自分と自分以外を切り離さない。

友人の中村明珍くんが主催し、毎週木曜の午前10時から開催してくださっている「森田真生・生命ラジオ」。周防大島の海の波音からスタートするラジオなのですが、アーカイブで聞くことができるので、夜お風呂に浸かりながら聞いたり、早朝登山へ向かう車の中で聞いたりしています。

コロナ渦であり、私が子どもの頃には想像もしなかったような世情があり、これからをどう生きるかとか。今起きていることの結果を全て引き受けねばならない子どもたちのこれからって、どうなっちゃうの?とか。
日頃頭の中でぐるぐると考えていることを言語化してくださるとてもありがたい時間になっています。12月3日(木)に放送された回では、またまた心に残るハイライトがありました。

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我が家の次男の最近の問いとして「人間は地球を壊すのに、どうして生きているの」というのがあって。
小学校で毎日出る日記の宿題で、書きたいことがない時に彼はすらすらと今思っていることを詩にして提出するのですが、その一つにあった問いでした。
これはそんな問いの手がかりになるなぁと思ったのが、森田さんが協生農法の船橋真俊さんに心から共鳴したという考えです。
これからの子どもたちは、ますます地球環境の危機的状況を言われ続け、その原因が人間であると思わされ「生きてていいのかな、どうせ自分たちのせいでしょ」となりかねない。その対処法として、現状をよく知ることや、余計なことをしないとか、欲望を抑制するという消極的な方法に行きやすいが、実はそれはエコロジカルではないのかもしれない。というお話。
人間の活動を抑制したら地球は救われるという思考の究極的な話は、人間がいなくなれば良い、人間と人間以外を切り分けるという極めて人間の独りよがり的な発想につながり、危険である。エコロジカルは人間と人間以外は切り離せないと感じること。自分が生きているのは、無数に存在する生物や、太陽、植物、風や海のおかげさまであると気づくこと。自分を否定することは、自分でないものも含め否定することとなる。そうではなくて、無際限の多様性を発見し、無数の喜びを解放していくこと。土や、カマキリや、きゅうりや、そういった自分以外の生命の喜びにまで自分の喜びを拡張することが大切なんじゃないかと。

毎回面白すぎるラジオなのですが、特にこの回は何度もリピートして聞いてしまいました。

私は、周りの喜びを含んだ私であるって、素敵ですよね?それって、自然との繋がり以外にも、周りにいてくれる人々もみんなそう。
これからの子どもたちも、そんな風に考えられたら。

そしてparkは日々、これからの私たちのあり方について考えています。
次回に続く。

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