【KG_185】肉豆腐の豆腐の天ぷら戻し肉豆腐丼

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日曜の昼間、そろそろ消費してしまったほうがいい冷蔵庫のあまりもので肉豆腐らしきものを作った。その後買い物に出ると、クイーンズ伊勢丹で立派なブラックタイガー海老が40%オフになっている。これはめっけもんだとゲットし、そばも買って夜は天ぷらと冷たいそばにすることにした。
夜、海老のほか、同じく割引だったホタテと、鶏むね、ナス、エリンギなどを次々揚げてゆく。ときどき揚げたてをつまみ食いをしながら、ちびちび飲む。キッチン立ち飲みのなかでも、天ぷらは屈指の楽しさを誇る料理だと思う。
準備した食材を揚げ終わり、衣液がもう少しだけ残っていた。そこで戯れに、昼間作った肉豆腐鍋のなかに4つ残っていた豆腐を揚げてみた。
サクリとした衣に包まれたよく味の染みた豆腐はなかなかおもしろい美味しさだったが、4つは食べられない。そこで、ふたつ食べて残りをそっと鍋に戻しておいた。
翌日、鍋を温め直すとそこには、「料理とは決して手間暇をかけたぶんだけ美味しくなるわけではない」ことを証明する料理、「肉豆腐の豆腐の天ぷら戻し肉豆腐」があった。
それをメシの上にのせ、丼とする。そうして誕生した「肉豆腐の豆腐の天ぷら戻し肉豆腐丼」は、もちろんうまい。うまいんだけど、途中で豆腐を取り出して一度揚げ、再度鍋に戻した手間をひとつも感じない味だった。


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