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えかきもじ展によせて ⑬

えかきもじ展。緊急事態宣言の煽りは受けつつも、それぞれのしっかりとしたマナーとモラルで、遊びに来てくれるひと、オンラインで声がけしてくれたり買い物してくれたりするひと、在廊できない分、積極的に SNS で宣伝や応援をしてくれるイラストレーターさんたち、みなさんのおかげでなんとかやれてる感じです。

残りの週末、それぞれのやりかたで楽しみましょう。ぼくらは「伝えること」がんばります(おかげさまでフォロワー3000人超えました!)。

今日は昨年末にパークで開催された『港町カレンダー』原画展の巡回展を見に真鶴に来ています。昨日から一転、晴天。いまは海を見ながらこの文章を書いています。

さて、海といえば『えかきもじ展』に参加してくれているイラストレーターの長谷川海さん。パークでも過去にグループ展などに参加してくれている作家さんで、名前の通り、彼女の描く『』の表現が、ぼくはとても好きで、海岸線にソテツやフェニックスを見つけると、海さんのイラストを思い浮かべます。マガジンハウス『&Premium』のウェブで連載をしていた実績もあり、

特にこれが好き
https://andpremium.jp/illustration/umi-hasegawa08/

です。仕事も用事も何もない休日の、リラックスしたムードが全体に漂っていて、ぼくは多分憧れてるんですよね、この世界の暮らしに。そんな海さんが描いた言葉はこれ。

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まさに自分の描いているパラレルワールドのことを言っていると思う。海さんの絵にはいつだって安息が漂っている。

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観葉植物みたいな感覚で部屋に飾るとよさそう。

海で思い出すのはもう1人。石井嗣也くんです。長谷川海さんが現代のシティポップだとしたらもう少しノスタルジックでトラディッショナルなアーバンリゾートが得意なイラストレーター。シティポップというより AOR といった感じ。渋い。きっと石井くんの絵が好きなひとは、もうとことん言葉にならないくらい石井くんワールドが好きだと思う。製図などでよく使われるロットリングで描かれた精巧な線画も印象的な石井くんですが、今回は意外な作品でした。こちら。

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落語『狂歌家主』より。

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意外性はあるのだけれど、細かな描写を見れば見るほど、石井くんの「しごと」だなというのをジワジワと感じます。モチーフに縛られず、こう絵が描けるひとが本当にセンスあるなと思います。深い内容はともかく、この色紙は年末に届いたので、なんだかその時のムードがぴったりといった言葉でした。あれからもう1ヶ月。あっという間でした。

真鶴の港でひとり船を見ながら。今日は最後にこのイラストを。

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いまにも真鶴の港にやって来そうな(いや、こんな渋い港にこんなカラフルな船は停泊しないか…)、たくさんのフルーツを乗せた海賊船を描いてくれたのは、元パークスタッフでブローチを作る姉妹ユニット “ブルー・スカート・ワルツ” イラスト担当のザイゼンワカコさん。今にも音楽が聞こえて来そうなポップなイラストが人気で、パークでの個展「サイダーとレコード」はもう3年以上前(恐ろしい…)。なかなか最近はご無沙汰だったのですが、こうして企画を通じてまた活躍の姿を見れるのはうれしいです(まだ会えてないけれど)。

ザイゼンワールド健在

またみんなで集まって音楽聴いたり絵の話ができたらいいなあと本当に思います。

『えかきもじ展』また来年もやろうと思う。
毎年の同窓会みたいな企画になっていくといいな。

明日、あさっても、作品を紹介していきますね。

まだぼく、私紹介されてないない!というひと、安心してください。忘れてませんから。

加藤はあいにく今日はいませんが、明日あさってはいようと思っています。「積極的にきて」とは言いませんが、遠慮はいりません。しっかりマスクと消毒さえしてくれれば、ゆっくりしていってもらっても構いませんので。

では、引き続きよろしくお願いします。


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