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【完全攻略】 PC1台、DDJ-400で配信する手順公開

(※全文無料で公開しています。)

煽りぎみのタイトルですw というのも私は、配信しようとするたびにその設定でつまづき、時間を取られ、試行錯誤を繰り返してきた結果、ようやく理想の配信環境を手に入れました。

これと同じ手順を踏めば、皆さんも気持ちよく配信できるはず。手順を違えると音声系で不備が出るため、手順は重要です。

理想の配信環境

まず、理想の配信環境とは、ですが、以下の環境を指します。
・PC(Mac)一台で配信する
・配信のないときのDJと変わらない環境でプレイできる
・配信しながらも通常通りPC音声が利用できる

さまざまな配信設定記事を見て試してきましたが、上記を完全に満たせるものは意外にありませんでした。(環境の違いも要因としてもちろん考えられますが)

例えば
・Headphonesの Outputが聞こえない。また、Cueボタン押してないのにMasterの音源が聞こえてくる
・PCにイヤホン挿さないとPCからDDJ-400の音が漏れる
通常通りのDJしつつ配信がしたかったのに、なぜかできない。もがき苦しんでできた設定を共有します。

環境


・MacBookPro(macOS Big Sur 11.4)
・rekordbox 6.5.1
・OBS 27.0.1

手順

以下のステップがあります
1)BlackHoleインストール
2)OSの音声設定
3)Audio MIDI設定
4)OBS設定
5)Rekordbox設定
6)DDJ-400の設定

Black Holeインストール

以下のサイトで入力してダウンロードします。
https://existential.audio/blackhole/

M1チップ搭載PC用なので、そうでない場合は、SoundFlowerで読み替えてください。

OSの音声設定

システム環境設定のサウンドの入力をBlackHole 16chにします。

スクリーンショット 2021-06-13 19.56.27

Audio MIDI設定

Audio MIDI設定を起動し、
左下の「+」→「機器セット」で機器セットを作って、
・名前は分かりやすく"DJ機器セット"としました。
・使用のところのチェックボックスでDDJ-400 Audio OutBlackHole 16ch を順にチェックします。(チェック順が違ってても問題ないですが、以降の説明ではこの順を前提に説明しています。

スクリーンショット 2021-06-13 16.58.31

OBS設定

OBSは簡単で
ソース→「+」(追加ボタン)→音声出力キャプチャ→BlackHole 16ch
名前は"blackhole"とでもしておきます。OBSは以上です。

rekordbox設定

さて、ここが重要ですが、まず、これまでの作業でrekordboxを起動済みであれば、一度再起動を勧めます。そうすると、先のAudio mini設定の反映が確実に行われます。

起動後、環境設定 > オーディオで
・オーディオに "DJ配信セット"(先のAudio mini設定の手順で追加した機器セット
・出力チャンネルをキャプチャのようにする

スクリーンショット 2021-06-13 17.18.06

Booth Outputにも Outoputを設定するのがポイント。(5,6は空いてるチャンネル?であればなんでもよいかと思われます。)

DDJ-400の設定

DDJ-400は、基本そのままですが、1点だけ設定変えました。

画像5

図のようにHEADPHONESのMIXINGを、もともと中央だったのですが、CUEまで全振りしました。これで、MASTERの音源が混じって聴こえることがなくなりました。(改めて考えると、そもそも、元の中央で、通常プレイ時にMASTER音源が聞こえてこなかったのが不思議w

動作確認

これで問題なく配信できるか、DJプレイ環境が問題ないか確認していきます。

配信の音確認は、わざわざ配信しなくてもよいです。OBSのソースで追加したblackholeのゲージがDJプレイ時に動いていればok

DJプレイ環境の確認は、通常通り、スピーカーから音が出るか、Cueを押したらHeadphoneのみで聴こえるか確認しましょう。

そうして配信してみたのがこちら
https://www.twitch.tv/videos/1054765497

解説

今回の音声とその設定の流れをイメージ図で書いてみました。原理的に正しいか分かりませんが、これまでの試行錯誤から得た私の理解です。

画像4

1)Audio MIDI 設定で作成した"DJ機器セット"を作成します。
2)それをrekordboxが読み込んでオーディオに設定。DDJ-400 Audio Out があるため、通常通りDDJ-400からHeadPhone,Speakerで音声がでます。また、BlackHole 16ch にも音声を送るので、それがOS側の入力に送られます。(Booth Outputが必要だった理由は分かっておらず。ただこれしないとOSの入力に送られない。そもそもBooth Outputってなんぞやw)
3)OSの入力がBlackHole 16ch で、受け取った音声をMacBookProのスピーカーに流します。なので、ここは人によっては不要と感じるかもしれません。ここで例えば複数のデバイスに出力したい場合は、ladioCast等のミキサーの利用が必要になるのでしょう。
4)BlackHole 16chからの出力をOBSで取得して、ストリームに配信します。

補足

次回起動時は手順5のrekordboxのオーディオ設定だけ再度実施します。(rekordboxは起動時にデフォルトのDDJ-400に戻ってしまいます。)

ladioCastをインストールするような手順も見かけますが、結果的には不要でした。ただ、入れることで音声の入力や出力の流れを理解するのには役に立ちます。今回は入力/出力を1つずつで対応できたので、不要でした。

SoundFlower使ってたこともあるのですが、それに比べBlackHoleは入力/出力ともに同じ16chなので、入出力のイメージがしづらかったです。なので、一度整理しておきたかったのでnote書いてみました。もしかしたら間違ってるかもしれませんので、そのときはご指摘いただければ助かります。

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