次の世代のために ~F1ドライバー、セバスチャン・ベッテルの引退声明から~

7月28日。F1ドライバーのセバスチャン・ベッテルがinstagramにて、今期限りでF1から引退することを発表した。

およそ4分ほどの動画にて、彼は引退する理由などを含めて語っている。

その中で、非常に印象的だった表現がある。

The marks I left on track will stay until time and rain will wash them away.
New ones will be put down.
Tomorrow belongs to those shaping today.
The next corner is in good hands as the new generation has already turned 
in.

僕がコースに残した軌跡は、やがて時間と雨が洗い流すだろう。
新しい軌跡が付けられる。
明日は、今日を形作っている者たちのものだ。
次のコーナーを安心して任せられる。新たな世代が既に現れているから。

翻訳:ベッテルニュース様より(https://f1vettel.blog.fc2.com/)


「栄枯盛衰」という言葉がある。
どんなに栄えたものでも、必ず終わりはくるものなのだ。
永遠に続くものはない。

僕を含め、人には命に限りがある。
誰にでも、終わりは必ず訪れる。

新たな世代に託していくことで、限りあるものを
限りなく残していくのだ。
まるで「永遠」のように。

そして、残されたものは、どんどんと次の世代によって
変化し、進化していく。

僕も30代が終わろうとする年代に入った。

会社でも、若い人たちはその才能を発揮して仕事をこなしている。
僕から見ても、素晴らしいと感じるくらいに。

10代になった、甥と姪。
いろんなことを吸収して、どんどんと成長していく。

そんな彼ら、彼女らに僕は何ができるだろう?

そんなことを思うようになった。

「今日を形作っている者たち」に何ができるのか…
僕は、これから考えていくことになるのだろう。



ベッテルの引退声明には、素晴らしい表現がたくさんあります。

F1をあまり知らない、という方も、一度動画をご覧ください。
下記サイト様より翻訳がご覧いただけます。

上記、引用部分にも翻訳内容を参照させて頂きました。
この場を借りて御礼申し上げます。

4年連続チャンピオン。
優勝53回。ポールポジション57回。
歴史的な成績を残してきたドライバー。

記録は雨で流されても、記憶はいつまでも僕たちの心に残っていくでしょう。雨に流されることなく。



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