DNAアクティベーション

DNAアクティベーションというものがあるそうです
直訳するとDNAの活性化

DNAアクティベーションの効果として
眠っているDNAを活性化させて自分の能力を無限大に引き出すことができるようです。

以下引用******

「実は体中の細胞に存在しているDNAも、普段の生活では全て使われているわけではありません。
特に、普段は1割から2割程度しか使われていないとも言われています。

他のDNAはどうなっているのかというと、一生使われずに眠ったまま人生を終えてしまいます。

しかし、本来の人間の姿は、100%自分が持っているDNAを使用することができる状態です。

その為、眠っているDNAを活性化させることによって、
自分がこれまではできなかったことができるようになるなどの様々な効果を
実感することができると言われています。」

******引用おわり。

ということのようです。

まだ自分はDNAアクティベーションを受けたことがないので、これがどんなものなのか知りません。
あくまでもネット上で紹介・解説されているものからの推測です。
もしかしたらここでいう「DNA」というものは生物学などでいうところの「DNA」(デオキシリボ核酸)とは全く別物を指している可能性もあります。

ヒトゲノム 2003年4月に解析完了 22287個 約30億対の塩基からなる

イネゲノム 約32000個、うち19969個が蛋白合成に関与(70%)
玉ねぎゲノム 約160億対の塩基からなる。うち約25000個の発現遺伝子を決定。(2021)

基礎情報として、
人間のDNAは約30億対の塩基からなる。
そのうち蛋白合成に関与ている部分は約2%。
そのほかの半分以上は遺伝子発現に関与する部分で、活性化されているのは70%以上。

普通にDNAのうち7割以上が使われているとしたら、100%活性化したとしても劇的な変化はないような気がします。

ちなみにタマネギのDNAは約160億対。
これがすべて活性化されたら人間の5倍以上の能力を発揮できますね。
人間に「DNAアクティベーション」するよりタマネギに「DNAアクティベーション」した方がよくないですか?

「ほとんどのDNAは使われていない」
という話はもう20年くらい前には否定されているのですよね。
この話を前提としている時点で、すでに成立しない話になってしまうのですが。


使っていないとは言ってない。『普段は使っていない』と言っている。
というかもしれませんね。

たしかに『普段は1割から2割程度しか使われていないとも言われています』と言っていますね。
でも、普段から100%使っているものって少ないのじゃないでしょうか。
電子レンジなんて1日に数分しか使わないし、冷蔵庫だって中身パンパンにはしないし、、、
身体だって1日中寝てる間もしゃべり続けることはないし、歩き続けることも食べ続けることもない。
体中の皮膚から毛が生え続けることもないし、体中から手が生えてきたりしない。
必要な時に必要な部分だけ活性化されるのはあたりまえ。不要な時に不要な部分が活性化されたら死に至る病気です。


「自分の力はこんなもんじゃない。隠された力があるはずだ」
と思うのは自由ですが、きちんと調べもしないで語るのはいかがなものでしょう。
眠っているDNAを起こすより先に、怠けている頭を使う方が良いように思います。


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