フランスでの家探しQandA
みなさん、こんにちは。ぱれすぅ〜です。
今回は、リール在住歴3年目の一学生であるぱれすぅ〜がどうやって家を探しているのかQ and Aを書いていこうと思います。
※ここでは、ぱれすぅ〜流の学生ならではの家探しの流れをメインに紹介しています。より詳しい情報(利用しているサイトや体験談)は他の記事で紹介しています。↓
Q1. 学生はどうやって家を探していますか?
私の住むリールは学生都市であると以前述べましたが、ここで一つの大きな疑問が浮かび上がってくると思います。
学生で溢れているなら、みんなどうやって家を見つけているの?
まず、結論から申し上げますと、地元民ではない大学生の大半(フランス人学生、外国人留学生も含む)は
1「ちょっと離れた街から長時間かけて通勤する」
2「学生寮に入る」
3「ルームシェア・シェアハウスに住む」
のいずれかです。
Q2. 学生寮はどうですか?
ぱれすぅ〜自身、諸事情があって一度も学生寮を使ったことがありませんが(後述)、友だちに会いにがてら飛び込みで入ったことが何回かあります。
例えば、日本人の交換留学生で大学側が寮を紹介してくれる場合、そのほとんどがCrousが管轄する寮です。(学生寮と言っても私営のものも存在する)
Crousの寮の場合、家賃相場は200euros-500euros。立地や寮の設備、部屋の大きさなどによって異なります。
また、大学キャンパスが郊外に多いということもあり、校舎に併設するか校舎近くの空き地にあることがほとんどです。
ここで、私の友人がいた寮3つのケースを比べましょう。
ケース1 キャンパス裏の学生寮B
大学近くにあるものの、大学そのものが広く奥行きがあるため、目的地までの距離がある。また、バス停やメトロの駅からは離れていて、人通りは少なく、夜の一人歩きは危険。ただし、家賃は安く、部屋も比較的新しい。
ケース2 大学から2駅先の学生寮T
大学とのアクセスはいいが、立地的に治安が良くなく、スーパーから少し遠い。激安だが、古く狭い。
ケース3 キャンパス内の学生寮R
校舎内でメトロの駅とも比較的近く、人通りもあるため比較的安全。寮も24h対応の受付がいて、建物も新しい。その代わり、家賃が高め。
このように寮によって様々な特徴があるため、選ぶ際はあらかじめ住む条件の優先順位づけをした上で選ぶ(Q…で後述)といいと思います。
※大学側が紹介してくれている場合、日本人留学生は優先的にCrousの学生寮に入れますが、個人留学(9月から)の場合は最初から入れることはほぼありません。
なぜなら、
交換留学生・奨学金受給者→フランス人学生→個人留学生の順で入寮者募集をするようになっているので、個人留学の人が申し込める時期には埋まっています。
新学期(9月)からでない場合は、空いていることもあります。
Q3. ぱれすぅ〜はどうやって家を見つけましたか?
ぱれすぅ〜の場合、個人留学で9月入学した身だったので、Crousの学生寮は最初から狙っていませんでした。
とはいえど、東京で学生していた時みたいに、異国の地でアパート一室を借りる、契約する、といったことをする財力も勇気もありませんでした。
そこで活用したのが「コロカシオン(シェアハウス、ルームシェア)」のシステム。
フランスの大学だと、大学側がホームページで住宅情報を提示していることがほとんど。その一つに、コロカシオンの仲介業者を紹介している欄がありました。
リールの場合、学生が多いこともあってかコロカシオンに関するサービスが充実しています。例えば、Charges compris(光熱費、敷金・礼金関係が全て込み)の状態で契約が組めたり、家具付きの部屋がたくさんあったり。人によっては、家賃と光熱費が定額であることは損している、と思うかもしれませんが、フランスは電気ガス水道代が日本以上に高く、それらを別で契約するのも複雑なので、結局定額で払っている方が楽です(私が使った仲介業者は仕事が遅かったものの、最終的に超過して支払っているものは返金してくれました)。
ぱれすぅ〜が来仏した時期は、ちょうどConfinement(自宅待機)明けだったのもあり、仲介業者は部屋紹介から契約まで全てをデジタル化していました。そのため、家探しと契約は日本をたつ前に全て済ませていました。
Q4. 家を探す上で大切にしていることはなんですか?
この質問に関しては、当事者の置かれている状況によってだいぶ変わります。
例えば、ぱれすぅ〜はその後引っ越しをしていますが、その際もいくつかの条件をもとにたくさん吟味して選びました。
ここでは、「初めてフランスに来た時」と「フランスに慣れはじめた時」の二つの視点からみた家探しの優先順位を書きます。
初めてフランスに来た時の家探しの条件
1. 治安
ぱれすぅ〜の場合、夜遅く歩いても問題ないような場所探しを最優先しました。
治安の具体的な状況については、当時知り合いがちょうどリールに住んでいたので直接聞いたのを覚えています。
2. 交通の便
治安優先だったこともあり、大学から離れたところになるのは分かっていたので、バスやメトロが使いやすい立地であるか、乗り換えは楽か、どのくらいの頻度で来るか、バスやメトロが止まった場合他のルートでも通学できるか、を予め調べてました。
3. 家賃(光熱費込み)
この条件は立地やコロカシオン制度と要相談で考えていました。当時、両親は心配だったからか、リール中心部の高いコロカシオン推しでしたが、ぱれすぅ〜は500euros以内で安全な場所を求めていたので、結果的に静かな住宅街になりました。
4. バス洗面台、シャワーが個別であること
これは両親に薦められて追加した条件ですが、留学初年度のぱれすぅ〜にとってとても必要な条件だったと思います。というのも、当時はフランス語がうまく聞き取れなかったこともあり、シェアハウス仲間とのコミュニケーションがうまくいかず、キッチン周りの些細なトラブルが相次ぎました。その点、キッチン以外の水回りが自分の部屋の中にある場合は、相手を気遣ったり問題が発生したりする手間がないので楽でした。
5. Wifi完備・家具付き
これらは留学生活が長引くことが予想される人たちにとっては、結構大事な条件かなぁと思います。
例えば、家具付きの家だと、食器類や電化製品なども買わなくてすむので引っ越しが楽でした。また、Wifiがついている家だと、フランスにきてすぐにする必要がある数々の書類仕事(滞在許可証、銀行、携帯の契約,etc)がスムーズにいくので、結構大事です。
フランスに慣れはじめた時の家探しの条件
1年くらい住むと土地勘とフランス人の引っ越し周期などの習慣が分かってくるため、家探しに心の余裕が出てきます。
最初の頃から大切にしていた治安や交通の便は引き続き条件に加えつつ、次の家探しでは以下の点についてより吟味しました。
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