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第2回書き出しコロシアム 2nd set『準決勝』の感想を書いてみました。

★★★ご注意★★★
ネタバレゼロではないです。未読の方はご注意下さい。
★★★ご注意★★★


第2回書き出しコロシアム2nd set!

会場はこちらです。

https://ncode.syosetu.com/n1927in/

*『小説家になろう』の作品ページに移動します)


今回は『準決勝』四作品の感想のみです。

時間の都合から、全感想は不可能でした。
本当は準決勝だけでなく、敗者復活戦も、投票作品の感想など、いくつかは書きたかったのですが。
PCがトラブりました! バックアップしたり、新PCを注文したりで、時間が容赦なく溶けました。
PC自体は使えるんですが(今も書いてる)、データの保存が、オンラインストレージでないと安全じゃないという状態です。


読んだ順番

2nd setは『準決勝』も『敗者復活戦』もまぜこぜの順番で読みました。
 
 まずはすぐさま、期待して気になっていたこの二本へ。

『誰が召喚獣じゃボケ~一文無しの魔女見習いは、目が離せなくて手がかかる~』
 最推しです。でも、作者様予想についてはまったく確信が持ててません。

『龍火絶消(りゅうかぜっしょう)』
 スケール感のある世界に、主人公のピンチ。気になっていました。

◇このあとは、読み終わったら目次に戻り、タイトルを見ていき、続きを読みたい、あのあとどうなったのか知りたいと感じた作品から読みました。
◇準決勝4作品は特に読みこむ予定だったので、後回し気味になりました。


個人的に、特に強い引き感や、先に読みたくなる理由があった作品はこんな感じです。(個人の好みや感覚によるものです)

『悪魔で拒絶し、夢を視る』
 1話のラスト、あのあとどうなるのか知りたいに決まってるじゃないですか!

『魔王の娘と旅をした。』
 1話では引きが弱いかなと感じていたのですが、タイトルが目に入ると、ラストのイメージが浮かんで「あのあとどうなったのかな?」とクリックしました。

『催眠アプリを手に入れた! これでエロライフをぐへへへ「今からお前達には殺し合いをしてもらう」…ぐへっ?』
 not for meでも、続きは気になるし、どうなるのか見たくなりました。

『無用の塔』
 あの独特な世界や雰囲気が、続きではどうなっているのか気になりました。
 
『AI自動生成なんて創作じゃねえ!』
 前回のあれだけの引きのあと、どうなったのか、何が起きたのかと読みました。

『人外ちゃんは命知らずの少年に離れてほしいようです』
 1話からの印象的で変わったキャラクターや設定から、2話ではどう話が進むのだろうと思いました。

『北限より来たりし物』
 気になるし知りたいけど、あまり幸せな展開にはならないだろうと思われ、優先しつつも躊躇する感じでした。

『騎士令嬢と偽者悪女の共謀~婚約破棄させたので自由に生きます~』
 Wヒロイン、とりわけジュリエットさんのことを思い出し、いったいどうなってるのかと気になりました。

『偽りの姿をした僕と、優しい嘘を言う君が、陽の光の下でワルツを踊るまで』
 引きは普通くらいですが、丁寧な面白さの1話が好感度大だったので、続きはどんな感じか見たくなりました。

 優先した作品は以上です。


 また、選ぶときに特徴があったケースも挙げておきます。

『どろだんごの神さま』
『三つ手の彼!』

 この二作はタイトルが目立ちました。タイトルを見ると、平和で安心感がある内容がわかっているので、気軽にすっと手が出る感じでした。

◇引かれ具合や興味などに大きな差が無いとき、より感情的にライトな方、平和で安心感がある方が優先されました。

『異世界転移デザイナーの魔法陣』
『偽りのアマテラス』
『闇色の世界で、禁断の果実をほおばって』

 この三作は、しっかりした面白さや内容の濃さが予想でき、ゆえに『これはあとでゆっくり読もう』となる現象が起きました。
 期待している、きっと面白いだろうと思っている、だからこそ後になるという。

以上、読んだ順番と事前の期待感に関してまとめました。
読む前、タイトル一覧を見ていったときの感じです。
実際に本文を読むと、先に読みたい度合いと、読んだ感想とはイコールとは限らず、今回の記事ではその点に触れられなくて残念です。


投票先

準決勝

『はぐれた僕らのカンパーニュ』
『異世界転移デザイナーの魔法陣』
『さざなみが呼んでいる』

前回からの引きや期待を踏まえた展開はどうか?
2話目でどれだけ新しい面白さが出てきたか?
2話目でさらに惹きつけられたか?
どのくらい強く続きを期待したか?

このあたりを基準に選ぶ感じになりました。

敗者復活戦


『誰が召喚獣じゃボケ~一文無しの魔女見習いは、目が離せなくて手がかかる~』
 最推しです。この二人の関係はどう変わっていくのか、旅路で何が起こるのか、一番気になります。

『悪魔で拒絶し、夢を視る』
 前回の引きの解決法も含めて展開する仕掛け、リスクとメリットが同時に加わった新たな状況、予想もしていなかった内容に惹きつけられました。

『魔王の娘と旅をした。』
 
主人公の心の動き、場面の盛り上がり、そして最後の引き。感情とドラマ性を強く感じました。

選んだのは三つですが、続きが読みたい、気になる、面白かった作品は他にもあります。選ばないといけないので!

準決勝と同様の選択基準に、
2話を読む順番を選ぶときに、続きを読みたい、知りたいと感じた優先度合いは?
も加えて考えました。


準決勝作品感想(ネタバレ注意)

感想を読まれる準決勝参加者様へ 

◆実績のないアマチュア小説書きの感想です。
◆私個人の感想です。
◆小説としての内容や技術面について書くように努めましたが、好みや感情のバイアスはあると思います。
◆本文を何度も読み返し、チェックしながら書きましたが、勘違いや読み違え等ありましたら、申し訳ありません。
終了後のお礼参り等は不要です。

◆何かありましたら、作品名にて、マシュマロでご連絡下さい。
削除訂正など、対応いたします。



はぐれた僕らのカンパーニュ

 1話のラストで、今後の方針は決まっていて、じゃあ具体的にどんな感じに進むのか、どんなことが起こるのかな、と読み始めると、1話でも感じた舞台っぽさ、会話劇っぽい独自の面白さが続いています。
 南條さんの暇アレルギーはガチなんですか? 継続して、本気なのか冗談なのかわからないバランスの変人です。(褒めてます!)
 瞳子さんはお金のためならブレずにアクティブで容赦なし。
 桝田さんの省エネのように流れに従うようすもブレないです。
 1話に続いて2話でも、変わり者集団の個性と、どこへ向かうか油断のならない会話は健在です。
 方針通りにそれっぽいものを探している現状を語るだけでも、独特の会話に発展したり。南條さんが南條さんらしく変化を持ちこんできたり。
 新キャラ東さんの言い分は、いたってまっとうなのですが、はっきり断られるとなぜか悔しいというか何で何でいいじゃん冷たいなあと思ってしまう矛盾。
 この三人と組むのは、普通に考えたら、目的が遠のくというか、成功率的に危なっかしいというか、能力はともかく、不要なトラブルが舞い込んできそうですから、断る方が普通なんですが。
 読者としては、この愉快な仲間の側についてしまってます。
 最後にはまた引きとなって、1話2話と続いて確立した癖の強い会話劇が、また意外性を交えて展開するんだろうなと感じました。


異世界転移デザイナーの魔法陣

 すっきりとまとまって安定感がある面白さ。作者様は、まさしく職人という感じでした。
 1話では、主人公の人となりや、ヒロインたちの個性を見せて紹介しつつ、謎と事件で引っ張り、2話では、主人公が謎解きと事件解決に取り組みながら、世界観や社会のようすを入れ込んで補足し、魔法陣についての明解なルールも説明。
 流れの組み立て、情報の出し方が整っている上、興味や面白さの起伏があります。
 2話目では、魔法陣デザインについて深堀りされ、このアイデアに対する1話の期待が満たされました。
 2話目で特に面白かったのは、新たに明かされた主人公の能力です。
 すごく地味でシンプルなのに、使い方しだいではチート的な威力を発揮するんじゃないかという拡張性を感じます。この先この力をいろいろ使いこなすシーンは、それだけで面白そうです。
 謎解きの前提となるはっきりしたルールが示され、しかもそのルールに従って徹底的に検証することで『どうやってルールの穴をついたのか?』という謎と興味もどんどん膨らみます。
 実際の答えは、論理的で簡潔なんだろうと、期待が高まりました。
 次回はいよいよ謎の答えが明らかになって事件も解決するかもと、ワクワクの引きです。
 犯人や動機について、現状からの仮定が自然と思い浮かび、「~なのかな、違うのかな?」という範囲を絞られた疑問となって、より答えを知りたい気持ちが強くなりました。
 3話目も楽しみにしています。
  


さざなみが呼んでいる

 2話になったら、いきなりぐいぐいと面白くなってきました!
 1話では、主人公の感覚や感情の描写、伝わる臨場感はあったのですが、終盤は予想がつく流れだったのもあって、それほど引きを感じてはいませんでした。
 いざ2nd setが始まってタイトルを見たときに「それであの後はどうなったのかな?」という気持ちが呼び起こされました。意外でした。
 冒頭は、一話のラストを引き継ぎ、恐怖の夜と対照的な白々とした朝の空気を感じたり、いかにも因習物めいた雰囲気が出てきたりと、このあたりでは緩い気分で流れに乗っていました。
 ところが、学校についたところから始まる内容は、1話のころにはまったく予想もしていなかった展開で、これはいったいどういうことなのか、ここでは何が起きているのか、何かがずれたような不気味さとともに、どんどん気になりました。
 主人公が帰宅したらしたで、新たな事実が増えていきます。主人公とお父さんにも、常識や日常からずれたものを感じて、どんどん惹きつけられました。
 最後のとこ、怖いです! 寝静まった夜中に読み直しながら感想書いてて、文面見てゾゾゾッとしました。
 2話になって、ずっしりと手ごたえのあるホラーとして、盛りあがってきた感じです。
 3話でどうなるのか、楽しみです。


婚活魔王(コブつき)を幼女が勝手にプロデュース〜不幸を望まれた人質王女が、魔王国で溺愛されるまで〜

 果たして主人公はどうなるのか、という前回の問題は、当人の危機感とは裏腹に、わりとさっくり解決します。
 これは、追放からの溺愛展開において、別に凝る必要のあるところではなく、真の興味や期待としては『ここでどう溺愛されていくのか』というポイントの方が大事なので、ダレずにサクサク進んでヨシ、という感じです。
 魔王様の態度は興味薄げですが、実際の扱いは、悪いようにはしないよりはるかに上で、溺愛への布石が着実に置かれていると感じます。
 2話では、主人公の立場も決まり、婚活プロディースを目指す流れになり、この状況で、まずは一体何をするのだろうという期待を持ちました。
 城内を歩く主人公の目で、城のようすや、魔族の外見やようすが描写されているのが面白かったです。
 終盤ではちょっとした、でも小さな幼女が立ち向かうには大きな事件。
 相手は屈強な魔族、どうやって? 
 その方法が意外で可愛く良かったです。
 弱いものを助けようと考えられる主人公には読者として好感が持てますし、今後大事にされてあれこれしてもらえることに説得力が出ます。
 最後は主人公のピンチに、期待どおりの出来事が起こって、3話でも、タイトルが示す面白さの内容が、安定の品質で見られそうな感じです。


2nd set 結果が発表されました

 結果発表前に記事を出したかったのですが、後になってしまったので、運営様の発表ポスト貼っておきます。


最後に。2nd Set読んでてすごく思ったこと。

「これって、ジャ○プの連載と同じでは……??」

 一話で、二話で(そして三話で)、毎回読者を面白がらせ、期待させ、驚かせ、興奮させることで、興味をかきたて、話に惹きつける。
 気がつけば、掲載順も票数順でした。
 推し作品の順位を見たときの私の気持ちは『え、何で何で? 面白かったじゃん、どうして?』という疑問でいっぱいでした。
 読者の誰かが「これが面白い!」と投票するほど魅力がある二十三作品に、残酷な順位がついてしまう……まさにジャ○プ!
 特に推してる作品以外にも、面白いし楽しみなのがあっても、それを全部は選べない……まるで読者アンケート!
 二十三作品って数も、雑誌の連載っぽいかもです。

 本当に、雑誌の連載のように毎週投票をもらって順位をつけながら連載する企画があったら、そして票が取れなかったら十回で打ち切りになって新たな参加者と交代するシステムだったりしたら、すごい書く力がつきそうだなあ、と思いました。
 昔は毎週ジャンプを読んで、リアルタイムで打ち切りも見てきたのに、なぜかあまりそういう効能については意識してませんでした。

 書き出しコロシアムは、観客の立場でも、ものすごく勉強になります。
(そしてライフが減る……)

 Final Setはどうなるのか、期待して待っています。

 以上です。読んでくださって、ありがとうございました。


何かありましたら、マシュマロでご連絡下さい。

削除訂正など、対応いたします。


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