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day ⑫ 「いいものはいい。 いやなものはいや。」 by ハム伊藤

大っ嫌いですよ。クリスマス。
目の敵ですよ。バレンタイン。

今は洗練されてモテてるからそんな事ないけどね。
昔はほんと「だからなんだ」っていうね。「関係ねいですよ」と。
チョコやケーキとは縁遠い辛酸を舐め、煮え湯を飲んでたわけですからね。

しかしです。

今は洗練されてモテてるからということもありますが、こういったイベント事ってのは世間との繋がりを感じていいね。何もないところにいると特に。まあ俺は大海原に放り出されたわけじゃないんだからねえ。大袈裟ではあるけどさ。

思えば俺の『物事を捻て見る』性格は学生時代、思春期に培われた気がします。それは個人的な事情とは別の、世の中の風潮として『イタさ』に敏感な世代ゆえだった気がします。学校っていう狭く閉鎖的な空間では当たり前なのか。

下の世代からは、照れもなく「いいものはいい」、「違うものは違う」と言えるムードを感じる。

おじさんがそう見たいだけなのかな。どうだろうね。
いいものはいいと言える当たり前があるって、とってもいいことだと思う。

空気が読めないことを KY だとかね、思春期の素直な感性を厨二病とか。
それである日気づくと個性が大事だってさ。チャンチャン♪

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伊藤チャンチャン♪

バレンタインデーといえば(もう3月ダヨネー)
2020年のバレンタインデーに煙草をやめました。
なので丸一年経ちました。
煙草は自らすすんではじめた事で一番長く続いてたことでした。

何もバレンタインデー目掛けてやめようと思ってた訳ではなく、とても突発的なことでした。ツイッターで飲食店がちゃんと届出を出した上で今後も喫煙可になったと。ご理解よろしくと。それに対して時代の流れが読めてないのか、

「味に自信がないんですね」

なんて返信があってね。
もうね。
あんたら何様なんですかと。

しかしですよ、俺がどんだけ憤慨しようがね、そんなものは喫煙者の戯言ですから。違うんだけどね。

そうではなく、あなたたちは最低だと言いたいんだけど。
そのためには煙草をやめなくてはいけなかった。

非喫煙者の非嫌煙家としていつでも、そりゃないでしょと言える自分でありたいっていう。

だからやめました。

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我ながらなんなのかねえこの小さい小さい復讐の原動力は。
俺が思う一人の力の強大さってのはこういう事だと思ってます。

あんたらのとは違う。

清廉な世の中なんて望んではない。
雑多でいいと思うんですけどね。そういうのが好きですけど。

いいものはいい。
いやなものはいや。


ハム伊藤
1985年生まれ。NSC を経てコントユニット・ブルーベリーズを結成。解散後ラップユニット・ファストフードファウンデーションへ加入。130キロから70キロ減というダイエットの成功者でもある。
https://instagram.com/ham_no_ito
【 お知らせ 】
毎週月曜日に公開される『何もない町ダイアリー』のスピンオフ企画として、何もない町の住人・ハム伊藤と、パークギャラリーディレクター加藤による clubhouse を使った参加型のラジオ『何もない町ラジオ』がはじまりました。

『何もない町ラジオ』clubhouse only
https://www.joinclubhouse.com/event/M6jpv3dz

毎週月曜日の夜10時より2時間。何もない町でのできごとや、パークギャラリーのことなど、ラジオの様に話します。
※ clubhouse の招待状が欲しい方は iPhone から DM かメールをください。先着順にお渡しします。info@park-tokyo.com


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