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アーチストもサラリーマンも職人に

アーチストという呼び方はいつからあるのだろうか。

間違いなく欧米からの受け売りで始まったと思います。

「アーチスト」の雰囲気は、どうも私には馴染みませんでした。

「誰のために、何をやってんだ?」

と自分で自分が可笑しくなってきてしまいます。


日本では、今アーチストと呼ばれるような仕事の人たちも

元々みんな芸人や職人の扱いでした。

昔はメディアが少なかったから、

イメージの増幅があまりできなかったのではないかな?

いま職人で思いつくのは

植木職人、伝統工芸職人、料理人、床屋さん、整体師など

日本名で「師」が付くような仕事の人々です。

センスや腕の良し悪しに差はあるでしょうが

専門家として街、地域に根差して働いています。

技能を使ってお客の要望にどうにか応えていく人たちです。

私にとって、これらの仕事はすんなりきます。

相手がいて「イッチョ任せろ」

と仕事をうける形だから、わかりやすいのです。


江戸時代の浮世絵師などの職人仕事から見えてくるのは

この「何とか要望に応える」という、個人個人のやり方に

芸術やアート、サービスや個性が宿ってくるのだと思います。

だから結局、

培ってきた技術と、その場その場の制限、との戦いの中から

進化があるように思います。

仕事のやりがいはココにあります。


私は流しをしてみて、自分が職人向き、かもしれないと思いました。

音楽じゃなくてもいいと思います。

自分の好きなことを、職人と名乗ってやってしまえばいいし

また現在の仕事に職人的な気持ちで向きあえるならば、

たとえ組織の中でも存在感はきっと変わると思います。


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