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The place you dream of is not frustrated act.10 CASIOPEA3rd@EXTHEATER六本木

10月ビルボード東京のライブでの発表時から「今年最後」とアナウンスされ『PRECIOUS LIVE』とタイトルが付けられたCASIOPEA3rdの12月13日の有観客ライブ、その配信はまずバンドのスタッフが撮影編集した映像が30分強流れた。2012年の始動時のアーティスト写真撮影から始まり2013年『TA・MA・TE・BOX』ツアーでの開演前後ナレーションをメンバーがしている姿とか2015年『A・SO・BO』のレコーディングやらツアー風景、昨年の『PANSPREMIA』はアルバムに付属のDVDにはなかった他メンバー3人の曲の収録が入っていたのが嬉しく、ライブに繋がってくる内容だった。


5分程間を置いて、EXシアターの広いステージにいつもの配置に在る楽器が画面に映り、照明が付き拍手が響きいつも通りにメンバー4人が現れた。チャットルームも拍手の絵が並び開始を盛り上げる。

開始を告げると共に、丸めた背を叩きピンと立たすような力強いドラムで始まる『HALLE』が1曲目に来て、個人的には心が躍った。今の、オルガンソロきてベースとドラムスの掛け合いからのギターがわっと上昇するみたく入る流れは好きで、今の憂を突き抜けてゆくようにも。-会場に自分が居たらこの曲でもうサイリウム点灯している、絶対。続けてきたのは『DAZZLING』配信勢に驚きの言葉が上がったのは去年夏の赤坂BLITZ以来だからかな。歌うみたいに奏でられサビはチャットで楽しく歌う方も。『TAKE ME』はゆったりとロマンチックな音、の展開をチャットで熱く語れるのも又配信ならではか。自分はきくに専念したが。

挨拶のMCで野呂さんが「貴重なライブだぞと」そう今回のタイトルに触れたが、春以降の状況を思うと“今”人を入れお客さんと共に生音を楽しむことの大切さを内包している風にも。ファースト時代が来たなら次は2期の曲として「渋いところで」と『GOLDEN WAVES』はこれまたBLITZ以来。私的に少し前に2012年の銀座ヤマハの始動ライブを思い返し書いていただけに、このチョイスはツボった。それは配信勢の一部もで、泣きそうな空気が流れた。『SET SAIL』もその時奏でていたからより“はじまり”を感じたが、チャット参加者のひとりが「この曲が出来た年に生まれた」と発言し、他の皆さんが驚くやらしみじみするやら。その前年に出来た『GLORY』はノリノリで聴く中後奏での神保さんの又もパワフルな音にびっくりも。リアル-会場では音が体や足裏にがーっと響いたろうなぁ。

「春からずっとブランクが続いて」「ライブも今日ので4回目なんですけどそれで終わっちゃう」「本気モードになる時がない」「(今回のライブに向け)一週間前から本気モードに」等2回目のMCでの野呂さんの言葉は、霧の中を休んでは手探りでゆっくり進む、そんな例えが聞いていてわいた、自分はね。端々に感じた諸々のものを越えるみたく、3rdコーナーは『TU・BA・SA』で華やかに始まった。この曲のドラムスとベースの掛け合いも好き。次と、と神保さんのカウントを打つ音がして一音鳴った、らビミョーな空気がステージに流れる事態に。どうやらひとつ飛ばしてしまった模様で、神保さんは手を上げ苦笑い或いはゴメン、と。改めて『ME・ZA・ME』が奏でられ気持ちをしゃきっと切り替え、カウントが響き『DAYS OF FUTURE』へ。いつにも増してドラムスは「音数が多い」とは演奏後の大高さんのお言葉。確かに。サイリウムが振られる光景に大高マダムは「ジャ○ーズみたい」 と表現してたが、ロックポップス系でも結構振ってましたよー、とチャットで言い損ねた。

その大高物販部長さん、リンダさんをモデルに最新カシオペアサードグッズのTシャツ・タオル・マスクの紹介を張り切った後に『ENCELADUS』を演奏、ここから去年夏出した最新アルバム『PANSPREMIA』を取り上げてゆく流れに。ライブ前に流れた特別映像でのレコーディングで「土星に隕石がぶつかり合うみたいな」と他の方に伝えていたのを思い返すとより曲のイメージが鮮明にもなり面白く聴けた。

リンダ鳴瀬さんは始まってから曲の合間に笑ったり声を上げていたのが配信からも聞こえていたが、マイクを持つと更に口が動くったら。「そっち行きたい!」と客席乱入への欲求というか駄々をこね、「トラ○プ」「がー○ー」「○リ子」等にはがうがう言い、件のウィルスには「(古希+1歳の)オレをいじめる為に現れた!」と文句も。そんな御大を宥める風にS.E.で歓声やら拍手、パフパフ音が流れ氏に突っ込んだり構ったり。声出し禁止令に対しスタッフが導入した模様で。「(NASAでの経験で作った話しに対し)大ウソつきな曲」「演奏は正直!」と前振りして『THE WARP』へ。曲間にスタッフさんたち否黒子ズ-新作Tシャツ姿の-によるダンスが今回も。客席は座ったままでも上半身で踊っていたろうか。配信勢は心で踊ってたから、ダンス絵文字を打ちそびれた。

ラストは神保さん。「サイリウム綺麗ですねぇ」とニコニコ、一段上から眺めているから格別だったかな。「来年はよい年であれ」と願い込めクイの振り付けもお願いして『SPACE LOCOMOTION』を楽しく奏でた。言葉で「クイ」を表した配信勢、会場は指差しする野呂さんを見ながら振ったかな。

オルガンソロを思いっきり弾く大高さんに「イェイ!」と直に声を上げたい位ノリノリになった後、久し振りのフレットレスギターの甘い音と共にスロー曲『SOME WHEN SOME WHERE』がきた。フレットレスは去年の夏ツアー以来なのもあり、より音がじんわりと耳に響きもっと弾いてほしい欲がわいたりも。

ドラムソロははじめっから煽る。撮影カメラもなんだかよく動いていた。すっかりお馴染みになった観客の足踏み手拍子とドラムの「ドンドンぱん」の応酬は、声を上げてはいけないこの世の中にはとても大切なライブ内での交流、チャットでも文字で応酬した。足踏みの響きはステージまで届いたろうか。ソロが終わっても神保さんは去らず、ゆっくりステージに現れた鳴瀬さんと奏で出す。ベースソロを終始神保さんとやるのはなかなか無い事、レア案件だ。鳴瀬さんはステージで徘徊否歩き回りベースを弾きまくる。後方で黒子ズが動きやすくとコードをさばく姿も。生配信では気付なかったが、後日アーカイブで見ていたら足回りのエフェクターを動かしステージ前面まで持ってきてもいた。いつもの流れでベースでコールを求めても、「ヘイ!」と観客の声のレスポンスが無い事に苦笑いをしていたのがさみしく感じ、チャットで「ヘイ!」と何回も打った。他の配信を見ている人も打っていた、会場に届けと。画面でサイリウムが振られていたのが映りほっとはしたが、やっぱり声が聴きたかったろうなぁ。ソロの終わり「ありがとう!」の氏の声に、こちらこそ爆音ソロが聴けたのにありがとう、と本当は直にステージに向けめいっぱいの声で言いたいのを堪え、チャットで「ありがとう」を送った。

終盤はいつものドミノ倒しもバッチリ決まった『DOMINO LINE』、ソロ回しがカッコいい、特に今回は野呂さんがたまらんかった『FIGHT MAN』、本編ラストは『PANSPREMIA』の看板曲『BEYOND THE GALAXY』、ここに持ってきたのは驚いたがこの曲がバンドの、CASIOPEA3rdの“今”なんだとも思った。サイリウムも大高さん越しに見えて綺麗だったが、もっとほしいと見ていたのも本音。ラストの「ヘイヘイ!」もチャット内でも上げた。

暗くなった会場は拍手が響き続け、配信勢は「アンコール」を打ち続け、メンバーを待った。薄ぼんやりと映るサイリウムの幾つもの輝きを画面に見ながら打った。そして再び現れた4人が奏でるは『THE UNIVERSE OF LOVE』、昨年末のメルパルクホールでのライブが思い出される曲だ。後奏のギター氏の弾き込みようは熱く、その姿をベース氏とドラムス氏は見守っているような感じも。終わりの余韻が消えるや、ギターのカッティングが聞こえ『ASAYAKE』に突入。サビの盛り上がり所が来て野呂さんの右腕が上がるや、チャットルームはかけ声の「ヘイ!」が並んだ。現地でスタンディングで大きな声で叫びたい、気持ちを言葉に託し打ち続けた。本当にあっという間だった、二時間十分強の貴重で大切な時は。ステージ前面に間隔を空け並び挨拶し拍手の中去る4人を画面から見送り、「次は会場で盛り上がろう」と未来を信じるチャット勢の言葉を見て頷き、ライブ配信を見終えた。


余韻に浸りながらもそーいえば終盤、MC無しで突っ切ったのに気付く。口で語るより音で語る事に集中したのかな。

チャットにはアメリカやイタリアの人も参加してもいた。海外向け配信を見ている人も沢山いて、カシオペアサウンドを求める人が世界中にいる事を実感した。アーカイブ期間にも新しい書き込みが続いていて、UKからの其れもあった。チャットは今回スタッフさんは入ってこなかったけど、後で見た読んだだろうか。



とりあえず年内最後の配信ライブレポートはこれにて。飛ばした7~9はメモには残しているんで追々まとめてアップしよう、かな←未定は予定 その前にこのレポートに大鉈振るい彫刻刀で削ってこっそりなんかくっ付けファンクラブに送る。これは書く。合わせて詩も書きたい、年明け締めの公募向けに。

しかし半年で配信ライブ10本かあ、多く見た方なんだらうか。来年のカシ三番さんのスケジュールがどんどん決まってはいるが、果たしてわしはリアルに行けるかライブに直に参加できるか、現時点は霧の中。でも希望は持ちたい。生音を浴びたい。サイリウムを振りたかったよ。

ホンマ、『frustrated』はどこまでいつまで続く、書いてゆくんかなぁ。今の自分の現状、配信見て息継ぎが出来ている、淡い希望が消えたら暗い海に沈んでしまう、そんな例えが合うかなぁ。沈まないように、なんとか“今”を泳いでゆかねば、なぁ。