見出し画像

2012年6月7日『やりたいこと・その八』

【中井祐樹Diary on Facebook 2011-2013】
かつてFacebookにて投稿していたコラムをまとめた旧「ノート」機能の廃止により、こちらに復刻リンク致します。
のちの拙著『希望の格闘技』(2014年刊行)の原型ともなりました。

【10年前の2012年6月7日のコラム】
 やりたいこと、その八は昨年のウォールやノート記事(「WALK」)でも書きましたが、長い距離をひたすら歩くこと。またはそんなイベントに参加すること、である。そげなもん、イマドキないだろうか?

 僕の出身地である北海道浜益郡浜益村、現在の石狩市浜益区にはかつて「村民歩こう会」というイベントが年一回あった。子どもから大人までわんさと参加して、ひたすら展望台まで歩くだけのものなのだが、これがとても楽しかったのだ! 年齢関係なくだべったりした、その内容さえ思い出せるほど、印象的であった。

 単なる懐古趣味からではない。たいがい物事は今の方が進み、良くなってると僕は思っている。「昔は~だったもんだ」というのは幻想であり、いつの時代も同じフレーズを人は使うものらしいことも、知っている。

 それでも、何里も何里も歩いたという、江戸時代以前の日本人は素晴らしいと思うし、「遠足」と称しても交通機関を使ってたり、DSやらネットばっかで歩かない現代人はやっぱり生きる力が減退してると思うのだ。

 その遠足や、時には歩いて帰ってきた小学校時、徒歩で登下校した中学時代はそのプレミアムな時間に実にいろんなことを話し、また考えていたことを思い起こす。歩くから人間は人間になったんじゃないか、と…。

 学術的根拠など、いい。気持ちいいから、歩きたいのです。

初出:2012年6月7日のウォール


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?