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第19回書き出し祭りに初参加した

書き出し祭りに初参加した一個人の感想です。
参加するとどんな感じなのか、わかるかもしれません。


はじめに

書き出し祭りを知ったのは、第18回のときでした。
たまたまTwitter(現X)を見ていたときに、どこからか行きついたのです。
ちょうど終了間際で、第19回参加者の募集が近々始まるというお話です。
過去の内容をほとんど知らない、参加経験者からの口コミもなく、そもそも誰一人知り合いもいないのに、面白そうな企画だという理由で参加してしまいました。
そしてどうなったか。
結論からいうと、初心者ぼっちでも、まったく問題なかったです。
祭りの間の三週間、非常に刺激的で、目からウロコの、学びにあふれた経験となりました。
楽しかったです。

たった一回しか参加していない一個人の経験です。
また、第19回の話です。以後はルールや細部が違うかもしれません。
それでも、何か少しでもご参考になれば幸いです。

書き出し祭りとは?

書き出し祭りは、小説家になろうで開催される企画で、その名のとおり、小説の書き出し部分だけで競うお祭りです。
参加人数は100人。提出原稿は以下のとおり。

 上限40字のタイトル
 最大400字のあらすじ(出さなくても良い)
 下限2800字~上限4000字の本文。
(小説の冒頭・書き出し部分)
(字数はすべて『空白・改行込み』。小説家になろうの投稿フォームでチェック可能)
 ジャンルは不問。
    
小説家になろうの規約さえ守れば、内容は自由。
 
ファンタジー、ミステリー、SF、現代もの、何でもOK。

100人の参加者は、祭り終了まで全員匿名です。
25人ずつ四つの会場に分かれ、各会場別に投票をして順位を決めます。
タイトル・あらすじ(無くても可)・書き出し本文。
この三つor二つだけ、これだけで勝負します。

書籍化しているプロ作家さんもいらっしゃいます。
プロアマ同じ条件で、書いた原稿の力だけで競います。
祭り参加者以外の方でも、投票には参加できます(要Googleログイン)。
初見の読者様の目をタイトルだけで惹きつけ、あらすじで期待を高め、書き出しで魅了し、面白がらせて、自作に投票していただくのです。
書き出しだけで、これ好き、この続き読みたい! と思ってもらう、読者の心をつかまえにいくんです。
これ、書き手として燃えませんか?

競うといっても、お祭りなので、別に勝ち負けが目的ではありません
体育祭なんかが近い感じでしょうか。
ガチで競いたい人たちもいるし、それも楽しみのうちですが、基本は参加者がそれぞれに、そして一緒に楽しむためのイベント、そんな感じです。

書き出し祭り公式リンク

公式の情報はこちら
運営様のXアカウント
『書き出し祭り事務局』プロフィール

小説家になろう・書き出し祭り会場
『肥前文俊企画用アカウント』ページ

あとはっきりいって、こちらの、野菜ばたけ様の初参加エッセイを読む方が、ずっと精しい上に読み物としても面白くて参考になります。
自分も初参加時は勉強させていただきました。

つい出来心で参加したけどもう既に「参加して良かったな」と思ってる(まだ前夜祭なのに) ~初めての『書き出し祭り』体験記~
(カクヨムの作品ページに移動します)


まずは参加申し込み

参加するには

Xアカウントが必要です。
参加申し込み後~祭り開催期間中の連絡には、XのDMが使われます。
書き出し祭り運営様をフォローしておきます。
企画概要、祭りに関わるスケジュールや、実際の募集など、すべて運営様から告知されます。
(2023年5月時点ではTwitterですね。まだ青い鳥さん健在だったはず……)

参加申し込み当日

参加者募集は50名ずつ、土曜と日曜に行われました。
自分は土曜日の募集に突撃しました。
先着順であり、競争も厳しいという話ですから、焦るし大急ぎです。
あっという間に埋まるらしいと。

受付開始時間に、運営様アカウントが募集告知ツイート(ポスト)をしたら、リンクから応募フォームに飛んで必要事項を入力します。

指示通り、Twitter(X)ID、Twitter(X)のアカウント名を入力し、書籍化経験の有無を選択。
先達の方のエッセイから、コピペ用のテキストを用意しておくと良いとの知恵を得ていたので、そうしました。
全速力ではりつけて送信完了。

第19回の土曜日は、20時開始で9分後に、定員に達した旨がツイート(ポスト)、フォームが締め切られました。
その後は、何か間違えていないか、非常に心臓に悪い待ち時間です。

運営様の確認が終わると、先着50名分のTwitter(X)IDが発表されます。
運よく先着50名に入れると、その後、Twitter(X)のDMで、運営様から参加の意思を再度確認されるので、改めて参加する旨を返信します。

あまりに大急ぎで入力したため、書籍化あり・無しの選択を、ちゃんと無しにできていたか確信が持てずにいて、返信の際に、そのことについてお尋ねしました。
うっかり虚偽の情報で応募していたら、せっかく参加できたけど、だめになるかもしれない……と思い悩んでいましたが、幸い、ちゃんと正しく選んで送っていたとの返信がいただけました。慌てすぎは注意です。
参加者は、匿名性厳守についての注意を促されます。

提出期間までの注意点

その後、原稿提出期間開始までは、特に何もありません。静かです。
提出に備えて原稿を準備します。
匿名性厳守なので、参加作品についての情報はいっさいどこにも漏らさないように気をつけるだけです。

書き出し祭りでは、過去にどこかに公開したことのある作品は原則使えませんが、未公開ネタであっても、匿名性を守るために注意が必要です。
X(旧Twitter)などで、うっかり内容やキャラ名、タイトルがわかるようなことをつぶやいてしまうと、祭り開催時に作者バレしてしまいます。
祭りと無関係の過去の時期でも、X(旧Twitter)など、誰かの目につくところで内容やタイトルの情報を出しているネタで原稿を書くのもだめです。

匿名性が破れた作品は、公開停止になります。
(現に第19回でもいくつか出ました)
自分は作品のweb公開は特にしていなかったし、X(旧Twitter)上で、作品についてつぶやいたり、誰かと会話したりはなかったので、そこは安全でした。


原稿提出

提出期間開始

7/20(木)、運営様から、提出期限一か月前のご連絡がDMで届きます。
8/19(土)、運営様アカウントで、提出用フォームのリンクが告知され、第19回の原稿提出期間が始まりました。
書き出し祭りの会場は、原稿提出順で第一会場から割り振られていきます。
第一会場は、毎回PVが一番多く読まれやすい、いわばメイン会場です。
提出期間は二週間ありますが、第一会場狙いの参加者は、初日の受付開始とともに送るようです。

自分は残念ながら、狙うどころではありませんでした。
参加募集が05/17で、執筆期間は3か月あります。
10万字の長編だって可能な時間で、必要なのは5000文字足らずなら余裕……?。
そんなことはなかったです。怠けて遊んでたわけでもないのに。
ゼロからの完全新ピカ作品を提出しようと息まいていたのが、とてもそんな贅沢は言っていられなくなり、未投稿・未発表のネタストックから良さそうなものを選んで準備しました。
提出期間初日は無理でも、最終日の09/02(土)には絶対間に合うというスケジュールとなりました。
08/26(土)、運営様から、提出期間折り返し一週間のご連絡と、提出フォームへのリンクがDMで届きます。すみませんと思いつつ、作業を進めます。
締め切り前日の09/01(金)のお昼ごろ、運営様からのアナウンス。
『予備原稿を募集します』

予備原稿募集……?

焦りました。ものすごい焦りました。
何しろ、執筆期間は三か月、提出期間は二週間もあるんだ、普通ならもうとっくにほとんどの方が提出してるはずだ、こんなギリギリまで出してない何人かの一人はほかならぬ自分だああーーーッ!
運営様にご迷惑をかけてはならない! と急ぎました。
で、予定より早く、09/01(金)の17時頃に原稿を提出し、DMで提出した旨までご連絡差し上げたりしたのですが……。
のちにわかるのですが、自分、今回、第三会場でした!
未提出の参加者は、他にも30人ぐらいいたんですね。もうてっきり、あと何人もいないのかと思って焦ってしまいました。
だからといって、最後のギリギリに提出して全然オッケーというものではないでしょうが、自分がとりわけご迷惑をかけている気になって慌ててしまったのが、たいへんに恥ずかしかったです。

けっきょく第19回は、四人分が予備原稿になりました。
企画の性格上、100作揃うのはとても大事で、人間である以上、どうしようもなくやむを得ない不都合が生じる可能性もあるわけで、参加するなら計画性が重要だと実感しました。
次の機会には、必ずもっと早く用意する、できれば提出期限開始よりも早く用意して、第一会場入りを目指したいです。


開催一週間前~タイトル・あらすじ発表~

鯛アラ、じゃなくてタイあら発表

提出期限最終日の09/02。100人分の参加作品が揃ったのち、20時ごろに、運営様のXアカウントから、タイトルとあらすじが先行公開されました。
タイトルだけが全部並んだリストと、タイトルとあらすじが一緒になっているリスト、両方が出ます。
ここではじめて、自分がどの会場に割り振られたのかわかります
呼称はタイあらと略されています。初参加の自分は、つい鯛アラと思ってしまいました。
静かだったXが賑わい始めます。

参加者は、自分がどの会場にいるかまでは言ってもOKです。会場宣言をしたりします。
他会場の感想は自由に言えるので、気になるタイトルとあらすじの感想が、X上に流れます。
『書き出し祭り、#書き出し祭り、第○会場、作品番号、作品タイトル、タイあら感想』などのワードで検索をかけると、関連したポストが見られます。
Xだけでなく、なろう、カクヨム、noteなど、色々なところで感想が書かれます。さらにはYouTubeの配信で感想を述べられる方もいます。
中には一つの会場全部や、全会場全感想を上げる猛者の方もいらっしゃいます。さらには自会場の感想まで書いて、他人のふりで自作品のダミー感想を混ぜる方も!
そのような強心臓の古強者の方は別として、基本は、自作品はもちろん、自会場の作品の個別感想には、うかつなコメントや反応は厳禁で、沈黙を守ります。

すっごいひやひやどきどきします。
自作への感想にうっかりいいねをしてしまわないよう、スマホをスクロールするのにも気をつかいます。
返信やいいねは祭り終了後なので、見失わないようブックマークをつけておくのにも、指が滑っていいねを押してしまわないか、緊張します。

経験者の方が『自分宛てのDMで共有するとよい』という知恵を流して下さっていましたが、いままでやったことなかったので、ミスが怖くてできなかったです。
今にして思えば、自分のでもなんでも、書き出し祭りと関係のないツイートで試してみればよかったんですが、作者バレ厳禁、公開停止という緊張感が強烈でした。

あまりに怖くて、一時期『タイトルでエゴサすればいいや』とつけないでいたら、祭り終盤、謎のサーチバン祭りが発生。
その日から前のポストが検索してもまともに出なくなり、確実に追いきれなくなってしまいました。
あとで返信いいねをしたいポストは、なんらかの手段で保存しておいたほうがよさそうです。

もう、本文が公開される前、タイあらの時点で、学ぶことありまくりです。
目からうろこがぼろぼろと落ちます。

タイトルで何を期待されるのか。
どう選別されるのか。
それにあらすじが加わった場合はどうなるのか。
あらすじでは何を期待されるのか。

比べて選ぶという行為が、リアルタイムで、目の前で繰り広げられます。

TL上には、さまざまな感想が流れてきます。自作品のタイあら感想でなくとも、いろいろなタイプの方の複数の意見と、自分の考えを照らし合わせれば、いままで考えたこともないような、深い気づきが得られます。

はい、ぶっちゃけ戦いでした!!!
読まれたければ戦え、それが正解でした!
(個人の見解です)
むろん、それまで適当に考えてふわふわと手を抜いて書いたりはしていないのですが、それでは足りなかった。
別に攻撃されたわけでもなく、全くクズでもゲスでもない相手に、ハッキリと勝たんとする意思が必要だったんです。
選ばれて読まれるためには、まわりや隣にいる作品よりも強くなければならない。なぜなら、読む方はそこから選ぶから。
今まで一度も感じたことのない感覚になり、戦いの重要性に気づいたとき、それだけでも参加した意味があったと思いました。

感想依頼に挑戦

タイあら発表とともに、感想依頼を募集してくださる方たちが現れます。
タイあらだけでなく、本文の方の依頼も募集されます。
感想を依頼する際には、募集のポストをよく読みます。
募集者様は、どのような感想を書くか説明しています。
褒めのみ、気になる点も指摘する、選択制など。
どのような感想が頂けるのかをよく理解した上で、募集者様が用意したマシュマロやペイングなどの匿名メッセージサービスを使い、匿名依頼メッセージで、自作品の作品番号や作品名を伝えて依頼します。

XのDMや返信などは使いません。当たり前ですが、即作者バレです。
また、匿名メッセージなのにうっかり名乗らないようにも要注意です。
さらにサービスの機能で、悪口やエロなど、ネガティブな言葉は弾かれるため、タイトルに使われた単語しだいでは、メッセージが届かないらしいです。弾かれそうなタイトルの方は、○で伏せたりして回避しています。
募集者様の方も、受け付けた旨を案内して下さるので、弾かれたっぽい場合は伏字などして再度依頼することができます。

気をつける点は多いですが、自作品を読んで貰えて、感想までいただけるという、めったにないチャンスです。
自分も、せっかく書き出し祭りに参加したのだからと、思いきって感想依頼に挑戦してみました。
依頼メッセージは、地味に苦労しました。失礼があってはいけないけれど、言葉使いが作者のメタ情報になったら良くないかなと思ったからです。
どの方も初対面ですから、私だとはわからないにしろ、この作品の作者は、募集している方のお知り合いやお友達では『ない』というヒントになったらまずいかなと。
「失礼だったか」「ロボット?」「敬語変になってたかも」と、依頼するたびに試行錯誤してました。
あとからよく考えると、そこまで気にしなくてもよかったかなと思います。
けっきょくダミー文体も可能なわけですし。
(そのくらい怖いんですよ、不慣れな初参加者にとっての作者バレは)

そうこうするうちにまた一週間がすぎて、いよいよ9月9日が……祭り開催日がやってきました。


祭り開催!~本文発表~

読んで読んで読みまくれ!

9月9日18時、ついに本文が公開されました。小説家になろう内の第十九回書き出し祭り会場にて、第一、第二、第三、第四会場が一斉に公開され、運営様がリンクつきで告知します。
改めて、参加者は自会場を宣言したりします。
物理的な会場が存在しないにもかかわらず、入場が始まった会場、目の前にブースが並んでいる、そんな光景を思わせるわくわく感がありました。

すべての会場の一番上に、書き出し祭りについての説明がついています。
参加者でない方も、一度目を通せば、企画の概要やルールがわかります。

注意点。参加者の方は、自会場へのブックマーク・評価は禁止です。小説家になろうの規約に抵触します。いいねは大丈夫です。

自分は、まずタイあらの時点で気になっていた作品から読み、そのあとは、その作品の前後にある作品を読んだり、タイあらで好みじゃないものを後回しにしたりしながら、一会場ずつ読破していきました。
読みながら、各会場の一番上と一番下は少し有利なんじゃないかと感じました。会場に入って、全部のタイトルをざざっと見ながらスクロールするとき、目に入りやすく読みやすい位置にある、あるいは何となく端から手をつけたくなります。
1-1や4-25なら狙うことも可能ですが、狙ったからといって間違いなく取れる場所ではないので、運の要素はありますね。

読んでいる間、計算苦手な人間のなんとなくの暗算で、会場ひとつあたりざっくり三万字くらいのつもりだったんですが、それにしては時間がかかる。
実際は4000字×25人で、10万字でした。あらすじ入れるとさらに多い。
一会場あたりラノベ一冊、全会場で四冊分です。
4000字は、自作だと縦書き向け表記にして9ぺージというところでした。

ざくざくっと全部読んだあとは、改めて投票先を決めるのに、気になる作品を何度か読み返していきました。
X上に感想が上がったり、FAが出たりした作品も、改めて読みに行き、自分の感想や印象と比べたりしました。
一読したときには今一つの印象だった作品も、改めて読み直すと、他にはない良いところが見えてきたりします。
他の方の感想と自分のそれを比較しながら、多数の作品を読み比べる、評価を決めるためにじっくり読みこむ、この作業がとても勉強になります。

宝の山

祭りが始まると、本文の感想もどんどんXで流れてきます。
本文でも、会場ひとつ、さらには全感想を書かれる方がいます。すごい。
読んだ作品への感想、気に入った作品への褒め感想。
関心が高い作品がどれかも見えてきます。

自分が見ていた範囲では、暴言や誹謗中傷といった酷いものはありませんでした。
今イチだな、良くないな、という点に触れるにしても、ほとんどは礼儀正しく、思いやりがあります。キツい感じの言い方の人はゼロではありませんが、少ないです。
匿名の不特定多数とは違う、祭り参加者・読み専参加者という集まりゆえと思います。
書いた感想は作者だけでなく他の人にも見えるし、同じ作品の感想は他の人からも出てくるから比較ができる。もし仮に、でたらめでおかしなことを言いたい悪い人がいたとしても、言えない抑止力みたいなものが場にある。

だから、表に出てきた感想には安心感があります。
複数人が指摘している点はおそらく間違いないし、一人だけの指摘でも一考の価値がある。
そのような感想が、さまざまな作品に対していくつもついている。
こんな宝の山みたいな感想が読める機会はめったにないです。ブラッシュアップしたい、実力を磨きたい人には最高の環境だと思います。

褒め感想のありがたみ

自分は正直、褒め感想というものに意味を感じていませんでした。
悪いところ、ダメなところをはっきり指摘される方が、ずっと作品が良くなると。

「俳優殺すに刃物は要らぬ。お上手お上手! の三度も言えば良い!」

黒柳徹子『トットチャンネル』新潮文庫 P.166

もっとも、面と向かって暴言吐かれたり、嘘を言われたりした経験もありますので、安易な辛口感想にも賛成できません。辛口なら誰でもいいわけではないです。
(書き手ならみんな欲しいタビサ夫人、羨ましいぞ、スティーブン・キング!)
そもそも褒められた経験が少ないので、褒められる嬉しさ楽しさをほとんど知りませんでした。

褒められるっていいですね!!!

あそこがいい、ここがいい、魅力がある、よくできていると具体的に肯定されると、すごく元気が出ます。
すべてを額面どおりに受け取るわけにはいかないにせよ、書きたい気持ちや、書く力がもりもりと活性化します。
第19回には、全作品に対して一言では終わらない褒め感想を実行した猛者という神も現れました。
参加者全員に、書く力と元気のプレゼント!
なんといういたわりという名の愛!

FA(ファンアート)を描かれる方もいます。FA依頼だけでなく、画力向上や推しなどの目的で、依頼抜きで描いて下さる方もいます。作品を読みこんでイメージを膨らませているのが伝わります。

作品に対して好意的な感想を見ていると、読まれるためには、褒められなきゃだめなんだという事実にも気づきました。
読まれるのは読者の好みに合った作品、プラス、どこかしら強く褒められる作品。
批判ばかりを重要視し、悪いところをせっせと直しても、決して褒めにはつながらない。
褒めとはプラスの証。好かれる魅力や面白さが無いかぎり、読まれる価値は出ない。
個人的にどうしても、褒めより批判の方を重要視し、悪いところを直そうとしまうんですが、褒められることこそが大事なんだと学ばせていただきました。

部分別ユニーク数

祭り関連のTLに流れてきた『部分別ユニーク数』なるデータ。
これは、作品ごとの日別のユニーク数=自作品を一日に何人が読んでくれたのかがわかるものでした。二日遅れで表示されます。
なろうのアクセス解析機能としては各話数ですが、書き出し祭りにおいては、各作品ごとになるわけです。
(一番上が企画概要なので、作品番号プラス1になります
各会場、この部分別ユニーク数を毎日眺めていると、どの作品が人気があるか、上位に来そうかは大体わかりました。
投票する人は、読んだ人の中に含まれるのだから、たくさん読まれた作品ほど投票される確率が高くなる。投票されれば得票数が多くなる。
実際にユニーク数の推移から見える予想と、各会場の上位はほぼ一致していました。

悲しいことに自作品の人気も目に見えてわかりました。
優しい褒め感想でいくら嬉しくなっても、本当の価値はどのくらいなのか、数字ではっきり出ます。
真ん中より下ではなさそうなのだけが、慰めでした。

投票

投票には、祭り参加者でなくても、どなたでも参加できます。
全会場全作品を読む必要はありません。
各会場の下の方、広告や評価欄よりも下に、投票フォームへのリンクがあります。
移動すると、Googleログインを要求され、ログインするとフォームに入力が可能になります。
一位から三位までの項目があり、それぞれプルダウンリストから作品タイトルを選ぶようになっています。選んでボタンを押せば、投票完了です。

投票ルールでは、一位から三位の中で同じ作品に投票すると無効です。
投票フォームの仕様上、同じ作品名を選べてしまいますが、間違って投票しても、集計時に無効票として処理されるそうです。
投票期間中は、投票内容を変更できるので、投票先に迷って変えたくなったり、うっかり失敗したりしても訂正できます。
下に出る「新しい回答」うんぬんを操作すると「もう回答済みだよ」みたいのが出てきますが、そこではなく、フォームのプルダウンリストの方を選び直して送信ボタンを押せば、新しい内容を受け付けてくれます。

第18回のとき、このログインに不安感がありました。Googleアカウントを持っていなかったこともあって、その会場の作品は全部読んだんですが、投票は諦めてしまいました。
Googleのサービスを知っていれば、これはGoogleフォームで、問題ないとわかるのですが、よく知らないとログインには構えてしまいます。実際、ログインによって回答を制御しないと、むやみやたらに何度も投票されてしまって、票数の信頼性がなくなってしまうでしょう。

Googleフォームになじみがある方には笑い事かもしれないですが、自分のようによく知らない、わからない人向けです。
自分も全然精しいわけではないですが、Googleアカウントがあれば自分でフォームも作って勉強でき、わかった範囲で説明しました。


祭りの終わり

結果発表

9/30(土)18:00。三週間に渡っての開催期間が終了し、投票フォームも締め切られます。
いよいよ投票結果を集計しての結果発表です。
運営様のXアカウントで
、だいたい20時ごろから始まります。
第一会場から順に、三位から一位が発表されていきます。
続いて全体三位、二位、そして全体優勝作品が発表されます。
その後、運営様から『作者公開OK』の宣言が出てから、自由に名乗れるようになります。
全会場の順位がわかる得票数のスタイルシートや、投票先詳細シート・タイムスタンプ付きなど、ふりかえっての分析に役立つ資料も、運営様がポストしてくださいます。
X上では『第○会場 ○ー○○の作者は私です』的ポストが流れたり、お知り合い、お友達同士の参加者の方は、お互いの作者あての答え合わせをしたりします。
お礼参りも始まります。
感想依頼をお願いした方へのお礼のご挨拶。
ずっと沈黙したままだった、タイあら感想や本文感想、FAへのお礼やいいねも始まります。

さらに、運営様からは、結びの挨拶とともに、次回第20回の書き出し祭りの募集についても告知されました。
なんと、一週間後です。
祭りの興奮もまだ終わらないうちに、新たな祭りの始まりが近づいてくるのです。

第18回のときは、終盤から読みで参加して、投票はしなかったものの、結果発表は見て、そして同じように第19回の告知を知りました。
え、一週間後? 早いな、どうしよう? 
開催は三か月先とはいえ、いきなり決断を迫られたわけですが、思いきってえいっと参加して、そして参加してよかったと心から思っています。

最後に。

記事の作りや文章の読みやすさなど、至らない点がありましたら申し訳ありません。
また、この記事の内容は、あくまで祭り初心者にすぎない私個人の見解です。知識不足や間違いがあるかもしれない点をご了承ください。
公式のご案内やルールもご確認下さいますよう、お願いいたします。

それでも、もし、書き出し祭りの流れや雰囲気、どういうものかが少しでも伝われば幸いです。
読んでくださった方、ありがとうございました。

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