【第0347稿】16歳無職なのにJKビジネスとはこれいかに?
私の記憶が確かであれば、「JK」という言葉が出始めたのは2000年前後だと思う。インターネットが世の中に普及し、それとともに爆発的に増えたのがアダルト業界。そこで隠語として使われるようになったのが「JK」だったと記憶しているのだが。
30代に片足を突っ込んでいるであろうセクシーな女優さんがセーラー服を着てあはんうふんしているサンプル動画を、きっと今の40代、50代男性はダイヤルアップ回線でテレホーダイを使い、夜中の2時3時に必死で動画をダウンロードしていたはずだ。
そんな隠語だったはずのJKが、いつの間にか世の中にも流通し、今や辞書に載るほどの当たり前の言葉になってしまった。また、アダルト業界では本当に16歳を使って逮捕されるという事件が多発している。
ファンタジーだったはずのJKが言葉だけ一人歩きを始め、次第にリアルのJKを指すようになり、法に触れるまでに至った。これは由々しき問題だ。
しかしながら…。
他にもたくさん隠語があったはずなのに、なぜJKという言葉は廃れずに今も第一線で活躍しているのだろうか…?と思い、少しだけ考えてみた。するとすぐに答えが見つかった。
JKは無くならない
簡潔に言えばこれが答えだろう。例えば「ブルセラ」という言葉が一時流行ったこともあるが、今となってはブルマ自体が無くなっているため、言葉も次第に薄れていった。
もう少しメジャーな言葉だと「写メ」。今の10代は「写メ」という言葉を使わないらしい。が、30代以降は「携帯電話で写真を撮る行為」を「写メ」と呼ぶ。別にメールで送らなくてもだ。
おそらくこれも、あと10年もすれば完全に廃れるだろう。写真をメールで送らなくなる世代が主流になりつつあるからだ。
でも、やっぱりJKは無くならない。世の中に女子高校生がいる限り、消える言葉ではないのだ。そう考えると、新しい言葉を生み出した時「長く使えるもの」にするのであれば、ジャンルとして無くならないものが良いのだろう、という結論に達する。流行り廃りではなく、普遍的にあるもの。だからこそ、JKという言葉はいまだに無くならないのである。
でもさぁ。
それこそJKという言葉の経緯を知る人間としては、さ。
一般人が普通にJKって言うことに対し、ものすごく違和感を覚えるんだよ。お前、そんなエロい言葉を普通に使っていいの!?みたいな。
だから、こうしてきちんとJKという言葉をエロいジャンルで利用しているのを見ると、なぜか少しホッとするんだよね。
それもそれでどうかと思うけどな。
ニュースの中身?正直どうでもいい。でも1つだけ言いたいことがある。
16歳”無職”は”JK”ではない。
15歳~18歳を利用したビジネス全般をJKビジネスと呼ぶのはやめてもらいたい。40歳で夜学の高校に通う女性だってJKだ。
・・・・・・。
うん、いや、ごめん。やっぱ違う。40歳はJKとは言えないわ…。