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灯りのように音楽を (ライブレポートVersion) ~ブルーノート名古屋の思い出 其の一~


このレポートは2019年5月3日、名古屋市栄にあるブルーノート名古屋で行われたCASIOPEA3rdのセカンドステージでのライブを書きましたことを先に伝えておきます。



 令和元年おめでとうだしまだまだ続く十連休だし暑いくらい晴れてるから遊ぶぞで、多くの人が行き交い浮かれ賑やかな栄の本通りをちょいと離れ、二年振りに来たブルーノート名古屋。会場入口にディスプレイされていた本日のスペシャルドリンク-ブルーノート名古屋ではその日のアーティストのイメージで毎回カクテルを作ってますがこの日のその名は“3rd REIWA”、ここも浮かれてました。 呑みましたよ、記念とお祝いに。涼やかな色でミントの爽やさは外の暑さに火照った体を冷やしてくれましたわ、後でまた熱くなりますけどね。この時、私が着いたテーブルの近くで昭和・平成・令和で“3rd”かと話す方々がいたのを書き添えます。この解釈も今ならでは、でしょうか。


 ドラムセットに近い席からのカシオペア3rdのライブは『HALLE』『DOMINO LINE』のファースト時代シリーズで幕開け、二年前にバンドの音で聴けた時は本当に嬉しかったとか、テレビで改元祝いドミノ倒しをしていたのを思い出しながら楽しみました。野呂さんがご挨拶と改元話しからのドリンクの宣伝。今回のドリンクも野呂さんはいたく好評でした。

 次の『THE SKY』『A・O・ZO・RA』の空シリーズは、当日と数週間前に見上げた空の眩しさを曲の明るさを重ねしみじみと聴いてました。前振りに客席の期待値が上がる中で来たのは新曲『BEYOND THE GALAXY』、空から銀河へ飛びました。始まりのギターの音に驚き引き込まれ展開にわくわくしました。新作アルバムや夏ツアーが更に楽しみに。

 各メンバー曲&喋りコーナーは大高さんの「私の、みんなの『URBAN STARS』」から。ラスト演奏を惜しむご本人は、某氏に新作向けの曲がまだ上がっていないとぼやかれてしまう事態に。ぼやいた鳴瀬さんの『Ui Uiz U Uiz Us』は、昨年大活躍した日大相撲部の皆が来ていないとの話からダンスのお手本はスタッフの堀内さんと手順を覚えていると手を挙げたお客さんをステージに上げ、座ったままだとエコノミー症候群になるから「全員起立!」して練習。いざ本番のダンスパートが来るやスタッフご一同がいそいそボードを持ちステージに上がり、『還暦』『古希』『令和』(まで見えましたが他に『祝40周年』とかもありました)の文字を掲げ演奏とダンスを更に盛り上げました。その『還暦』祝いのイエィ!も皆でした神保さんの『MAGIC TOUCH』でもジャンプの練習をしたものの、本番は小波のようなかわいい其れに。続けてのドラムソロは近い分より体全体に音が響き、激しくなるつれに気持ちよく感じも。ベースソロは輪をかけて響き、直線ルートを取った客席乱入は途中柱で見えない部分は音と盛り上がりで想像しながら姿を目で追い観ました。

再び4人揃いの『FLOWER OF LIFE』はサビの合いの手みたいな手の動きがかわいく思い、本編ラストの『ASAYAKE』は右腕も声も思い切り上げ、アンコールの『FIGHT MAN』もしっかり腕を振りノりました、悔いなきように。

 

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( 写真のドリンクがこの夜のスペシャル、“3rd REIWA”です。毎回会場入り口にこうしてディスプレイしてます。ジン・ミントリキュール・ライチジュース・ジンジャーエールが入ってました)





 ライブ終了のアナウンスが流れてきてふっと来たのは、帰宅するといつもわうわう言い散歩をせがんだ仔の不在と、底の無い穴が開く気配。体が崩れかける中で思い出すのは。

 バンドにとっては初ブルーノートで自分も嬉々と一部と二部を予約した二年前は、この仔が倒れた後で楽しいのに不安が離れず、ごめんなさい、一部終了後に事情を簡単に話し二部の代金を払いならと紙の券を貰い会場を背にしました…。

 介護を終え荼毘に付した4月のあの空と、さっきライブの最中に観た青を思い出しなんとか踏ん張り立ち上がり、暗いものから離れ外に。星の見えない夜空が広がる中、灯りのように音楽を想いながら帰路に着きました。


先週、推しバンドさんのファンクラブの会報が届き昨年書いて送った4本のライブレポートの未採用分を供養(笑)アップしようかなと思った矢先の今週、ブルーノート名古屋が無期休業を発表し春から夏に延びたカシオペア3rdのライブも無くなり、この数日はホントにダメでした。凹むだけ凹んでから、とりあえず自分の出来ることはここで観たものを書き留めよう、ここの良さをささやかながらでもいいから伝えたいと思い立ち、以前書いたこの場所でのことを幾つか此方にアップしてゆきます。第一弾は当初の予定も兼ねてのを送ったものにちこっと手を加えて。
同じタイトルで先に詩を此方に去年末にアップしてますが、コレ、まずこのレポートを書いて最後をどう締めくくろうかと思ったらポンとわいた文章が詩のきっかけになりました。アタマの端の無意識下に前年のバンドさんのアルバムがあったのかなぁ。レポはあくまでライブを書き、詩では犬さんのことを合わせて書き“生と死”を描きましたんす。でも結局レポートでも個人的エゴで犬さんに触れてしまいましたわ。今回2017年春のブルーノートでのことを送ったものよりはっきり書き加えました。あの時の感情は数日前と重なりましたなぁ。当時は確か先行予約は電話で行い現金支払いは会場でだった為と、犬さんの体の変調が本当に急でずっと其方に頭がいっぱいなまま当日を迎えた状況、幸い身内が休みで犬さんをお願いできともかく現地に動いた夜、でした。幻のチケットは今も大切に保管していて、今回の無期休業でより思い出深いものになりました。久し振りに見たら…、又、ぐすん。

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2019年のライブは、このまま引き篭もり凹みさみしい連休ではあかんと心を奮い立たせ、当日券で飛び込んだのでした。内心犬さんを知っている人の一部から四十九日も終わってないのにと白い目で見られるのが怖かったけど、その二年前の諸々の気持ちにけじめみたいなものを付けたくて動きました。行って気持ちは無くならないが付いたし、一年半書けなかったレポートや詩がわいて来たし、何より今となってはカシ3番の貴重なブルーノートでの公演に、なってしまいました。行かなかったら今後悔の感情はより深く重くなってたなぁ…。
ブルーノート名古屋はCASIOPEA関係の方々を観る“寄る辺”のひとつとして欠かせない場です。まだ凹みからは立ち直れてはいませんが、なんとか再開してほしいと祈りを込め色んな形で暫し思い出シリーズを書いてゆきますんで。