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\ 2回裏 / サブカル魂 草ライブハウス


「音楽が好き」

アートやサブカルチャーに深い場所では割と言いづらいワードである。

僕自身、流行りの音楽も、逆に昔の音楽も本気で詳しいかと聞かれたらそうではないと思ってる。かと言って、車や電車に乗れば基本的に音が鳴っている。しかし物足らない。そこで行くところがライブハウスだと思っている。


ライブハウスに頻繁に行き出したのは、19歳の時。
当時これしか聴かなかったんじゃ無いかってくらい聴いていた GOING STEADY(通称ゴイステ)が解散し、メンバーチェンジをして銀杏 BOYZ に名前を変えたばかりくらいの頃。真夏の渋谷ラママで整理番号1番をゲットしながらも数曲で酸欠になり運び出されたりもしたが、その頃の関東近辺の銀杏 BOYZ のライブに足繁く通った。

おかげでライブハウスに行くというのが日常の一部となった。

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銀杏 BOYZ は1000人規模のライブハウスでの公演が多かったが、それ以外の若手のバンドを見に行くときなどは高円寺、下北沢、吉祥寺近辺に行くことが多かった。その中でもよく行ったのが若かりしゴイステも出ていた西荻WATTS である。

15年ほど前に閉店してしまったが名前の通り西荻窪にあったライブハウスの閉店までの1年ちょっと、足繁く通った。当時は一部で「西荻系」とか呼ばれていたパンク、ハードコア、スカコアをよく観てた。

A PAGE OF PUNK、DiSGUSTEENS、DASHBOARD、SCHOOL YOUTH、FOUR TOMORROW といったあたりのバンドが特に好きでその界隈のイベントを確認しては毎週、毎月のように行ってたと思う。僕が観に行く以前は FRUITY、SNOTTY など、現在だと YOUR SONG IS GOOD やなど、カクバリズムの基礎となるバンドも出ていたとか。

速くて短い曲、シンガロングできるバンドばかりで当時20代前半、漏れなく「J-POP は全てクソ」とか言っちゃうタイプの捻くれていたたむら青年にとってオーバードライブサウンドはとても優しく聴こえた。未だに好きな音楽は?って聞かれると恥ずかしながら「速くて短くて優しいの」って答えちゃうのはご愛嬌。

時代はインターネット黎明期、YouTube とかもなかったし、配られるフライヤー、物販で買った音源や周りの人たちと MD や CD-R を交換したりして情報を仕入れ、まさにライブハウスが現場っていう感じがすごくした。

今の僕の基本的な思想はその頃のものが大きく占めていると思う。音楽的な事だけでなく、普段の遊び方や人付き合いなど。少なくとも人生の楽しみのうちの大きな一つを覚えたと思う。政治的な事もかな。

コロナとか関係なしに単純に仕事などで生活リズムが変わってしまい、以前よりライブハウスに足を運ぶことが減ってしまっている。

ここ最近(とはいえ1年半くらい前)行ったのは当時の WATTS で若手のホープだった SEVENTEEN AGAiN のライブくらい。

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どうしても配信では満足できないし、投げ銭だけするのも何か無責任な気がしてしまう。やっぱり、色んな感情が渦巻くライブハウスで拳を振りながら音圧を体感するのが1番だよね。



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2番セカンド・たむらはやと
1985年生まれ。学生時代はドッグトレーナーを志したが紆余曲折し、今は牛の革を染めたり鞣したり売ったりして生計を立てる。
雑学好き、器用貧乏。
右投右打、学生時代は2番セカンド。
草野球でのポジションはセンター、ショート、ピッチャー。
神奈川県南足柄の耕作放棄地にて大豆を作る「DAYZ.」力仕事担当。
https://www.instagram.com/hayatot8


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