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2021年11月7日(日) 半袖 @TARPノート

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半袖です!今日は買い物の話をします。

ここ三週間くらい、仕事が忙しかったり寒暖差が激しかったりでずっとまいってる。少し前なら「まあすぐに元に戻るだろう」と楽観できていたのだけど、年齢も年齢だし、これはもうずっとこうなのかもしれない。季節性のもので、春が来る頃にはもうちょっと良くなっているかもしれない。

趣味のギャラリー巡りも二週お休みした。フルリモートなので普段はあまり家から出ないのを、土日に外を駆けずり回ることで心身のバランスが取れていた。美術品、工芸品、工業製品と「人の作るもの」なんでも、全部が好きなので、ただ色んなものを見ることがそれだけでものすごく楽しい。お得な性格だと思う。

外を駆けずり回らなかった分、そのエネルギーを何に費やしていたのかというと、インターネットでものを買いまくっていました。

「一日中それしか触っていないから」という理由で、まずはマウスとキーボードのいいやつを探した。それまでのマウスとキーボードには全く、何の不満もない。むしろ安いのに上手な買い物をしたと思っていたくらいなのだけど、いろいろと検討して、3,500円のテンキーパッド、5,800円のマウス、35,000円のキーボードを買った。

まずテンキーパッドは100%デザインで選んだら、家のパソコンに合わなかった。普通にテキストを打つのには支障はないのだけど、エクセルで数字の入力が出来ないという致命的な欠点があったので返品、1,900円のまあまあ可愛いといえなくもない…くらいのものを再購入した。

そもそもなぜわざわざテンキーパッドなどというものを買うのか、というと、欲しかったキーボードがコンパクトなテンキーレスのタイプだったからだ。なぜそのキーボードなのか。デザインが可愛いからだ。

外出してないと言ったけど、このキーボードに関しては専門店に試打に出かけた。新宿の大手量販店にも行ってみたけど販売されておらず、東京駅近くの雑貨店的なお店でようやく実物を触ることが出来た。試しに「誰もさわれない 二人だけの国 その手を離さぬように」と打ってみる。キータッチそのものは軽いのに、押したキーが指の腹に吸い付くように心地よく跳ね返ってくる。きめ細かな梨地のPBT樹脂のさらりとした手触り、これは確かに最高の感触……と思って、でも新品を買えるような収入ではないので、メルカリで状態のいい中古品を購入した。木で出来たパームレスト付き。そのパームレストも合わせると、以前のキーボードよりも明らかに多くのスペースを取っている。今その新しいキーボードで、初めて仕事ではない長文を書いている。とても楽しいです。

You are what you buy. という言葉もあるように、消費はその人そのものを表してしまう。買い物は楽しい、その消費というプロセス自体に麻薬的な魅力がある。この数週間で私は、国内外のマウスとテンキーパッドとキーボード事情に異様に詳しくなりました。だがそれもいつの間にか忘れて、買ったという事実と品物だけが残る。

けっして美しいとは言えない営みだけれど、消費する(=生き続ける)自分を否定したいと思うほど高潔でも意識が高いわけでもない。淀んでいるのに淀みない、そのように流れ続けていると感じる人生だ。

本当に部屋が寒くて、今日は足の冷えない不思議な靴下を近所のスギ薬局で買いました。

あとナイキのホームページで、セールになっていた4,500円のスニーカーを買いました。昔好きだった女性の誕生日に届く予定です。淀みない、淀みないね。

おわり

半袖

ドローイング ZINE『TARP vol.02』より、参加作家による日記や写真、絵を更新しています。今回は半袖さんの投稿でした。



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