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issue 12 「ようこそ夢の国、マックスコーヒーが飲める街!」 by ivy


「わ!マックスコーヒィィ!都内で珍しいっすね。」


大袈裟にはしゃぐ後輩。

いや、確かに都内の秋葉原以外でこの黄色い缶を目にする機会はめったにない。

みんな知ってる?


『マックスコーヒー(MAX COFFEE)』


コーヒーと言いながら、ほとんどコーヒーではない。
練乳入りコーヒー ...
否、コーヒーの匂いがする練乳だ。

ブルーボトルの対極に置くなら最もふさわしいコーヒー飲料だろう。いうまでもなくハイカロリー、ていねいな味の対極。人工的な甘さの暴力だ。あの甘さはなんというか... 、染みるように甘い。甘さがツンとくる。的確な言葉は見当たらないが、それが癖になると危険らしい。

地方に行くとヤンキーの『公式飲料』みたいな扱いを受けているらしく、特にチバラギのヤンチャな方々に老若男女を問わず愛されている代物。

ちなみに冒頭の後輩は千葉県市川市の出身。高校時代の写真は、まぁなかなかに悪さをしていたんだろなあ ... と匂わせる。なんで千葉と茨城に多いのかは知らないが、当地へ旅行やアウトドアで遊びに行くと、漏れなく海辺にたむろするヤンキーの運転席に配置されているのがお馴染み。キティちゃんサンダルと漏れなくセット。


さて、秋葉原にはどういうわけか、マックスコーヒーの自販機がある。ドクターペッパーとマックスコーヒーで自販機のラインナップが埋め尽くされているものまであり、秋葉原のストリートでは相当な需要があると思われる。秋葉原の街を見渡すと、本当に笑ってしまうくらい糖質摂取には事欠かない。ひたすら、ラーメン、丼もの、揚げ物、非スパイス系カレー … 胃袋までドンキホーテの中身なんじゃないか、と。

毎日そんなものを食べている人で秋葉原の街が溢れているのか … うーん、否定はできないけれど、たぶん、『秋葉原』という街がそういう場所、だと私は思う。

挙げたようなデカ盛り系、ジャンク系の店は、秋葉原に遊びに来た人に当て込んでいる。だから、普段それなりに普通の生活をしている人が、秋葉原に来たから『アトラクション』として不健康な糖質摂取を欲望解放として行うんじゃないか、と。

ある意味、大人のディズ○ーランド ⁉︎

みんな、糖質なんて気にしないで!
不健康になろ? HAHA ♪

IVYLOOK_マックスコーヒー


マックスコーヒーは、ディズ○ーでいうあのベタベタに甘いケミカルな蜂蜜ポップコーンみたいなもんで、秋葉原という『夢の国』に来たからみんなアトラクションとしてマックスコーヒーを手に取るんじゃないかと …。


さて、そんな夢の国に位置する PARK GALLERY、みんなも遊びに来たら、まずはマックスコーヒーで乾杯しましょう!


私は遠慮しとくけどね。



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ivy(アイビー)
会社員で物書き、サブカルクソメガネ。
自己満 ZINE 製作や某 WEB メディアでのライターとしても活動。
創り手と語り手、受け手の壁をなくし、ご近所付き合いのように交流するイベント「NEIGHBORS」主催。
日々出会ったヒト・モノ・コトが持つ意味やその物語を勝手に紐解いて、タラタラと書いています。日常の中の非日常、私にとっての非常識が常識の世界、そんな出会いが溢れる毎日に、乾杯ッ!
https://www.instagram.com/ivy.bayside​

イラスト:あんずひつじ


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