない。年老いても病気になっても世話をしてくれる人・物事を決めてくれる人がいる環境です。

一方、皆が皆、そういう暮らしをするわけでもなく。
家族はいても絶縁状態のこともあるでしょうし、結婚・子孫繁栄に関心が薄い人、欲しくても子どもをつくれない人、同性が好きな人などなど、数多のケースがあるはずです。
特に、昨今はそのバリエーションが豊富になってきたと言われます。

民法の前提ではカバーできないことがたくさんあります。

そんなとき、本人の代わりに「決断」や「生活の維持」の助けになる制度が、成年後見制度。
説明するとちょっと長くなるので、こちらを是非ご覧くださいませ〜



成年後見制度改正の焦点

成年後見制度の何が変わるのか

どうやら“使いやすさ”を変えるようです。

現在の問題点

●途中で成年後見制度の利用をやめることができない

●選任された後見人を簡単には変えられない

↓↓

改正ポイント

●成年後見制度を必要なときだけ使えるようにする

●後見人の交代を柔軟にできるようにする

●後見人の報酬を明確にする


必要なときだけ使える

後見人を欲するときって、あります。
入院するときとか、間違って大きな買い物をしてしまったときなどに、ヒーローを召喚するがごとく頼りたくなることはあると思うんですね。

ただ…

「必要なとき」とは、誰がどのように決めるのでしょう…?
そのときをどうやって証明するのでしょう…

素人視点では疑問ばかりですから、どうやって変えていくのか、個人的には興味津々なポイントです。


後見人が交代可能!?

後見人を交代できるのは嬉しい…と思うのは、外野の意見なのでしょうか。

いろいろな人はいるもので、ワタシが医療にいたとき、何度か「この人に患者さんを預けたくないなぁ」と感じる人に出会い、スタッフと一緒に気を揉んだものです。

やみくもに交代できてしまうのも弊害が多そうですから、いろいろ考える必要はありますが、交代制度が上手く仕組み作られれば、そんな後見人さんには代わってもらえるようになるかも。
なによりも本人のためになりますね。


たしかに報酬はわかりにくい

後見人を使う側の人間からすると「いくら取られるんだろう?」と、訝ることもあります。
本人の収入をベースに設定するなど聞いたこともありますが、ちょっと透明感に欠けるのも後見人制度の特徴だと思います。

どのくらいのお金を払えば、どんな人に後見人が味方につくのかということが事前にわかれば、安心してお願いすることができますね。
この点の改正にも期待したいところです。


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