インテリジェントデザイン その1

インテリジェントデザイン
人体の不思議

インテリジェントデザインというものを知っていますか?
主に進化に対して語られることが多いのですが、
ざっくり言うと
「生き物は進化して(偶然が積み重なって)現在の形になったのではなく、
知性のある何者かによってデザインされたものだ」
という考え方です。

偶然にしてはできすぎている。
なにか目的をもって作られたに違いない。
何か雛形があるはずである。
ということですかね。

これは生命の進化だけにかぎらず
この宇宙についてはもちろん、
善悪などの倫理感に関してもインテリジェントデザインをあてはめる考えもあるようです。

話しが大きくなってしまいますので、
進化がらみの人間について少々。

二足歩行について

現在、二足歩行を主とする動物は人間とカンガルー、鳥くらい。
基本的には四足、または節足動物などの6脚、8脚などの多脚。

地面にものを立てるとき、1本や2本の脚(支え)では不安定なことは幼稚園児でもわかります。
3本の脚で安定になります。
移動中も常に3本以上の脚を地面に着けようと思ったら最低でも4脚以上になります。

人間を二足歩行にしてしまったデザイナーは
幼稚園児でもわかるようなことすら思いつかなかったようです。

2本の脚で立つだけならまだしも
移動時には1本で立たなければなりません。
1本、もしくは2本で安定して立つために、常時体の傾きをチェックし、
それに対応して重心を移動させる必要があります。
重心の移動に関しても、
手の動き、背骨の動き、首の動きなど様々な方法が取られます。
これらの作業に膨大な計算(脳の一部)が割り当てられます。

ハードウエアの不備をソフトウエアが必死にカバーしているという状況です。

実際に、ちょっと脳や神経にダメージを受けただけで
歩けないどころかまともに立つことさえできなくなったりします。
脳にダメージがなくても、
傾きの感覚器官である耳(三半規管)にダメージを受けると立っていられなくなります。

人間や鳥がなぜ二足歩行なのか、
これを進化論的に考えるとこうなります。
1.人間や鳥の基になった生き物は4足歩行だった。
2.人間の場合、前足が手になった。歩行用には後ろ足しか残らなかった。
3.鳥の場合、前足が翼になった。歩行用には後ろ足しか残らなかった。
4.後ろ足1組(2本)しか残らなかったので、何とかごまかして使えるようにした。

もし、何らかの知性を持ったものが人間や鳥をデザインする場合、
犬や猫といった既存の動物を流用する場合でも、
4脚という現状問題なく機能している部分はそのままで、
新たに加えたい機能に該当するパーツ、人間なら手、鳥なら翼をつけるのではないでしょうか。
4脚動物に翼の生えたパターンは人間が想像した生き物に見られますよね。
従来の動物とは全く別のものとしてデザインする場合にしても、
わざわざ歩きにくく、立ちにくくデザインする理由がありません。

どうでしょうかね。

子供の成長について

人間に限らずほとんどの動物が、
母親から生まれたり、卵から生まれたり。
その時は小さくて未熟なものが、
時とともに成長して大きく、複雑で、それぞれ違った機能を持つものになっていく様子が見られます。
昆虫などでは、
生まれたばかりはどれも似たような芋虫?なのに
成虫になると羽が生えたり脚が伸びたり、
蝶みたいのやカブトムシみたいのや蟻みたいのや、
いろいろな形態になります。

人間の場合、
生まれた時から人間の形態はしていますが、
すたすた歩きまわったり話したり、食器を使って食事をしたり、
そういうことはしません。

生まれたばかりでは、
知能も肉体も、とても成体とは比べ物にならないのです。

ごくごく当たり前のように感じてしまいますが、
これが何か目的をもって作られたものとして考えた場合どうでしょうか。

ものを冷やして保管する入れ物が欲しいと思った場合どうしますか?
冷蔵庫を買ってきますよね。
初めはタダの箱で、毎月少しずつ機能が増えて行って10年後に冷蔵庫になる、
そんなものが売っていたとしてもそれを購入するでしょうか。
そういう冷蔵庫を開発したとして、メーカーの社長はそれを商品化しようと思うでしょうか。

足で歩き、手で道具を使い、頭で考え、目で見て口で話す
そんな人間を作ろうと思ったとき
なぜ未熟な赤ん坊を作るのでしょうか。
はじめから一通りの機能をつけなかったのはなぜなんでしょうか。

成長しながら学んでいくことは多いと思います。
それはそれで問題ありません。
パソコンやスマホにソフトウエアやアプリを追加していくようなものです。
それでも最低限の機能は初めからついていないと困りませんか?
パソコンを買ったけどモニターに出力する端子がない、とか
冷却装置がついていない、とか

人間の場合
生まれたばかりの状態では一人で歩くこともものを捕って食べることもできません。
自力で命を維持することができないのです。

エンジンはあるけど
ガソリンタンクもタイヤもついていない車。
ガソリンタンクは8か月後、タイヤは6か月後に生えてきますのでそれまでエンジンだけで我慢してくださいって、
そんな車があっても買わないでしょう。
それも、ガソリンタンクもタイヤもついていない状態であっても
エンジンは動かしていないといけないって。どんな罰ゲームですか。


そのうちつづきます(笑)


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