【001】自己流ピザ
趣味のひとつに“ピザ作り”がある。
とかいうとなんだか偉そうだけど、要するに一度家でピザを手作りしてみたところ、思いのほか簡単で、しかも宅配ピザを取るのがバカらしくなるほどに安上がり。
それ以来よく作っているというだけのことだ。
かなり適当で自己流ながら、何度も作っているうちにある種のコツみたいな部分に気付いたりしてきたので、今回はそのレシピを記してみる。
■パリッコ流ピザレシピ
まずボールに、適当な量の小麦粉(強力粉)を入れる。
量は、頭の中にピザの完成形を思い描き、それが好きな枚数分作れるくらいを想像力を働かせて決める。
そこに、適当な量のオイル(この日は家にあったのでグレープシード)、塩、ドライイーストを入れる。
量はニュアンスで、「これは入れすぎだろ」とか思わない程度。
また、どれが欠けても、食えないようなものはできあがらないと思う。
これを菜箸かなんかでかき混ぜながら、少しずつ様子を見つつ、水をチョロチョロ足していく。
入れすぎるとベチョベチョになって収拾がつかなくなるので(そうなったら粉を足す)、ここは用心深く。
やがて粉っぽさがなくなって、全体がしっとりしてくるので、そこでストップ。
そしたら手でざっとこね、ひとかたまりになったらラップかなんかしてそこらに放置しておく。
夏場は冷蔵庫の方がいいかな。
あまり神経質にこねくる必要はない。
生地は発酵し、勝手に驚くほど滑らかになってくれる。
この“寝かせ工程”は少なくとも3時間以上は見た方がいい。
というのも、いつも食べたいと思った時に作り始め、30分くらいで次の工程に移ってしまうんだけど、翌日残った生地で作るピザのほうが断然ふっくらと仕上がるので。
発酵は偉大。
けど今日もさっさと食べたかったので、中途半端な発酵状態の生地で作り進める。
さて、次は生地を伸ばしていく。
必要な道具はなし。
まず寝かせておいた生地から目分量でピザ一枚分くらいをちぎり、なんとなく手でこねる。
この時、もっちりとしていて触り心地が気持ちいい。
それを球形にし、まな板かなんかに載せて押しつぶす。
ここでグイグイやっても、グルテンの作用かそれほど広がってはいかないので、“おやき”くらいの感じになったら、今度は持ち上げる。
ここからが自分が発見した最大のポイント。
広げ方だが、おやきの形になった生地をハンドルを握るように持ち、上辺を左右に広げては少し回す。
これをくり返す。
すると重力の作用で下方向に伸びる力と、左右に広げる力、このバランスが自分に向いているのか、面白いようにピザの形になっていく。
たまに全体を触って確かめ、厚さがまばらになっているようなら、そこをちょっと伸ばしたりして調整する。
このへんは、何度かやれば慣れる。
「いいな」と思ったらアルミホイルに油でも引いて、生地を乗せる。
今回はまず小さめを2つにしてみた。
そしたらトッピングをするわけだけど、これは本当になんでもいい。
オリーブオイルと塩だけでも美味しい食べ物ができる。
しかしまぁ、ピザっぽくしたいならソースとチーズが無難かな。
ピザソースは、トマトやケチャップを適当にあれして作ってもいいんだけど、輸入食品屋を扱ってる店でパスタソースとかを買ってきちゃうのがてっとり早い。
これはやまやで250円くらいのやつ。
ピザならでっかいやつで5枚はいけそう。
あとはお好みの具材を自由にトッピング。
手前はトマトソースとソーセージ中心のオーソドックスなやつ。
奥のはソースは使わず、カニカマを乗せてちょっと塩をした。
カニカマは本当は、最近食べてカニっぽくてびっくりした「香り箱」を使いたかったんだけど(いや、本当ならカニが一番使いたいんだけど)、とりあえずスーパーになかったので適当なやつ。
チーズはなんでもいいけど、無論たっぷりめがうまい。
あとは、自宅に石釜がある人は石釜へ。
なければオーブンでいい。
うちのだと、200度で20分とかかな。
それで完成。
ピザカッターは、あると便利。
結局大きめに作るほうが手間が少ないと気付いた。
卵なんか乗せたらそりゃあ最高。
ちなみにここまでは、先述した30分寝かせの生地。
翌日1枚分余っていた生地(つまり一晩寝かせた状態)で、休日のお昼ご飯用に1枚作ると、
こんなに違う!
もちろんこっちの方が、ふっくらサクサクしてて断然うまい。
つまり、生地はよく寝かせましょう。
あとこの日のピザに使ったソースは、100均で買ったこれ。
超うまかった!
というように、とにかくなんでも乗せてみて楽しむのがいいと思う。
以上、自己流なんで料理上手の人が見ると憤慨するかもしれないピザレシピでした。
追記
ピザ屋のCMなんかで見る、耳にもチーズが練り込まれてるピザ、あれを真似してみたくなって、後日やってみた。
生地を3時間以上は寝かせておいたので伸びもよく、思いの外簡単に作れた。
これまた、超〜絶品!
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