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子供はわかってあげない
本棚はいくつあっても足りない。
図書館の閉架書庫などで見かける可動式の本棚。ハンドルをくるくると回す度、新しい本の一面が見えてくるアレ。
あーーー!これが家にあったらなー。なんて憧れを抱いたことがあるのは決して私だけではないはずだ!
そう。本好きとは常に収納スペースと戦い続ける生き物である。年を重ねる度に私は痛いほどそれを学んだ。そして学んだ結果、私は今日も本棚から溢れた本をどう収納すべ
サイダーのように言葉が湧き上がる
恋に焦がれて鳴く蝉よりも、鳴かぬ蛍が身を焦がす。
都々逸で有名なこの一文が有名になったことから言えるように、元来日本人って言うのは『秘匿』こそを『美』と捉える傾向がある。直情では無く、湾曲さ。露骨ではなく、遠回しな表現。「I LOVE YOU」を「月が綺麗ですね」と訳す国は、行間を読み、ページの外側を読み解くことを風情と呼ぶ。俳句は、まさにこの感覚を愛でる文芸なんだと思う。限られた語句でその
魔女見習いをさがして 感想文
老若男女誰にでもヒットする、今の『鬼滅の刃』みたいな化け物映画も勿論あるけれど。基本的に世のコンテンツにはターゲットとなる性別とか、年齢層とかが存在してる。
プリキュア映画ならターゲット年齢層は女児だし、ハードボイルドなガンアクションなら中高年の男性。ポケモンとかドラえもんなら親子連れ。
じゃあこの映画のターゲット層はどこかって考えたら、間違いなく20代~30代の「おジャ魔女をリアルで楽しんだ世代
BURN THE WITCH 感想
おとぎ話なんかクソでしょ
我らが久保帯人師匠原作の連載が映画化するってことで、絶賛いまなお厨二病であり、リアル中二世代をBLEACHと共に駆け抜けた僕は、我先にと映画館へ飛び込みました。
いやーーーーーーーもーーーー最高にかっこよかったよーーーーーーーありがとう師匠ーーーーー!!!!
ちゃんとまとめる舞台はロンドン。ただ一般人の暮らす普通のロンドンではなく、『裏』のロンドンで起きる、ファンタ
ヴァイオレット・エヴァーガーデン劇場版感想(ネタバレ有)
愛してるを知りたいのです。
友人たちと鑑賞。見に行く前から絶賛しか見ないコメントと「バスタオル必須!」みたいなメッセージに、期待に期待を重ねて鑑賞してきました!
ですが。
え……思っていたほどじゃない……
というのが私の正直な感想でした。もちろん期待のハードルを上げすぎたことも、私自身の読解力が足りてないこともあるのでしょうが、自分で抱いた感想は唯一無二な物なので、とりあえず、私の思ったま
ラクガキングダム 見てきた
小さいころからクレヨンしんちゃんが大好きで、月曜19時はそりゃもうお楽しみの時間。
こういうアニメを見なくなるのが大人になるってことなんだろうなーなんて幼いころは漠然と心に抱いていたけど、結局そんなこともないままアラサーまで来ちゃったよHAHA
クレヨンしんちゃんは僕のバイブルです。一生好き。
さて、劇場版クレヨンしんちゃん。コロナの影響で約半年遅れの上映。大変大変待ちわびていた今年度の作品を公
HF3章見ました(ネタバレあり)
はーーー、大満足でした。最高をありがとう、という気持ち……
FateシリーズはFGOから入った俄かも俄かな私なので、桜ルート今回が完全初見の感想なのですが、まー…素晴らしかった…。
SNルート、UBWルートを経た前提のHFで士郎に「死にたくない」と言わせる重みよ…!切嗣とは違う道を歩んで、100人を捨てて1人を選んだ士郎だからこそ言えた本音。
セイバーオルタの最期の一言。目覚めのように零れた「
宝石の国 アニメ見たよ
通常業務に戻るのは6月からだよ、と有難い弊社のお言葉にやったねと雄叫びをあげ、貴重な2週間を利用してウォッチリストに入れてたアニメの消化を始めました。
手始めに、と自らも気になってておススメを受けていた「宝石の国」に手をつけて、
あまりの感情の羅列を持て余してアニメを一気見し、原作をとりあえず5巻まで買いに走って、ベットの上で天を仰いで一日を終えてしまった。なんだこれ。
基本私は、アニメより
今、夜に駆けだして行く
時々、自分のウォークマンがとてつもなくつまらなくなる。目新しさが無いと言うか、平たく言うなら飽きてしまう。
何か新しい出会いは無いかなーと膨大な音の海に漕ぎ出すのは、ネット社会となった今では大分やりやすくて、有難いんだけど、その分逆に情報量を捌ききれないと言うか、何というか。とりあえず今回は、ツイッタで気になってブクマしていたのを端から聞いていこう、と何の気なしにオールを構えて、漕ぎ出した所、途
西の魔女が死んだ 読みました
宣言通り読み切った。良い意味で他人におススメしたくない本だなぁ。
宝物みたいに自分だけが閉じ込めておきたい、みたいな気持ちもあるけど。
何というか、必要な人の下に必要な時に現れる魔法みたいなものがこの本にはかかってる気がする。誰かに「読んだ方がいいよ」って言われて読むんじゃなくて、読む人には読むべき時がちゃんと来るような気がする。なんとなく。
間違いなく私も、多分誰もがそうであるように、最後
うるう 静岡公演観劇
一人になりたがるくせに 寂しがるんだね。
4年前、見に行きたいと思った時には既にチケットは完売。いつか絶対に見に行く、と固く誓い、あっという間に迎えたうるう年。うるう、うるうと鳴くオバケが居る森の中へ、ヨイチさんに会いに行ってきました。
いつも一人余る、いつも一人足りないヨイチという青年。学校で組体操をしても、いつも一人余る。ただの体操。騎馬戦をしても、一人余る。ただの馬戦。二人三脚でも、余る