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鍛冶場を、開く

 「正しいものを正しくつくる」を深め広げる私塾を開こうと増田さんと活動を始めた。先日はその説明会をZoom越しのイベントで行った。

 こういう「塾」メタファで会を設けようというのは、昔からよく2人で話していたことだった。勉強会ではなく、研究会。イメージは、切れ味鋭い日本刀を人知れずの山中で、一握りの人数で磨くような。

 仮説検証についてはまだまだ現場で実践されている状況とは言えない。肌感でしかないが、アジャイル開発がキャズムを越えた一方、仮説検証はアーリーアダプターの採用段階だと見ている。

 分かっていることが少ない状況でも、切り開き、物事を進めていくためのすべとして仮説検証はこれからより実践が求められるものだと考えている。塾を開くのは、ひとえに仮説検証の実践者を増やすためだ。

 書籍「正しいものを正しくつくる」も、そうした狙いの一つとして上梓した。講演のスライドベースだと詳細の言語化が足りていない。現場の傍らにあって仮説検証を構想する人たちの助けとなるように作った。

 ただ、アジャイル開発との絡みの中で内容を描いたため(それは必然的に必要なのでそうしたのだけども)、内容が厚くなってしまった。よりコンパクトにまとめたものがあらためて必要かもしれない。

 そうした課題を感じつつ、世間のDXの高まりから寄せられる要請に応えていくためには、より直接的に知見を伝える場が必要と思い至ったわけだった。ただし、ここで求めるのはいわゆる「(研修に来る)お客さん」ではなくて、日本刀をともに叩く役割だ。

 私としてもはじめての取り組み。まずは1本目に取り掛かろう。

 説明会イベントでの資料


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