「京王駅弁大会 2017」振り返り
京王駅弁大会、正式名称「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」。
ご存知の方も多いと思いますが、よく飲んでいただいてる諸先輩の中に、これにハマっている方たちが多く、
駅弁大会チラシ飲みの快楽 / ダリブロ 安田理央Blog
毎年1月になると何やら居酒屋に集まって、楽しそうに大会のチラシを眺めながらの飲み会を重ねており、その姿を見ていたら羨ましさがピークに達してしまって、僕も昨年から参加するようになりました。
ところが今年は、1/31に発売となる、僕が監修させてもらっている酒カルチャー雑誌「酒場人」の第3号の大詰め作業が大会期間とがっつりかぶってしまい、開会〜前半の期間は一度も行けないという体たらく。
さりげなく宣伝。
行けたのがトータル2回、計5弁というつつましい結果に終わってしまったのですが、それでも十分楽しめたので、来年のために振り返っておきたいと思います。
■ 前夜祭はトークイベントから
大会開始の前日、「勝手に前夜祭」と称して、渋谷の「LOFT9」で、公開チラシ飲みという前代未聞のトークイベントが行われ、僕は初心者枠として、恐れ多くもゲスト参加させていただきました。
※写真は安田理央さんのブログから拝借
なんと僕の隣に「シン・ゴジラ」の監督・特技監督である樋口真嗣さんがいらっしゃるというとんでもない状況。
そして、その樋口監督がイベント中、駅弁の話以外は一切しないという狂気の数時間を楽しく過ごし、駅弁大会への士気を高めました。
■ 大会後半、やっと会場へ
実際に駅弁大会に行けたのは後半に入ってから。
今年の初弁はこの2つ。
兵庫県 山陽本線 / 西明石駅「金色のひっぱりだこ飯」(1,280円)
鹿児島県 九州新幹線 / 出水駅「かごんま黒豚角煮とみそ焼き弁当」(1,150円)
図らずも、チラシP1の「海の幸 黄金の弁当対決」と「平成29年『にくの年』トントン対決」から選んだ形になりました。
今年はとにかく、僕のお気に入り駅弁「ひっぱりだこ飯」の、限定の金色バージョンが欲しかった!
だって、完全にバカじゃないですか? この見た目。
イコール最高じゃないですか!
これが手に入った時点でかなり満足。
この金の器に関しては、追々別エントリーでもその魅力を語れたらと思っています。
で、この日は「金色のひっぱりだこ飯」を自宅で妻とシェアする用のお土産とし、お昼は公園で「かごんま黒豚角煮とみそ焼き弁当」を頂くことに。
オリジナルの割り箸とか、赤い輪ゴムとか、細かい部分がいちいち嬉しい。
パカッと開けると、もう好みどストライク!
豚肉好きの自分にとって、2種類の味が楽しめるのが最高に嬉しいし、しかも煮卵に高菜に紅生姜。
大変美味しく頂きました。
■ 初のこころみ「ヨセ弁」
さて、次はまたちょっとしたイベントで、今年初の試み「ヨセ弁」を敢行しました!
ヨセ弁とは何か?
事の発端は、駅弁大会ファンのひとりである先輩、とみさわ昭仁さんと新年に飲んでいた時だったんですが、僕が「寄席に興味があるけどまだ行ったことないんですよね」と何気なく話したら、とみさわさんは足しげく通っていた時期もあるそうで、「京王駅弁大会で弁当を買って寄席に行くってのも楽しそうだよね」と。
そんなの最高に決まってるじゃないですか!
というわけで、詳しいとみさわさんに、「駅弁大会開催期間中」かつ「寄席が最も混むという1月の中でも客足が落ち着いていそうな日」を選んでもらって、とみさわさん、パリッコ夫妻、そしてスズキナオさんにもお声がけし、計画実行。
午前中から賑わう会場で思い思いの駅弁を購入し、そこから最も近い「新宿末廣亭」は場内禁酒ということで、上野の「鈴本演芸場」へ向かいます。
寄席、初めて入ったんですが、独特の雰囲気がありますね。
何より驚いたのは、映画館や劇場のような並びの椅子席の背もたれに、新幹線にあるような引き出し式のテーブルが付いていて、みなさんそこに弁当だのお菓子だの酒だの広げ、気ままに飲み食いしながら出し物を楽しんでいること。
これは思った以上に最高の雰囲気だぞ!
この日は長丁場なので、妻と2人で3弁。
まずは、妻チョイスの、
福井県 北陸本線 / 福井駅「黄金のウニ・かに合戦」(1,500円)
これまたチラシP1の「海の幸 黄金の弁当対決」からですね。
正月が来た! って感じ。
文句なしにうまいです。
僕チョイスは、
岡山県「お祭り弁当」(1,150円)
とにかく「つまみになる弁当を!」という一点に集中し、会場にてフィーリングで決めました。
なんたって、
二段重に色とりどりのおかずがいっぱい!
これこそつまみとして最強じゃないですか。
実際大正解で、ちびちびとゆっくりつまんでたら、1時間くらいは持った気がします。
おかずそれぞれもきちんと美味しいし、1,150円という価格もお値打ちかと。
千葉県「菜の花弁当」(650円)
寄席が3時間半という長丁場なので、名弁と名高いこちらをサブ弁に。
650円という価格や適度な小ささ、何もかもが可愛らしいですね。
味わいも素朴で癒される。
こんな感じでたっぷりと落語や演芸を。
ちなみに寄席、初めて行ったんだけど、何もわからない初心者の僕でも本当に楽しめました。
「途中で飽きちゃわないかな?」と心配していた落語も、ほとんどの話に引き込まれ、失礼ながらひとりの方の時だけ居眠りしてしまったんですが(何か宗教っぽい話だった記憶)、その時間がまた心地良く……。
個人的には、桂南喬さんという方の落語がとにかく最高で、他、柳家はん治さん、橘家文蔵さんもものすごく良かったし、TVでも見たことのあったロケット団の漫才、それから、マジシャンの伊藤夢葉さんという人が異常におもしろかったです。
寄席、たまには行ってみることにしよ〜っと。
以上で今年の駅弁大会振り返りおわり。
残念なことに、諸先輩がたによる最大のイベント「ロマ弁」(駅弁を買ってロマンスカーで箱根まで行ってすぐ帰ってくる、道中の飲み食いがメインの会)には今年も参加できなかったし、も少し駅弁大会自体にも足を運びたかったんですが、また来年を楽しみに、1年がんばっていこうと思います〜。
何やら今年は関西の友人たちの中に、阪急梅田で行われる「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」でチラシ飲みをしている人なんかもいる模様。
しかも現在絶賛開催中とのことで、そちらのレポートにも期待してます。
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