見出し画像

BURN THE WITCH 感想



おとぎ話なんかクソでしょ



我らが久保帯人師匠原作の連載が映画化するってことで、絶賛いまなお厨二病であり、リアル中二世代をBLEACHと共に駆け抜けた僕は、我先にと映画館へ飛び込みました。


いやーーーーーーーもーーーー最高にかっこよかったよーーーーーーーありがとう師匠ーーーーー!!!!


ちゃんとまとめる

舞台はロンドン。ただ一般人の暮らす普通のロンドンではなく、『裏』のロンドンで起きる、ファンタジーアドベンチャー。
魔法、ドラゴン、詠唱、どことなくハリポタを彷彿とさせる世界観は、BLEACHで見せた和風(といって良いのかわかんないけど)の趣とはあまりにも対極。

ストーリーとしての重厚さとか、伏線の張り方とか(そもそもまだ続くシリーズだし)細かいところを突いたらそりゃ別に大したことない。豊富雑多にあるアニメ映画のあれとかこれとかそれとかと比べたら、見劣りしてるところも勿論ある。

うるせぇ!そんなの関係ねぇ!カッコイイをただ浴びろ!!!!!!!!!

って殴ってくれる映画だったので、私はあーーーしゅきだーーーーーと映画館で恍惚の眼差しを送り続けました。パワーこそ全て。かっこいいは最高。

唯一無二性の魅力

久保先生の魅力ってこの方しか持ちえないセンスなんですよね。詠唱呪文の韻、コマ割りの演出、台詞回し、画力、全てにセンスが光っててあーーもう、って頭抱えたくなっちゃう。好きすぎて。

これは映画の感想じゃなくて漫画の感想になってしまうのだけど、のえるちゃん目線から入る1話目の「制服が好きだ」っていう一枚絵のモノローグに対して、2話目のニニーちゃんのモノローグが「おとぎ話なんかクソでしょ」っていう肯定と否定になってる対比の演出とか。これだけでヒロイン二人の性格が何となく把握できるの凄いしかないんだよなぁ。
BURN THE WITCH という独特の世界観を敢えて丁寧に紐解いて説明に説明を重ねるのではなく、もはやいっそ読者を置いてけぼりにして、とりあえず世界観に引き込んでしまうストーリー展開も個人的には好感が持てました。勢いに呑まれていくうちに、何となく理解をして行ってしまう心地よさがある。1時間っていう短い映画だからこそかもしれないけど、飽きがこなくて良い…

アニメーションの動き、勢い、浮遊感も申し分なし。漫画の時でさえ「動いてる」と思った絵柄だったのに、ホントに動かれちゃうともはや風を感じられるレベル。
BLEACHの時より数段進歩したお姿が見られて、大変、大変満足でございました…!続きに期待!