【格安EDH】1万円EDH その1「 円渦の暴君、アシー/Aesi, Tyrant of Gyre Strait」
こんにちわ、ハルタカです。
いきなりですが、EDH(統率者デッキ)を10000円で組みます。
記念すべき1回目はアシーです。
以下の条件で今回組んでいます。
■MTGの基本的知識がある程度備わっているが、統率者戦自体は初めてといったプレイヤーが回せるデッキをコンセプトにしている。
■10000円以内でデッキを組む(基本地形は自分で準備)
■送料や探す手間を考えると国内最大在庫数を誇る「晴れる屋」のオンラインショップで一括で揃えられることが望ましいので、価格の基準は晴れる屋に準じることにする。
■想定するデッキレベル帯は飲酒鯖やコマンダーフェストでも見かけることの多い6プラスマイナス2程度に抑える。基本は6以下。
■ある程度わかりやすいギミックを中心にしたデッキを目指すが、少しは難しいコンボやシナジーを詰め込んでも良いことにする。そういう通常構築で見かけないマニアックなコンボとかをお目にかかれるのも統率者戦の醍醐味であると考える。
■僕が実際に回したデッキ以外は紹介しない(証拠としてタイトル画面はオンライン対戦時の画像で、デッキレシピの下に実際のデッキの写真も掲載します)
まぁこんな感じで行きたいと思います。上記のルールはそのうち変わるかもしれません。あと最後まで読んで面白かった・参考になったと思った方はいいねボタンを押してくれたら次も頑張ってデッキを組むかもしれません(懇願系デッキビルダー)
デッキレシピ
※値段は2021/7/3 晴れる屋の販売価格より。値段がかかれていないものは構築済みデッキのものを使用。
【統率者】
円渦の暴君、アシー/Aesi, Tyrant of Gyre Strait
【土地】33枚
《無限地帯/Myriad Landscape》 80円
《霧氷林の滝/Rimewood Falls》 80円
《神秘の聖域/Mystic Sanctuary》 80円
《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》 150円
《幽霊街/Ghost Quarter》 280円
15枚《森/Forest》
9枚《島/Island》
《統率の塔/Command Tower》
《荒廃した森林/Blighted Woodland》
《進化する未開地/Evolving Wilds》
《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
【クリーチャー】
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》 150円
《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》 300円
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》 100円
《進歩の災い/Bane of Progress》 600円
《水蓮のコブラ/Lotus Cobra》 180円
《ウッド・エルフ/Wood Elves》 50円
《激情の共感者/Fierce Empath》 30円
《東の樹の木霊/Kodama of the East Tree》 200円
《クアンドリクスの神童、ジモーン/Zimone, Quandrix Prodigy》 30円
《水底のドルイド、タトヨヴァ/Tatyova, Benthic Druid》 150円
《森林の怒声吠え/Woodland Bellower》 480円
《精励する農場労働者/Diligent Farmhand》 60円
《巨大猿、コグラ/Kogla, the Titan Ape》 80円
《フィンドホーンのエルフ/Fyndhorn Elves》 100円
《シェフェトのオオトカゲ/Shefet Monitor》 20円
《豆の木の巨人/Beanstalk Giant》 50円
《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》 30円
《古の緑守り/Ancient Greenwarden》 280円
《絡みつく花面晶体/Tangled Florahedron》 50円
《エルフの神秘家/Elvish Mystic》 150円
《不屈の補給兵/Tireless Provisioner》 200円
《永久の証人/Timeless Witness》 100円
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 150円
《ゼンディカーの報復者/Avenger of Zendikar》
《曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror》
《猛り狂うベイロス/Rampaging Baloths》
《永遠の証人/Eternal Witness》
《ラムナプの採掘者/Ramunap Excavator》
《再利用の賢者/Reclamation Sage》
《ヤヴィマヤの古老/Yavimaya Elder》
《とぐろ巻きの巫女/Coiling Oracle》
【インスタント】
《召喚の調べ/Chord of Calling》 400円
《召喚士の契約/Summoner's Pact》 500円
《猿術/Pongify》 50円
《ひらめきの瞬間/Eureka Moment》 20円
《払拭/Dispel》 50円
《カルニの待ち伏せ/Khalni Ambush》 30円
《内にいる獣/Beast Within》
《成長のらせん/Growth Spiral》
《秘儀の否定/Arcane Denial》
【ソーサリー】
《遥か見/Farseek》 150円
《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》 50円
《発見の旅路/Journey of Discovery》 50円
《創発的配列/Emergent Sequence》 30円
《灰からの成長/Grow from the Ashes》 10円
《三顧の礼/Three Visits》 300円
《移動経路/Migration Path》 30円
《新緑の熟達/Verdant Mastery》 50円
《硫酸の波/Wave of Vitriol》 100円
《ニッサの巡礼/Nissa's Pilgrimage》 50円
《永劫での歩み/Walk the Aeons》 180円
《方程式の求解/Solve the Equation》 150円
《巨森の波動/Vastwood Surge》 30円
《バーラ・ゲドの復活/Bala Ged Recovery》 80円
《自然の知識/Nature's Lore》 400円
《涙の氾濫/Flood of Tears》 100円
《明日への探索/Search for Tomorrow》
《耕作/Cultivate》
《木霊の手の内/Kodama's Reach》
《探検/Explore》
《不屈の自然/Rampant Growth》
【エンチャント】
《繁茂/Wild Growth》 100円
《ケンリスの変身/Kenrith's Transformation》 30円
《交易路/Trade Routes》 350円
【アーティファクト】
《忘却石/Oblivion Stone》 280円
《太陽の指輪/Sol Ring》
構築済みデッキ「潮流を切り裂け」 2000円
シングルカード合計 7780円
デッキ総額 9780円(2021/7/3 晴れる屋通販にて)
アシーを選んだ理由ですが、
1.比較的手に入りやすい構築済みデッキから拡張できる
2.コンセプトがシンプルで骨太である
3.故に初めての人にもお勧めしやすい
といった理由から選びました。
1.は統率者レジェンズのデッキ「潮流を切り裂け」のことです。こちらに関しては2020年11月に発売しましたが、プレ値も特につかずに今でもよく見かける構築済みデッキです。定価2000円ですので、2000円でこの構築済みデッキを購入したとし、残り予算8000円でシングルカードを追加してデッキを組みました。
2.はアシーという統率者を見ると分かりやすいです。
あなたの各ターンに、あなたは追加で土地を1つプレイしてもよい。
土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはカードを1枚引いてもよい。
追加で土地を置いてよいという踏査能力と、土地が1枚出るたびカードが引けるという上陸能力(古のカードでいうと、自分だけどん欲の角笛)を内蔵したクリーチャーです。
この統率者が優れている点は、序盤のマナ加速カードが途中からドローカードになるという二面性を持つことです。統率者戦においてマナ加速は序盤のセオリーですが、反面フラッド受けが苦手なデッキだと、あとから引いたマナ加速が無駄牌になってしまう欠点があります。アシーはこの点をドローに置換できる点で優れています。こうして大量の土地から出されるマナを、アシーのドローから引き当てた重たくて強力なカードをプレイすることに繋げて勝負を決するといったコンセプトとなっています。
要約すると、「序盤は土地を伸ばして、アシーを出して、また土地を並べてカード引いていけばそのうち勝てるよ」という感じ。シンプル、ゆえに骨太で強い。ダイナミックなアクションが多く、沢山カードが引けるので回していてとても楽しいです。アシーは今から統率者戦を始める人にもお勧めできる統率者です。
デッキの核『マナ加速』について
構築済みデッキ「潮流を切り裂け」のままでもそこまで悪くないデッキなのですが、肝心の土地によるマナ加速が少ないのがつらいところ。そのため最初にメスを入れる部分がマナ加速の強化です。
デッキの核となるマナ加速とは、厳密にいうと土地加速カード――俗に言うランパン系を多数採用します。ランパン系の基本は2マナからスタートしますので、1→2→4→6の4ターン目アシーに繋げる動きが理想ムーブとなります。
1マナのマナ加速は5枚です。ラノワールのエルフ系統の1マナ生物はできる限り入れたいところですが、プレイアブルなカードが多いため値段が100円以上するものが多く、予算の関係でラノエル系3枚と繁茂に留めました(太陽の指輪は構築)
予算の都合で断念したマナ加速の一例。
2マナのマナ加速は14枚です。内訳はランパン系7枚、マナクリ2枚、探検(ドロー&追加セットランド)系3枚、眼鏡っ娘1人です。
2マナのランパンはデッキの根幹となるため自然の知識や三顧の礼といった少しお値打ちなマナ加速も採用しています。精励する農場労働者は1マナの生物ですがランパンを内蔵しており2マナ域としてカウントしています。創発的配列は令和のMTGに帰ってきたランパンで、生物化するのがデメリットではありますが比較的使いやすいマナ加速です。
このカードの下3行はフレーバーテキストみたいなものです。
マナクリは水蓮のコブラと絡みつく花面晶体、探検系は探検、成長のらせん、とぐろ巻きの巫女です。眼鏡っ娘ことクアンドリクスの神童、ジモーンですが、起動型能力に追加セットランドがあり、後半は使い勝手の良いドロー能力を持つので、フラッド受けになるところが良いですね。
3マナのマナ加速系は優等生揃いです。ランパン系7枚、マナクリ1枚、土地関連パーツ5枚の合計13枚です。
3マナのランパンは耕作系(1枚ランパン+1枚手札)のカードアドバンテージを稼げる便利なカードが多く、それらはほぼ採用しています。明日への探検は待機できなくてもアンタップインなので実質2マナランパン相当です。灰からの成長も同様ですが、キッカーで2倍効果になるので後半以降はさらに味がします。ウッド・エルフや豆の木の巨人の出来事「肥沃な足跡」もアンタップインですし、豆の木の巨人本体も後半はシャレにならないサイズになるので馬鹿になりません。
3マナのマナ加速は2枚目の水蓮のコブラこと不屈の補給兵です。
土地関連パーツはヤヴィマヤの古老と発見の旅路といった手札に土地を加えるカードと追加セットランドできる迷える探求者、梓と墓地から土地をセットランドできるラムナプの採掘者です。後者の2枚が揃うとコンボになります。後述参照。あとはクローサの大牙獣もほぼサイクリングで運用する関係上、3マナ枠としてカウントしています。土地1枚+1枚ドローなのでいぶし銀の活躍をする往年の名カードです。
4マナ域はランパン系が5枚、探検系が1枚です。4マナの土地加速は爆発的植生が代表的でしたが、タルキール龍紀伝での再録以降は亜種が増加しており選択肢が増えています。
まず森をアンタップインするスカイシュラウドの要求は外せません。爆発的植生の亜種として移動経路、巨森の波動、新緑の熟達が入っています。
新緑の熟達はストリクスヘイヴンで追加された期待の新人です。本来6マナですが、4マナで唱えると基本地形4枚を探して、1枚だけ好きな対戦相手の場に出してしまいますが、残り3枚のうち2枚を場にタップインし、最後の1枚を手札に加えることができるという強力なマナ加速カードです。デメリットが軽く、それどころか場合によっては相手に塩を送れるので政治力にも繋がるナイスデザインとなっています。
シェフェトのオオトカゲはサイクリングでアンタップインランパン(砂漠も可)とワンドローとこれもいぶし銀な効果となっています。砂漠も探せるので、このデッキだと屍肉あさりの地をサーチして墓地対策が可能となっています。
ひらめきの瞬間は成長のらせんのドローが2枚になってコストも2倍になったというわかりやすいデザインのカードです。
最後に6マナ域が古の緑守りですが、これは世界のるつぼ能力も大事ですが、上陸の効果を2倍にするという効果に期待していることも多いです。
以上、マナに関係するカードだけで38枚入っております。
これだけマナ加速が多いデッキは珍しいです。それだけ後半以降も腐りにくいという強みがあるからで、序盤の安定性にも貢献しています。
デッキの動き(シナジー)解説
次は実際の勝ち手段やこのデッキに組み込まれているギミック(シナジー)について説明します。
曇り鏡のメロク+東の樹の木霊
揃うと無限トークン&無限上陸コンボです。
メロクで土地を戻してスピリット・トークン(=0マナのパーマネント)を戦場に出すと、東の樹の木霊の誘発型能力が誘発するので、手札に戻した土地カードを場に出せます。そこから再度マナを出してメロクの能力を使って……と繰り返すことができます。
この一連の流れで上陸能力を何回も誘発させることができます。アシーがいれば任意の回数までドローが可能なので、途中で水連のコブラ(不屈の補給兵)を出して無限マナに変換します。
フィニッシュは「無限トークンになってから永劫での歩みで追加ターンを得て殴り勝つ(ライブラリーを1枚以上残す必要がある)」もしくは「無限マナから巨大猿、コグラで永遠の商人(永久の商人)を出し入れできる状況を作ったら、内にいる獣で対戦相手のパーマネントを破壊し尽くして、次のターンにそれ以上の数の無限トークンで対戦相手を圧殺する」のどちらかお好きな方を選ぶといいでしょう。
交易路+東の樹の木霊+上陸持ちクリーチャー
猛り狂うベイロス ・・・ 無限トークン&無限上陸
不屈の補給兵 ・・・ 無限マナ&無限ライフ
ゼンディカーの報復者 ・・・ でっかいトークンが沢山
単体としての交易路の目的は上陸能力の使いまわしです。このデッキを実際に回してみると分かりますが、基本土地24枚も割と後半になるとデッキから枯れてきますので、ドローしても土地が引けず、ドローが止まってしまうケースがあります。交易路は上陸を誘発させるための潤滑油として使用できるカードです。下のドロー能力はほぼ使いません。
交易路を使用した勝ち手段として、トークンを場に出すカード(猛り狂うベイロスか不屈の補給兵)と東の樹の木霊がいれば、メロクコンボの真似事が可能です。特に不屈の補給兵は無限マナ+無限ライフなので、アシーに繋げて無限ドローまで繋がるため、勝利を確定的にすることができます。
ここまで読むと分かると思いますが、アシーを始めとする上陸持ちにとって東の樹の木霊はマスト・クリーチャーともいえる最高の相棒です。
東の樹の木霊がいる状態で、ゼンディカーの報復者を場に出すとトークンが1体出るたびに交易路で土地を戻し、木霊の能力で土地を出し直すことで、トークンの数+本体(=自分の場の土地の枚数分+1回)の分だけ上陸が誘発できます。よってゼンディカーの報復者の上陸効果がその回数分誘発するので、とんでもないサイズのトークンが突如戦場に並ぶこととなるのです。
召喚の調べでゼンディカーの報復者を出せれば、自分のターンに入る直前にこのビッグアクションを仕掛けることができます。コンボ自体がインスタントタイミングでの奇襲が可能というわけです。
永劫での歩み+迷える探求者、梓+ラムナプの採掘者(or古の緑守り)
無限ターンコンボです。島3枚を生贄に捧げるバイバックコストを梓とラムナプで恒久的に供給し続けるといったコンボです。単独で引いても強いマナ加速系生物を中心としたコンボなので、もし狙えそうなら狙うって感じのコンボです。
永劫での歩み+神秘の聖域+交易路(曇り鏡のメロク)
これも無限ターンになりますが、上記に比べると打ち消された場合のリスクが少なく、神秘の聖域で何度でも再挑戦できるので、抜本的な対策をしてこない限りはいずれ無限ターンに突入できるというエグさがあります。
ラムナプの採掘者(or古の緑守り)+幽霊街
相手の土地をぼろぼろにするコンボですが、アシーなどの追加セットランド系のカードがあれば自分の土地に打つことでマナ加速になります。
涙の氾濫+永遠の商人(or永久の商人)
相手の土地以外のパーマネントを毎ターンバウンスしてハーフロックすることができます。涙の氾濫自体がリセットとして運用しやすいので、後引きの永遠の商人を絡めるだけの容易なハーフロックコンボである点は評価に値します。
アシーはマナ加速を土地に依存している関係で土地以外のパーマネントをあまり展開しないので、バウンス被害を最小限にすることができます。
森林の怒声吠え+激情の共感者
森林の怒声吠えから激情の共感者で6マナ以上のクリーチャーをサーチする流れは統率者戦でもお馴染みの流れなので覚えておくと便利です。このデッキでは東の樹の木霊やゼンディカーの報復者、古の緑守りなどがよく探すファッティです。相手のパーマネントに触りたい場合は進歩の災いや巨大猿、コグラを探します。
森林の怒声吠えは伝説の生物をサーチできません。梓は探せないので注意しましょう。
方程式の求解+第一面がソーサリーかインスタントの両面カード(裏面が土地)
コンボというものでもないですが、緊急時の土地サーチになります。4枚目の土地が引けなかった場合に覚えておくと便利です。
シェフェトのオオトカゲ+屍肉あさりの地
砂漠をインスタントタイミングでサーチして場に出せるので、奇襲性の高い墓地対策が可能です。合計6マナ必要なので毎回構えるのは現実的ではないので、予備知識として把握しておくと何かと難所を乗り越えることもあると思います。特に呪文を唱えない妨害なので打ち消しに強いことが評価できます。(実際に筆者はこれで相手の無限コンボを止めました)
その他のカードたちの解説
水底のドルイド、タトヨヴァ
アシーに似た誘発型能力があるので第二の統率者として運用します。並べると最高に気持ちいいですが、タトヨヴァは誘発型能力のドローが強制なので無限コンボになると自分がライブラリーアウトで敗北するという欠点があります。
漁る軟泥
墓地対策。アシー自体がスロースターターな統率者なので、墓地経由の無限コンボで敗北することが多かったため、今回サーチしやすい緑の生物枠で漁る軟泥を採用しました。
忘却石、硫酸の波
全除去枠。遅いデッキなので涙の氾濫や進歩の災いなどリセット呪文を数枚取っています。硫酸の波は上陸を誘発できるだけでなく、相手次第ではゲームエンド級のダメージを与えられます。
ケンリスの変身、猿術、カルニの待ち伏せ
このデッキにとって一番ヤバいのがサーチを戒めるカードです。敵対工作員やエイヴンの思考検閲者などの生物に触れるように軽めの除去を選んでいます。
無限地帯、荒廃した森林、進化する未開地、広漠なる変幻地、幽霊街
上陸を複数回誘発させる特殊地形です。ラムナプの採掘者や古の緑守りがあると真価を発揮します。
霧氷林の滝
基本土地タイプを持つハイブリッド・ランドで唯一このデッキに採用できる安価なものです。タップインが悲しくなりますがグッと我慢。森をサーチするカードから青マナを確保したいときなどに出番があります。
簡単なアップデート案
まずは繁殖池です。できればフェッチランド系も買いましょう。これらは価格帯も安定しており、他の構築でもよく使うカードなので統率者戦に関係なく資産として信頼できます。対抗色フェッチランドはモダホラ2のおかげでかなり値段が下がったため、買うならまさに今が旬かもしれません。
土地回りでは古えの墳墓もそのうち欲しいカードです。このカードは統率者戦における定番カードなので、安いのを見かけたら買っちゃっていいと思います。
サーチ系のカードは値段の関係で断念したものも多いです。緑の太陽の頂点や俗世の教示者などはできれば欲しいカードですが、個人的には破滅の終焉を真っ先に入れてほしいです。大量のマナがあればそれ自体がエンドカードになるので、マナが多いアシーと相性の良いサーチカードとなります。
実を言うと、最近まで破滅の終焉が入っていましたが、ここ数ヶ月で市場価値が上がったので予算の関係上削除した、このデッキの影のエースカードです……。お持ちの方は是非追加してください。
樹上の草食獣は晴れる屋では200円と結構高かったので今回断念しましたが、他のショップでは安いので採用価値があると思います。このデッキは1マナ以下のマナ加速カードが予算の関係で少なめになっています。魔力の墓所や魔力の櫃、楽園の拡散などいくつか候補が残っていますのでご検討ください。
魔力の櫃は一見アシーとは相性が悪そうですが、4マナ以上のマナ加速を早急に打てるようになるので、使ってみると序盤の安定感に繋がると感じられます。ちなみにアシーと魔力の櫃と幽霊のゆらめきと神秘の聖域(or永遠の証人系+水連のコブラ系)で無限マナ&ドローになります。幽霊のゆらめき自体もアシーがいると実質1マナで2枚ドローとして運用できるので是非採用をご検討ください。
そういえばこのデッキに入る可能性が高いクリーチャーであるイリーシア木立のドライアドは早めに買っておきたいカードです。もうすぐスタン落ちしますが、特にモダンでよく使われているカードなので、今後値上がりする可能性が高いです。悩んでいるなら買っときましょう。
風景の変容も割と面白い上陸誘発カードです。もし入れる場合はちょっと頑張って死者の原野までセットで準備してください。その場合は数枚だけ基本地形を冠雪の土地に変えておきましょう。きっとどこかであなたの勝利に貢献することができるでしょう。
上陸系で採用していないものとして、不屈の追跡者も候補に挙がりそうです。
最後に妨害カードについて。打ち消し呪文が少ないのは値段の問題もありますが、ソーサリーやクリーチャー呪文が中心のデッキのためタップアウトしやすいことや、序盤のマナ加速のために森を多めに取っている関係で青マナの供給が不安定であることが理由です。仕方ないので出てしまったカードをあとから対処するスタイルを取ることにしていますが、デッキレベル帯が上がるとこの問題点が如実に浮き彫りとなります。無限・即死コンボに明日はないのです。決まったら終わり。それが高レベル帯の環境です。
もし打ち消しを追加するなら、青のシングルシンボルで軽量なものを中心にした方がいいでしょう。狼狽の嵐や白鳥の歌がコスパが良くて使いやすいです。ブルーカウントが少ないので意志の力・否定の力を採用する場合は渦まく知識・ギタクシア派の調査などの軽量のドローカードを入れる工夫が必要です。
できれば夏の帳と有毒の蘇生、サイクロンの裂け目なども入れたいところです。予算や枠と相談しましょう。
実際に回した雑感とまとめ
DISCORDの飲酒鯖やコマンダーフェストにて10回以上回した感じとしては、非常に安定感があってカードがいっぱい引けて楽しい統率者だと感じました。
アシーの能力が普通にヤバいのですぐ除去されてしまいますが、アシー自体の能力で追加セットランドが可能なため、出し直しやすいです。あまり恐れず、叩きつけてアドを稼いでいきましょう。
このデッキの統率者レベルは6前後かなと思います。大ぶりのアクションが多くスロースターターで隙が大きいデッキです。妨害に十分な枠を割いていないので、ガチっぽさを追求するなら上記のアップデート案を参考にして相手に干渉できる軽めのカードを追加しましょう。代わりに抜けるカードはシナジー部分を優先して採用した弱いカード群や重たいリセット呪文、単にグッドスタッフなカードたちです。この辺は調整してみてください。
以上で1万円EDHのアシー編の解説を終わります。
もし面白かった、参考になったという方がいらっしゃれば次回へのモチベーションに繋がるのでいいねボタンを押してもらえると嬉しいです。それではまた。
※余談
このデッキはもともと自分がYouTubeで動画を上げるために作ってみたデッキなのですが、色々ダラダラしていたらフォーゴトン・レルム探訪も発売してしまい、デッキ制作から2か月ぐらい経過してしまったので動画での公開は諦めてnoteでの公開に切り替えることにしました。
今後動画で次回作を作るかどうかは謎ですが、最悪でもnoteでの掲載は続けたいと思います。
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