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2021年9月5日(日) 半袖 @TARPノート

ドローイング ZINE『TARP vol.02』より、参加作家による日記や写真、絵を更新しています。6月にパークギャラリーで開催していた、TARP vol.2 原画展 “STORYLINES” の一部展示作品を、パークギャラリーのオンラインストアにて期間限定で販売中です。展示は終わりましたが、引き続きオンラインストアでもおたのしみください。


『TARP ノート』は、絵描きたちによる投稿を更新しています。
今回は、半袖さんの投稿です。
生活のすきまに、絵を描いたり見たりしましょう。

どもー、半袖でーーーっす(シュウペイのポーズ)!趣味で絵を描いている者です(ワンパンマンへのオマージュ)。

40歳を過ぎてから絵を描き始めて、知り合いの人たちと一緒にグループでZINEを作ったり、展示をしたりといった活動をしています。グループの(発行しているZINEの)名前は「TARP」といいます。現在、vol.2まで発刊済み。よろしく~ねっ!(ゆーとぴあのギャグ)

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今日は、東京の千代田区にある 3331 Arts Chiyoda といういくつかのアートギャラリーが集まったような施設に、ポコラート世界展『偶然と、必然と、』という展示を観に行ってきました。

ポコラートというのは、従来のアウトサイダー・アートとかアール・ブリュットよりも少し解釈の幅を広げた概念なのかな、と思っています。障害の有無に関わらず、いわゆる美術教育の外にあって、美術を生活の糧にしていない人たちの作品群をそう呼称しているのかなと。そういう意味では、僕みたいな人間も広くポコラートの作家と言えるのかも知れません。

ポコラートの作家たちが作品を作る理由は、実にさまざまです。自分の欲望や衝動を満たすため、あるいは生活費の足しにするため、もしくはただ何かの行為をそうしたい、という理由で続けた結果、副産物として作品が出来てしまったという人もいます。

共通すると思える部分は、そこにとても強い必然性があるということです。展示の『偶然と、必然と、』という言葉にもかかってくるのですが、多くの作品からは「作られざるを得なかった」ような切実さが感じられます。一方で「結果、出来てしまった」タイプの作品には、仕上がりに偶然性の匂いが色濃い。でもその偶然性に、そこまでの情熱や時間をかけることができるのか…!という凄みがあります。

22カ国、50人の作家のおよそ240点という少なくない作品数を見て、魂が震えるほどの感動を覚えました。

主には、彼らの背景にあるストーリーにではなく、作品の美しさにです。どの作品にも一定水準以上の強度や見応えが備わっている、美術として成立しているのは、ひとえにキュレーターの力に依るところだと思います。まず単純に、世界中からよくこんなに美しいものを集めてきてくれたものだと。その熱意と努力、時間に、頭が下がります。

次に、人が何かを作る、作りたいと希求する気持ちの在り方そのものを、とても美しいと感じました。

「その時、その人が作りたいものを作っているだけ」の情熱の純度がすさまじく、その結果生まれたものの多くが既存の「何かを作るときのセオリー」や「文脈」を外れた「見たこともないもの」でした。見たことも想像したこともないものって、まだあるんだということに、ただ涙が出ました。

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泣くといえば、藤本タツキ先生の長編読切
『ルックバック』ですよね。ジャンプ+で公開されて以来、何度も読み返してはその度に泣いてきました。

俺も、毎日絵を描くぞ …… 45歳だけど ……!
と毎回思うんですが、仕事や家事が忙しかったりで難しい。描けるのは何日かに2〜3時間だけど、描かないよりはいいわいな。

わいな、という語尾を初めて使いました。そんなルックバックですが、単行本が発売されていたので、さっそくAmazonで買いました。そしてまた泣きました。俺たちは、泣くために生まれてきたのか──。

以上(厚切りジェイソンのギャグ)!!!

※画像は、インターネットからお借りした『偶然と、必然と、』展示作品の一つです。
※『偶然と、必然と、』は終了しました。


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