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【第0344稿】アニメ「スーパーカブ」の二人乗りに関する考察。

要約すると。

「原付二輪の二人乗りは免許取得から1年以上経過」というルールを破っているので、アニメで放送して良いのか。という問題点に対し、制作サイドは「ファンタジーですから大目に見て」と回答。ハライチの岩井氏も、「じゃあルパンを見て『窃盗は犯罪行為だから放送するな!』と言うのか」などと反論した。

という話。

あの。いいですか?


根本的な問題としては、「アニメだから」「ファンタジーだから」で解決するとは思うんだけど、このスーパーカブというアニメーションはルパンのような荒唐無稽で非現実的なストーリーと異なり、山梨の女子高校生がカブに出会って変化していく日常を表現しているアニメーションなんですよ。

つまり、「限りなくリアルに近い」のがウリなんです。

だから、制作サイドの「ファンタジーだから」という反論は自らの作品を「リアルから遠ざける(=作品の品位を下げる)」発言であり、出来れば言うべきではなかったと私は思います。

何のために、6話冒頭で「原付二輪を取得した」「排気量が52ccになり、原付一種から二種になった」「最高速度が他の自動車と同じになった」などという説明を入れたのか。

これは、明らかに「二人乗りを正当化するための準備」ではないのか。その中で、単純に「1年未満は二人乗り禁止」を忘れてしまっていただけではないのか?と。私はそう感じています。

もちろん、何度も言うように最終的には「ファンタジーだから」で片が付く話ではありますが、もし仮に制作側がミスをしたのであれば、ミスはミスとして申告した上で言い訳を考えるべきではなかったのか。ここまでリアルに寄せて来た貴重な作品を、ばっさりと「ファンタジー」と宣って良かったのか

対応1つでここまでこじれることになるので、今後アニメーション作品を制作する上で、こうした事態に陥りそうな場合は、どのように対応すべきなのかをきちんと決めておくべきだと。私が言いたいのはそういうことです。


ちなみに。


スーパーカブ、というこのアニメーション作品。個人的には、


とても好きです。



アニメーション作品にありがちな、理不尽な展開不条理な大どんでん返しも無く、あくまで「女子高校生の日常」から逸脱することの無い範囲で起こる小さな小さな変化が胸を打つ素敵な作品だと思います。

DVDで発売する際は、変にコメディ化したり世間に媚びたりして「法律で禁じられています」とか「ファンタジーです」「真似しないでください」みたいなテロップを入れないようお願いしたい


もっとほんわかした雰囲気で観ようよ。ね?


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