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#014 イラストレーター ・ 木村耕太郎の 「パークギャラリーで展示するひと」
出店 イン 万博公園。
今日は万博公園で行われるイベントで、似顔絵出店。吉本興業のイベントで、芸人さんのネタあり、出店ありと盛りだくさんの内容。夜は花火大会も予定されているらしく、とてつもない人数の方が遊びにこられてた。
広場と広場の間の通路の様になっているところにブースを用意していただき、8名ほどのイラストレーターの方々が集結した。
広場の片方では芸人さんがネタを披露されていた。「はいどーもー!」声が聞こえるやいなや、ゾロゾロと大きな人の塊が移動していくのを目の当たりにした。その瞬間、ぼくの目の前から、人がいなくなった。
一挙手一投足に笑い声が上がり、時にその笑い声は大きな音の塊となって会場の空気を揺らしたほど。
姿こそ見えなかったものの至近距離で声だけは聞こえた。それだけでも楽しかった。表情や動きと合わせて見るとさらに面白かったのだろう。
いくら楽しい似顔絵が描けたって、ステージから楽しそうにおもしろさを届けられる人たちには敵わないのである。
そんなことを思いニヤニヤしてしまっていると、目線を感じた。その先に目をやると、気づく?気づかない?どう?どうかな?!と、楽しそうにこちらを見ている2人がいた。
そう。パークギャラリーのスタッフのお2人だった。
ぼくが気づくと爆笑していた。気づいただけで。最高のパワーを感じる。
パークギャラリーさんと、フォークさんの共同企画展があり、その兼ね合いで来阪されているそう。太陽の塔が見たくて、万博公園に来たらたまたまぼくが出店していたそうだ。すごい偶然。その次の日大阪である、その展示に絡めた交流会でお会いしましょう、というお話だったので図らずもフライング邂逅。楽しそうでパワフルなお二人でこちらまでパワーが湧いてくる様だった。
「楽しい」て強い。
展示よろしくお願いします、な話もそこそこに。あっちの広場ではお笑いライブが行われていてロングコートダディさんや、、
「え?」
2人が顔を見合わせる。
「あっちでやってるんですか?」
やってるしすぐそこのあの人だかりのところにステージがあって、、
「え?いく?いこ!!」
ともうこちらを見ないで駆け足で行ってしまわれた。
そう。
いくら楽しい似顔絵が描けたって、お2人のいるギャラリーで展示をしたって、ステージから楽しそうにおもしろさを届けられる人たちには敵わないのである。
5月某日
木村耕太郎
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木村耕太郎(きむら・こうたろう)
2013 年より、イラストレーターとして活動。 お笑い、音楽関連のフライヤー、CD ジャケット、雑誌、 ウェブなどでのイラストレーション。その他自身のグッズ展開。ライブハウスやカフェ、イベントでの出張似顔絵屋さんと、精力的に活動中。
https://kimurakotaro.com
https://www.instagram.com/_kimurakotaro
この連載は、来たる 2023年6月14日〜25日までの間『パークギャラリーで展示するひと。』になる、イラストレーター木村耕太郎さんによる絵日記連載です。『パークギャラリーで展示するひと。』になるための準備のこと。その他の諸々の日々のこと。つれづれなるままにお送りします。作品が見られるその日まで、どうぞ木村さんの日常をのぞいてみてください。
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