見出し画像

杉と黒とにゃあぷさんを振り返る

ご挨拶

pariparifilms「杉と黒」シリーズ新作「杉と黒とにゃあぷさん
ご覧いただきありがとうございました。もしまだの方いらっしゃいましたら、ネタバレなので先に動画のご視聴をお願いします↓

 まずはお詫びから。体調不良もあり、今回ははじめて公開日が遅れました。7月上旬の予定でしたが8月になりました。その節は大変ご心配をおかけしました。温かいお言葉等ありがとうございました。

 正直に言いますと、今回はSORA発表以降の各社動画生成AIのアプデに次ぐアプデに次ぐアプデで、海外勢からどんどん話題が出てきて。その話題についていこうとするのもしんどかったし、なんとなくすごい動画があちこちで並ぶと、自分がやっていく意味ってあるのかなとか考えてしまって。無気力になりました。映像作りはアイディアが豊富に出る状態をキープしないと出来ないのですが、アイディアが浮かばない状況まで陥って、にゃあぷさんのキャラが上手く作れないというあたりで死にました。

 要はまぁ、寝不足等で脳が変な方向に行ってしまった感じですね。公開日を伸ばして、睡眠時間や生活をまともにしたら、別に宮崎駿がいるから他の人が動画作れないっていうこともないよなと思い、競合他社もいない自分だけのワールドを作ってるんだからそれでいいんだよなと思えました。でもあのタイミングで自爆して、なんのために作るのかということと向き合えたのは自分にとってとても良かったのかもしれません。本当はもう少したくさんの方に見ていただけるようにならないといけないんでしょうが、そこはまぁある程度諦めるしかないなと。資質ってありますからね。

色々本当ありがとうございました。


シナリオについて

杉と黒は完全にうちわ受け作品です。今回は杉クラスタと呼ばれる身内のような方々にしか分からないネタもたくさん仕込もうと思っていました。 内輪とはいえ、前作杉祟シリーズでは2万回近く再生されていて、物語自体を知っていてくれる方々がたくさんいるわけですが、声優さんのファンの方々や一般の方々にもわかりやすくと考えると、少し考えないといけないなと思っていました。

まず冒頭。「冒頭から次回予告ってなんだよ!」と思われるかもしれないですが、どうしても後半の流れでロボットに乗って逃げる杉という展開が必要だったので、「ポフレンジャー」というものがいて、「ポフセイバー」というロボットがいるということを既出にしておく必要がありました。ポフレンジャーもロボットも杉クラスタの皆さんにはもうお馴染みなんですが、知らない人は突然出てくると意味不明ですからね。
 で、見たい番組があってテレビをつけたら、前の番組の次回予告だったという設定、日曜朝のテレビの雰囲気で始めました。そう。今回はテレビがテーマにもなってますね。戦隊物、魔法少女、テレビショッピング。「昨日も今日もそして明日も」のシーンもテレビ。昔の資料映像で大勢の人が集まってテレビを見ていたのをなんとなく覚えていたので。それがスマホになって、未来はよく分からない端末になっています。

 ライトフライヤー号はちょっと残念でした。操縦士が寝そべって操縦するのですが、それを指示すると今度は機体がおかしくなって。プロペラの位置も直したかった汗。自分の技術では正確な機体は出せなかったです。それがいちばんの後悔。でも挑戦したのは楽しかったです。

 杉と黒の戦闘シーン、魔法少女の変身シーンは楽しかったですね。(そうそう、地味にニコニコダウンが痛かったです。戦隊モノや魔法少女などの映像もニコニコがいちばん資料になるはずでした。)Neguさんは本当に上手かったですね。今回はリテイクしていただく場所が思い浮かばず、リテイクなしでした。杉と黒は正反対の性格なので、あれを交互に出来るというのは本当にすごいと思いました。

 あとは今回は「フィルター外から失礼します」「ぽふぽふぽふ」杉花粉さんの名言を色々映像化できたのも楽しかったです。

 テレビショッピングのシーンでにゃあぷさんの顔に電光掲示板を出しましたが、あれは電光掲示板アプリで文字を作り、撮影し、それを顔にはめ込みました。顔が動く時はキーフレームで調節しました。

手動です。細かすぎ!!そこまでやるか!→そこまでやりました

 プラズ×クラスターは未来の空気清浄機ってどんな形なのかずいぶん悩みましたね。悩んだ上で出た答えが「おそらくエアコンと一体化するよな」で💧。でもそれだと困るので、ギャグで巨大なのを出しました。あれは pixverseで動画化しました。扇風機部分だけ動かせるのがありがたかったです。

ロボットのシーンはluma。綺麗に動いてくれました。野球シーンはいらすとやさんやcanvaのフリー素材も使いました。ALL AIに拘らず、良いシーンが作れるならなんでも使う、というスタンスでやってます。AIもツールの一つですね。
ボイスもVOIVO等、良いAIボイスたくさんあるのですが、やはり声優さんに敵うものはないなと思っています。これから先何年経ってもそれは変わらないと思います。脚本理解をして確かな技術力でそれを演じてくださる声優さんたちはやはりすごいですね。わずか数千円でプロのお仕事をしていただけるのであればそれが作品にとっていちばんいい選択だと思っています。

絵はね。もちろん素晴らしいクリエイターさんの絵や映像を否定するわけではありませんし、AIはそれを超えるものだとも思っていませんが、今自分が使っている枚数のイラストと映像をご依頼しようとしたら何百万もかかります。それは個人ではお支払いするのは難しいですし、これはAIだからこその表現という部類に入りますね。個人の趣味の範囲の使用であることと、著作権には十分留意した運営を行っていこうと思っています。

音楽は魔王魂様、魔王魂様にないものをSUNOで作りました。

そしてラストシーン、人類と花粉の戦い、あのラスト、どうだったでしょうか?しかし、ああ書くしかないよね。ああなりました。

映像的には細かいところでかなり実験も挑戦もしています。何度も作り替えたところもあります。なんででしょうね?一応作ったけどモヤるところが必ずあるんです。その時は答えがわからないのだけど、後で、「あそこはあれでいこう!」って思いついたりするんですよね。インスピレーションって本当不思議ですよね。

そんなところかな。まだまだAIは進歩します。わたしも遅れないようについていきたいと思います。

ご視聴ありがとうございました!
6月11日シナリオ完成、7月27日クランクアップ 8月3日プレミア公開

pariparifilms

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?