商品の値段について思ったこと
長年使ってきた財布が少しヘタってきた。
そろそろ次の候補を探そうと思い、フラッと寄った百貨店でいくつか見て回る。普段入らないブランドショップだが、たまにはと何店舗かで財布を出してもらった。
真面目に探してみて気がついたが、「財布」という商品はだいたい10万円を超えると最高級レベルになるみたい。
そのクラスになる財布を販売するお店の雰囲気はラクジュアリーだし、店員も「お前、ホンマにこれ買えんのか?」という面持ちになってくる(気がする)。
3万、5万の財布も十分に高いのだが、その価格帯は百貨店でもいろいろなブランド品が並ぶエリアに配置されている。心なしか店員さんもフレンドリーで親しみやすい。10万円を超える財布はまさに特別扱い。鍵付きガラスケースで管理、展示されているのだ。
その後、最近ハマりつつあるカメラを見に家電量販店へ立ち寄った。
「欲しいけど30万超えか…」とか「このレンズすごい!50万!?」とか色々見ている時にふと思った。
カメラと財布の扱い方が全然違う、と。
単純な価格ならカメラのほうが財布より何倍も高い。
それなのに白色灯の下、雑多な商品群に囲まれて自由に展示されているカメラ達。50万円を超えるようなレンズであっても似たような扱いだ。一応防犯ブザーが付いているが、かなりボロボロになっている商品もちらほら。これはカメラに限らず、家電製品全般に同じことが言えるかもしれないが。
一方、ブランド品が販売されている店内は暖色系の間接照明、ふかふかの絨毯の上に配置されたガラスケースに商品が並ぶ。明らかに高級な雰囲気だが、カメラより安い商品は決して少なくない。1万円以下の商品でも、すごい厳かに展示されていたりする。
展示品を売るかどうか、サンプルとして提供されるかなどの違いもあるかもしれない。それに数百円でも買える財布に10万円出すか、という点も問題だろう。
でもスマホ簡単にで写真が撮れる時代に、数十万かけてカメラ買うのも相当なものでは?
よく考えてみると家電量販店でも高級オーディオコーナーなどは、少しだけアップグレードされた空間になっていたりする。
Windows売り場より、Mac Book売り場のほうが少しおしゃれな感じがするように、ターゲット層に合わせた売場作りが大事になるのだろうか。
街でたまに見かけるカメラ複数台持ち、デカレンズ所持しているおじさんたちはある意味超富裕層といえるのかもしれない…と最近のウィンドウショッピングで思ったのでした。
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