焙煎の度合い
あなたがコーヒー豆を選ぶ時の基準はなんでしょうか?
人によって違いがあると思いますし、コーヒーに最近興味が出た方はそもそも豆を選ぶ基準が分からないと思います。
今回は豆の味を決める要素のひとつ、焙煎の度合いについてのお話しです。
コーヒー豆の色ってあまり意識したことがないかもしれませんがこの記事を読んでもらった後にぜひお手持ちの豆を見てはどうでしょうか?
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焙煎の種類と特徴について
ライトロースト:もっとも浅い焙煎、
豆がうっすら色づいた程度。シナモンロースト:文字どおりシナモンのような色味、
酸味はあるが苦みやコクはほとんどなし。ミディアムロースト:ここから中煎り、やや強めの酸味。
ハイロースト:お店でよくある焙煎①、
酸味が落ち着き苦みと甘さがでてくる。シティロースト:ここから深煎り、お店でよくある焙煎②
酸味と苦味のバランスがいい。フルシティロースト:豆の表面に油が浮き出す、
苦味と香りが増えて酸味は少なくなる。フレンチロースト:かなりの深煎りで独特な苦味と焦げた香り、
エスプレッソはこのあたりイタリアンロースト:極深煎りというかほぼ黒、
これ以上焙煎すると発火することも……
細かくすると上記のような段階があり覚えるのが大変そうですが
そこまでしっかり覚えなくても大丈夫!(じゃあ書くなといわれそうですが)
というのもお店により焙煎が微妙に違うので一口にシティローストといっても店により浅かったり深かったりするからです。
3種類覚えておけばOK
では焙煎度はどう覚えればいいか?
基本的には以下の3種類を覚えておけば間違いありません。
浅煎り……フルーティで酸味が特徴
中煎り……バランスのいいハズレ無しな焙煎
深煎り……苦みとコク、パンチのある味わい
焙煎が書いていない場合は……
買ってる店で焙煎度なんて書いてないという方もいると思います。
ブレンドコーヒーの場合は焙煎度の異なる豆を混ぜている場合があるので表記がない豆もあるのです。
豆ごとに最適な焙煎度でブレンドする方法でアフターミックスといいます。
※これとは逆に生豆をブレンドしたあとに焙煎する方法(プレミックス)もあります。
数種類のコーヒー豆を合わせるブレンドコーヒーならではの手間がかかる方法です。
焙煎度はコーヒーの味を決める重要な要素ではありますが、
ちょっと目立たない縁の下の力持ち的要素かも知れません。
最近の浅煎りブームについて
最近のコーヒー業界は浅煎りブームといっても過言ではないでしょう。
その理由はスペシャルティコーヒーにあります。
コーヒー好きなら一度は聞いたことがあるこのスペシャルティコーヒーですがじつは明確な基準がありません。
そのため店が独自に設けた基準であったり、単純に良い豆をスペシャルティコーヒーと言っている場合もあるのです。
浅煎り=高品質の豆、ではありません
日本においてスペシャルティコーヒーで有名な機関に日本スペシャルティコーヒー協会がありこちらの定義はリンク先を見ていただければと思います。
要は高品質な豆のことを指すのですが近年のSDGSの意識の高まりもありより重視されているのが
この2点です。
サステナビリティはニュースでもよくやっているのでなんとなく分かるかもしれませんが、コーヒーにおいては環境を守りつつ公正な取引に基づき生産者の利益を確保することです。
聞き慣れないトレーサビリティとは追跡可能性のことをいいます。
豆の農園や生産者の顔などが分かることが重要なことなんです。
ふつうの豆は「ブラジル産」や「エチオピア産」など国の名前こそ分かりますが生産者や農園までは分かりません。
その豆がどのようなルートをたどりわたしたちの元にまで付いたのかを知ることができるのは今の時代において大切なことなんです。
1杯カップに生産者の思いが詰まっていることが明確に感じられる……
それこそが真のスペシャルティコーヒーだといえると思います。
そんなスペシャルティコーヒーですが世界に流通するコーヒー豆の中でも頂点に位置づけられる存在なので当然おいしいです。
そんな豆のもつポテンシャルを最大限引き出すためにあまり焙煎しない浅煎りが増えています。
浅煎り=高品質というわけではなく本来豆がもつ風味を活かすために浅煎りが選ばれているわけなんです。
焙煎を家でしてみたいなら
焙煎について少しくわしくなったならちょっとやってみたくもなりますよね?(なりません?)
筆者自身もまだ経験はないのですが(ないんかい)家庭でも焙煎自体はできるんです。
さすがに業務用の機械はコストもスペースも現実的ではありませんのでガスコンロを使って専用の網を使うことになります。
ただ気を付けてほしいのは豆を焙煎すると皮がとれて飛び散る可能性もあるのでカセットコンロで屋外でやるほうがいいかもしれません。
※火の扱いには十分に注意してください。
自分で焙煎した豆を挽いて飲む……これこそスペシャルティコーヒーではないでしょうか?
この記事を通じて少しでもあなたがコーヒーに興味をもってもらえれば嬉しいです。
これからもコーヒーに関する記事を書いていきますので
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