小説投稿サイト3種の比較レポート
【追記・修正:2023, 12/28】
元々pixivオンリーだった筆者が他の小説投稿サイトも利用し始めてから、もうすぐ一年経とうとしている。ひたすら書きまくって上げまくった結果、興味深いことに、各サイトで傾向の違いが見えてきた。
よって、今回の記事では筆者が利用している3サイト(pixiv、エブリスタ、NOVEL DAYS)の使用感・考察を、一次創作者の目線で述べることとする。
※この記事で書かれていることは、あくまでも個人的な感想です。あらかじめご了承ください。
1. 各サイトの特徴
小説投稿サイトは数多くあるが、筆者が使用しているのは『pixiv』『エブリスタ』『NOVEL DAYS』の3種だ。大手の『小説家になろう』『カクヨム』では作品ジャンルが異なるため、(読み手としても楽しみたいから)登録していない。
※この項目は簡単な解説です。各サイトについて既にご存知の方は、適宜読み飛ばしてください。
pixiv
【傾向】
二次創作界では最大手だが、一次創作界はそれほど需要はないように思える。だが、異世界転生など『流行りモノ』のファンタジーやBL作品は人気があるようだ。
短編・長編関わらず、更新直後でも閲覧はされている(読まれたかどうかは不明だが)。
R-18作品の方が読まれやすい書き手と、全年齢の方が読まれやすい書き手が混在するらしい。
1作品=1話、という使い方のため、他サイトでは主流の『1日1ページ更新の小出し形式』ではなく、まるごと出す書き手が多いと思われる。(追記:ざっと見返したところ数千字程度の作品が多かったので、長文で出している字書きは案外少ないのかもしれない)。
1作品中のページ分けはしていない作品もある(そもそもアプリ版だと、分けても1画面に全部表示される)。
【追記】二次創作も扱うためか、文化・ルールは他サイトと異なる様子。投稿の際は注意してほしい。
【仕様】
シリーズ作品は個別のページで一覧掲載される(例はこちら)。
本文表示は縦・横切り替え可。行間、フォント、背景色の変更も可。
字数カウントは改行・空白も込み。
他サイトで使えるルビの記法は、pixiv独自の記法に変換される(PC版のみ?)。
作品には『キャプション』を記載できる。シリーズにはあらすじの他、登場人物や用語などの設定、それぞれの画像を登録できる(ブラウザ版のみ?)。
予約投稿できるのは、プレミアム会員限定。
『いいね!』は匿名、『ブックマーク』は公開、匿名どちらも可。シリーズの更新通知機能は『ウォッチリスト』から。作品には匿名不可でコメントを残せる。
作品には閲覧数(PVではない?)、いいね、ブックマークの累計が表示されてしまう。
プロフィールページにはフォロワー数が表示されず、分かるのは本人のみ。
【追記】フォローは匿名でも可能。だが匿名フォロワー数は、本人でも分からない(プレミアム会員だと人数は分かるらしい)。
表紙変更はプレミアム会員限定。近年デフォルトの表紙が充実し始めた。【追記】プレミアム会員でなくとも、表紙画像の差し替えができるようになった。2, 3年前に実装されていればなぁ……
ブラウザ版とアプリ版で仕様が異なる(ひどい)。
他サイトと異なり、R-18作品に対する投稿条件が優しめ。
【その他】
自分が読んでも閲覧数はカウントされる。詳細なアクセス解析はプレミアム会員限定。
サイト内コンテストあり。【追記】文フリやブックサンタなど、外部コラボのキャンペーンも開催されている。
【追記】BL作品につけるタグは、『創作BL』が主流の様子。このタグを利用する読み手も多いので、是非活用してほしい(※筆者は今まで知りませんでした。ご指摘感謝します!)。
エブリスタ
【傾向】
小説投稿サイトの中ではそこそこ大手。恋愛・BLジャンル(R-18作品の方が人気?)は需要も供給も特に多く、女性向け。
ライト文芸~エンタメ寄りの作品もあるが、純文学は少ないように感じる。ファンタジーはやはり『流行りモノ』が多い。
短編や長編公開の初期は読まれやすいが、長くなると更新しても、本っっっっっ当に読まれない。
【追記】もしかすると、長編は完結させると読まれるかもしれない(詳細は『4. 考察』にて)。
以前は1ページあたり上限1,000字だったらしく、その影響か、今でも1ページの字数少なめな作品が多い。
書き手・読み手関わらず、スターやページスタンプは気楽に投げてくれる人が多い。
トピック(掲示板)機能があり、ユーザー間の交流が盛んに感じる。絵師と字書きの交流もしやすい。
【仕様】
作品はシリーズとしてまとめられる。
本文表示は横、フォントはゴシック体のみ。行間、背景色の変更は可。
閲覧した作品に対して、栞は自動(デフォルト)・手動で挟められる。
字数カウントは改行、空白を含まない。
エディタはページ毎の表示になっており、次ページの編集に移る時、ブラウザ版は一旦保存しなければならない(アプリ版は保存しなくても横スワイプできるため、修正時はこちらが便利)。
作品には『ひとこと紹介文』を設定でき、タイトルと一緒に表示される。『作品説明・あらすじ』の他、『作者コメント』もつけられる(例はこちら)。
『スター』は一日一回、匿名不可。二回目以降は本文を読まずに付けられ(履歴から)、特定の個数が溜まるとピックアップされる。また、スターをつけた人に向けて『スター特典』の作品を追加できる。
『本棚』に入れると新着の通知をしてくれるが、匿名不可。作品は『あとで読む』『読んでいる』『読んだ』に分類できる。
各ページには『ページコメント』『ページスタンプ』をつけられるが、匿名不可。また、作品には匿名不可で『感想・レビュー』を残せる。
作品にはスター、本棚の累計が表示されてしまう(閲覧数は非表示)。
プロフィールにはフォロー・フォロワー数共に表示される。
表紙変更は自由。設定なしにもできる。
予約投稿は分指定で可能(本棚に入れた読み手に対して、更新予定時刻が記載される)。更に『このページまで』まとめて投稿・予約投稿できる。
2万字以上の作品を完結させると、『完結ピックアップ』に乗る。
コミュニティには質問や感想を受け付ける心優しいトピックもあるが、ほとんどは書き手による自作宣伝目的のトピックで溢れ、無法地帯となっている。
pixivよりは小規模だが、イラスト投稿もできる。
ブラウザ版とアプリ版で仕様はほぼ同じなため、どちらからも使いやすい。
R-18作品も投稿できるが条件は厳しめのため、ガイドライン要参照(過度な描写や官能小説はNG)。
【その他】
閲覧中は広告や評価ボタンが邪魔で、ページを捲る時に押し間違えることがある。
スターは読み手による応援・書き手によるお礼・スターや閲覧数稼ぎのための投げ合いの意味でも使われ、純粋な評価の参考にはならない。たまに自分の作品に誤爆することがある。取り消し不可のため、注意。
アクセス解析はかなり豊富だが、ログインしていないユーザーにも適用されるかは不明。自分が読んでもカウントされないのは嬉しい。
『今読まれている』作品と人数が分かるが自分も含まれる他、本文を読んでいない(表紙ページで退出した)人もしばらく表示される?
サイト内コンテストは大・小規模問わず頻繁に行われている。
NOVEL DAYS
【傾向】
小説投稿サイトの中では大手ではないが、講談社主催。人気のあるジャンルは他サイトと真逆で、純文学・エンタメ小説、エッセイが多めと見られる。
『流行りモノ』もあるが、他サイトより王道ファンタジーを探しやすいように感じる。王道を読みたい方は是非。
短編・長編関わらず、更新するとPVはつく(ただし、検索に引っかかっているだけかもしれない)。
1ページあたりの字数が多くても少なくても、閲覧数の増減に関係はなさそう。
投稿しても新着に残りやすいため、読み手の目には留まりやすいが、活動中の書き手がそもそも少ないためだと思われる。
【仕様】
『一般小説』の他に、『チャットノベル』を書ける。登場人物のアイコンを用意する必要があるため、準備が面倒(公式画像は使える)。一般小説と比べて作品数は少ないが、PVは増えやすい。
シリーズ毎にまとめるシステムはない。1作品=1シリーズという認識か。
本文表示は縦・横切り替え可。行間、フォント、背景色の変更も可。
アカウントを持っているユーザーは、作品を読むだけで『自動しおり』がつく。閲覧履歴とブックマークが一緒になったイメージ。
字数カウントは改行は含まないが、空白は含む。
エディタはページ毎の表示だが、指定のページにジャンプできないため不便。しかし、PC・スマホプレビュー画面の切り替えが楽。章タイトルの設定もできるが単なる区切りであり、本文には表示されない。
作品にはあらすじやタグの他、『登場人物』設定をつけられる。本文からも同画面で確認できるため便利だが、やはりアイコンの準備が面倒(例はこちら)。
作品、作者には『お気に入り』をつけることができ(匿名のみ)、更新時にはメール通知してくれる。
登場人物には『いいね!』をつけられる(匿名のみ)。公開と同時に1カウントされるが、誰かがつけてくれた訳ではなく、自動でつくものである。
作品には『ファンレター』を送れるが、匿名不可。自分自身にも送れるらしい。
作品にはPVと☆(お気に入り、いいね、ファンレターの総合評価?)の総数が表示されてしまう。
☆は公開直後に3になるが、いいねと同様に自動でつく。つまり、評価ゼロの場合は☆3である(『作者ブックマーク(お気に入り)』をされていると加算されるらしい)。【追記】2022年4月22日、お気に入りの仕様が変更され、評価ゼロの場合☆3→☆2に減少した。微妙に減らすくらいならいっそ☆0にしてほしかった。
アトリエ(プロフィールページ)には作品の他、『活動報告』、自身のTwitterの埋め込み、リンク、バナーを記載できる(個人サイトのトップページのような構成)。フォロー・フォロワー制度はない(作者ブクマがフォロー代わり)。
アトリエのトップには『作品数』『総合評価数(全作品の☆と作者ブクマの総数?)』『総合PV数』が表示されてしまう。鬼畜仕様。ちなみに作品を増やせば増やすほど、総合評価数も増える。評価の意味とは?
表紙変更は自由だが、なしにはできない。
予約投稿はできるが、時間単位のみ。エブリスタと異なりまとめて予約・投稿はできないため、複数ページの操作は不便。
他サイトと異なり年齢確認の機能はないため、R-18作品の公開時は注意。
【その他】
本文には広告が表示されないため、読み手にとっては嬉しい。
お気に入りがブックマーク代わりになるがアプリ版がないため、後でまとめて読む場合は、作品や作者アトリエをブラウザから直接ブックマークした方が便利に思う。
アクセス解析は翌日開示だが、ページ毎のPV数が分かる。場合によっては読み手がどこまで読んだのか推測できるが、表紙ページもPV数に含まれる。更に本文は外部検索に引っかかるため、本当に読まれたかは断定できない。自分が読んでもカウントされるかは不明。
お気に入り、いいね、ファンレターしか評価の選択肢がない。お気に入りといいねは匿名でつけられるためチキンな読み手にとっては嬉しいが、ボタンは小さく見逃しがち。
以前はサイト内コンテストが行われていたが、現在募集中のコンテストはない(2021年12月)。閉鎖フラグか……?【追記】2022年4月20日、サイト内コンテストが数ヶ月ぶりに開催された。今までなかった賞金もつき、どうやら定期的にやるつもりらしいので、閉鎖の危機は回避されたようだ。
各サイトの簡易比較
【pixiv】
人気作品 :二次創作、異世界ファンタジー、BL
評価方法 :フォロー、いいね!、ブックマーク、ウォッチリスト、コメント
設定変更 :縦・横表示切り替え、行間、フォント種類・サイズ、背景色
エディタ :ページ切替え、ルビは独自タグ使用(ルビは変換機能あり)
字数カウント:改行・空白含む
予約投稿 :プレミアム会員限定
アクセス解析:リアルタイム計測。閲覧数のみ(詳細情報はプレミアム会員限定)
閲覧環境 :ブラウザ(PC版、スマホ版)、アプリ
コンテスト :あり
年齢確認 :あり
特記事項 :ブラウザとアプリで仕様がかなり異なる
【エブリスタ】
人気作品 :恋愛、BL
評価方法 :フォロー、スター、本棚、ページコメント、ページスタンプ、感想・レビュー、作品リスト
設定変更 :行間、フォントサイズ、背景色
エディタ :ページ毎の表示
字数カウント:改行・空白含まず
予約投稿 :分単位で可
アクセス解析:リアルタイム計測。PV、読者、スター、本棚の総数
閲覧環境 :ブラウザ、アプリ
コンテスト :あり
年齢確認 :あり
特記事項 :1ページあたりの字数が少ない作品が多い。気軽に評価をつけてくれる。スター・完結ピックアップあり
【NOVEL DAYS】
人気作品 :純文学、エンタメ小説、エッセイ
評価方法 :作品・作者お気に入り、登場人物のいいね!、ファンレター、PV数
設定変更 :縦・横表示切り替え、行間、フォント種類・サイズ、背景色
エディタ :ページ毎の表示
字数カウント:改行含まず、空白含む
予約投稿 :時間単位で可
アクセス解析:前日分と累計のみ。ページ毎のアクセス数
閲覧環境 :ブラウザのみ
コンテスト :あり
年齢確認 :なし
特記事項 :チャットノベルを書ける。閲覧時広告なし。アトリエページにTwitterやリンクを乗せられる
2. 注意事項
結果に入る前に忠告しておこう。筆者はまともな作品を滅多に書かない変態である。一般の字書きとの条件が異なり参考にならないため、ご注意いただきたい。
筆者について
非常にチキンなコミュ障であり、交流が苦手。友人・公式垢以外のフォローは中々手を出せない。フォロワー数は当然少ない。
字書き歴約20年、BL好きの腐女子。年齢制限モノも容赦なく書く。
読まれたい気持ちはあり、感想や評価はいらない訳ではないが、無理して得たいとは思わない。
流行はガン無視。書きたいものを書く。
今まで読んだのは海外産ファンタジー、国内産エンタメ小説が多い。流行りモノはほぼ読まない。
各サイトでも作品を読む。たまに(恐る恐る)評価をつける。
完全に趣味で書いている。
作品について
ほぼ一次創作。版権作品の二次創作は(今のところ)していない。
作風は純文的なエンタメ小説(だと思っている)。
主な作品は現代風ファンタジー作品の長・中編シリーズ。
だいたいシリアス。とんでもなく重い話になりがち。
三人称小説がほとんど。地の文はかなり多く、固い。
1ページあたりの字数は約1,000~5,000字くらい(サイトによって変えている)。
タグはジャンル名、注意事項(R-15など)のみ。正直あまりつけたくない。
更新は超・不定期な上、1編毎にまとめて出す(複数ページ)。
宣伝は更新時、SNSで1~数回のみ。
シリーズ作品は各サイト共通。+そのサイトのみで掲載中の作品がある。
3. 検証結果
以上を踏まえて、筆者の作品データから各サイトの比較を行う。ちなみに、データは2021年12月18日時点のものを用いた。
※当レポート公開以降、作品の字数・ページ数の修正を行ったため、現在の数値とは異なります。
【pixiv】
登録日 :2019年11月(2021年1月以降の作品を対象とする)
投稿作品 :5本(21章82p)
平均ページ数:4p/章
平均字数 :2,002字/p
平均閲覧数 :46回
平均いいね :0.14
平均ブクマ :0.19
どの作品も、日を置いてからじわじわと閲覧されたように思う。時間のある日にまとめ読みされたか、冒頭に目を通して離脱したか。どちらにしろ、読み手が何ページ読んだかは不明である。
公開後も、たまに閲覧数が増えていることがある。新着もランキングも二次創作で埋まっているはずだが、『オリジナル、一次創作』タグを利用したのだろうか(プレミアム会員ではないため、確認できない)。
他20編を差し置いて、1編だけ飛び抜けて閲覧された作品がある。R-18作品だったが、他のR-18作品は全年齢作品と閲覧数に差はないため、読み手がTwitterで作品をシェアしたと考えられる(エゴサは怖いので検証していない)。
【エブリスタ】
登録日 :2021年1月
投稿作品 :長編6本(43章216p)、短編3本(15p)
平均ページ数:長編36p/本、短編5p/本
平均字数 :1,787字/p
平均PV数 :長編142、短編91
平均読者数 :長編21人、短編20人
平均スター :長編52、短編8.0
平均本棚 :長編1.8、短編2.0
長編でもスターは多めだが、特定の作品において、読み手の方が複数回スターをつけてくださったのが理由である。PV・閲覧者数は連載開始時が最もつきやすく、長くなるにつれて更新しても読まれなくなった。しかし、更新のタイミングに全く関係なく、いつの間にか数値が増えていることがある。どこから辿ってきたのだろうか……。
長編1本と短編1本は感想トピックに(恐る恐る)依頼した影響か、全ての数値が高めだった。この短編の公開は11月末だが、読者数は投稿作品中最も多い。一人称小説であり、且つ人気ジャンルで『まともな』BLだったことが理由か。
短編の残り2本はサイト内の『妄想コンテスト』に合わせて公開したが、いずれも長編と似たような数値だった。それでも文量が少ない分、最後まで読んだ(と思われる)読み手は、長編より多かったようだ。
新着作品はトップページでピックアップされるが、書き手も多いため、すぐに流れてしまう。短編はともかく、長編で新規読み手を獲得するのは若干、難易度が高い。
【NOVEL DAYS】
登録日 :2021年2月
投稿作品 :長編6本(43章147p)、チャット1本(17p+設定5p)
平均ページ数:長編25p/本
平均字数 :長編2,735字/p
平均PV数 :長編2,525、チャット4,325
平均☆数 :3(=評価0)
評価数はゼロだが、PV数は上記2サイトよりも大幅に多い。新着作品に残りやすいこと(もしくは、外部検索に引っかかってしまったこと)が原因だと考えられる。また、投稿初期の作品3本は全ページにおいてPV数にあまり差はなく、飛び抜けて多いページもなかった。全ページ読了した読み手が多い、と思いたい。
チャットノベルは8月開始だが、PV数は先に公開した一般小説を追い越している。一般小説より数が少ないため検索しやすく、字数も少なく手軽に読めるからだろうか?
どの作品も、公開日に最新ページが読まれることは少なく、日を置いてからじわじわとPVが増え始めた。このサイトのみ『活動報告』にも更新情報を流しているため、チェックした読み手が(万が一)いた場合、pixiv同様時間のある日に読まれた可能性が高い。
作品は完結から時間が経っても、わりとPVが増え続ける。外部検索で本文の言葉が拾われる可能性があるため、判断できないが。
4. 考察
アクセス解析の仕様上、不明なデータがあるため推測の域ではあるが、各サイトの読み手の嗜好によって作品の読まれやすさが異なることが分かった。
【pixiv】
流行ジャンル以外の一次創作でも、タグやTwitterを駆使した場合、読んでもらえる可能性がある。一次創作のみで運用するなら、他サイトも併用した方がいいだろう。仕様やタグ付けに関するルールは他サイトと異なるため、投稿する際は注意。
【追記】Misskeyに作品直リンクを掲載した際、閲覧数が増えたことがあった。だが実際にリンクが踏まれた訳ではなく、TLに表示されただけで閲覧数が増えているかもしれない(※仮説です。シリーズリンクを貼った時は、全く増えませんでした)。
【エブリスタ】
作品の文量・ジャンルによって、読まれやすさが左右される。読み手(書き手)は他サイトより反応してくれるため、ユーザーとの交流も一つの手か。長編の場合、新規読み手を呼ぶには小まめな更新や短編を書くなど、工夫が必要。手軽なコンテストを利用するのも良いかと思われる。
【追記】長編完結後、(直後ではないが)その作品どころか他の作品も読まれることがあった。完結ピックアップの影響かは断定できないが、どうやら『完結済みの作品しか読まない』層がいるらしく、作品に反応を押したのはいずれも読み専のユーザーだった。
(最後まで読んでくれるかはさて置き)このサイトでは、作品を完結させることが何より重要かもしれない。
【NOVEL DAYS】
純文学・エンタメ小説の書き手なら、他サイトよりPVが増える可能性が高い。ただしコンテストガチ勢や、評価が欲しい書き手には向かない上、そのPVが本当に『読者がつけたもの』かは分からない。アイコン用意の手間があるが、チャットノベルに挑戦する価値はある。閉鎖せずこのまま存続してほしいが……。
作品の閲覧・評価数は、基本的に交流人数が多いほど増えやすい。
しかし、ほぼ交流をしなくても、作品が需要から外れていても(評価数はともかく)全く読まれない訳ではないことが判明し、個人的に安堵している。
だが、書き手が多いサイトを選んだ場合、読み手に認知される機会が少なくなる。どうしても読まれたい場合は需要のあるジャンルを書くか、他のユーザーと交流することが必須だろう。
また、これらのサイトでは『読者が本当に作品を読んだのか』、証明することは不可能である。
冒頭や指定のページを数行読んだだけで退出した可能性もあるため(筆者もたまにやってしまう)、構成に気を配ったり登場人物について設定を深めるなど、工夫が必要だ。
PV数にも注意しなければならない。気に入った作品を何度も読み返す人もいれば、一気に読む人や、日数をかけて少しずつ読み進める人もいる。これらの重複は判別できないため、数字ばかりに気を取られすぎないようにしたい。
なお、筆者のデータは特殊(嗜好)な書き手の一例であり、ここまでの意見はただの個人的な感想です。ご了承ください。
最後に、各小説投稿サイトにて作品を読んでくださった皆様、評価をつけてくださった皆様に、この場をお借りして感謝申し上げます。今後も活動を続けられるよう、より一層、精進致します。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
※ちなみに、この記事を書いたのは宣伝のためではなく、単なる自由研究です。あしからず。
【追記】Nolaノベルにて投稿を始めたため、追加研究を行いました。データを新しく取り直したり、アルファポリスの分も追加しています。