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保護観察

noteを始めてみたものの、なかなか"よし書こう!"ってならない。ネタはいっぱいあるはずなのに、アウトプット出来てない。出所からもうすぐ2か月の今、美味い飯と涼しいクーラーの恩恵に"ぬくぬく"と浸かっているだけだ。

以前は毎日取り入れていたモノも、今は扱ってないし、たまにヤギが好きなやつをチギって食うぐらい。酒は週末、彼女と日本酒にハマってる。先週は久々にテキーラをメキシコ料理屋で嗜んだ。

酒は次の日キツイし、ダルい。好きだけどね。

大麻についてや逮捕、受刑のこと、必要としている人に発信したいことは沢山あるけど、とりあえず今回の記事は、今受けてる保護観察について話そうと思う。

まずは2週間に1回のプログラム全5回

保護観察とは、住んでる地域の保護観察所に出頭し、保護観察官の面談を受けたり、観察官とは別に、住んでる地域の保護司が決められ、その保護司を訪ねて定期的に面談。自分みたいな薬物関連は保護観察所で薬物依存症プログラムも受ける。

逮捕、起訴されて裁判で保護観察のみ付く人もいれば、受刑して仮釈放を貰い、出所してから満期までの間に保護観察が付く人、それから判決で一部執行猶予になり、受刑期間を終えてから執行猶予期間に移り、その間に保護観察が付くパターンの3通りあると思う。

自分は一部執行猶予判決を言い渡され、受刑が終わってから2年間が執行猶予期間となり、その2年間ずっと保護観察が付いている。

一部執行猶予判決は新しい判決様式で、薬物事犯に対して付されることが大半らしい。
この一部執行猶予判決については、また詳しく書こうと思う。

まず出所した当日中に、住んでる地域の保護観察所に出頭する。担当の保護観察官と面談し、簡単にこれからの流れの説明を受ける。

たぶん、窃盗とか傷害などで保護観察が付いた場合は、薬物依存症プログラムなどは無いから月1回の出頭でOKになるんじゃないかな。

自分は薬物事犯なので、薬物依存症プログラムを受けなければならない。このプログラムとは、刑務所の中でもやるんだけど、薬物依存症についてのワークブックに沿って、薬物のことや自分自身について考えさせられる。それと同時に5〜6人でセッションをする。よくテレビなんかでも見るダルクのミーティングみたいなやつ。簡単に言うと勉強会。

この勉強会が、出所から1か月後に第1回が行われ、それから2週間に1回、全部で5回ある。

まずは尿検査

朝10時、保護観察所に着いたらまず尿検査。
保護観察所には尿検査用の個室のトイレがあり、そこで尿を採取される。

ネットや知人からの情報では、場所によって薬物検査には、唾液検査と尿検査の2通りがあるらしく、どちらか一方か両方か。自分は尿検査だけだ。検査キットも場所によって様々だろう。

自分の尿検査に使われる検査キットはSTATUS DS

この検査キットはネットでも事前にチェックしてて欲しかったんだけど、けっこう高い。

逮捕されたとき、警察署での尿検査では、こんなキットは使わない。たぶん覚醒剤と合成麻薬しか検出できない簡素なキットだ。3回の逮捕でそれぞれ違う署で尿検査されたが、大麻使用直後でも陽性反応が出たことは無い。

このキットは少量の尿から覚醒剤や合成麻薬、THCも検出できる。各薬物の検出可能期間は調べてもわからなかった。

ネットでも薬物が尿から検出できる期間を調べてみたけど、結局やってみないとわからないし、正直不安だった。覚醒剤ユーザーは毒素排出の点滴を打ったり、利尿作用のある薬を使ったりするらしい。大麻に関しては、7〜30日間くらい尿から検出できるとネットには情報があった。意外と長い。

これは自分で思ったことなのだが、THCは毒素では無いから、体内から排出する必要が無い為、長く体内に留まるんじゃないかな?と。
やっぱ悪い物質は自然と排出されるんでしょーね。

Twitterで保護観察経験者の方に質問したところ、大麻は1週間あければ検出されなかったとのこと。ほー。貴重な経験談だ。

尿検査が終わったら、会議室みたいな部屋に移動する。

いざ集団プログラム

会議室には長机が四角に並べられ、席が用意されている。机の上にはネームプレートとマジック。本名は知られないように、自分で自分にニックネームをつける。このニックネームが迷う。。笑 適当にマジックで書いて首からネームプレートを下げる。参加者は5、6人。刑務所から出所した人、ダルクから来た人など境遇は様々。それと別に薬物経験の無いファシリテーター(司会者)と保護観察官。このグループで、ワークブックの内容を進めて行く。

ワークブックは、薬物をやるキッカケを考えたり、どうやって薬物をやめるかなど、そうゆう内容。各項目を読み進めながら、各自の意見を発表したりする。90分ある。

各自の意見には反論や否定などしてはいけない。すべて受け入れられる。もし薬物を使ったと言ってもチクられない。たぶんね。。
正直に話せる場にしてほしいとのこと。

参加者は何の薬物をしたか、など詳細はわからないけど、まあ話聞いてると全部覚醒剤。
自分は覚醒剤を使用したことが無い。。
大麻と紙と鼻くらいだ。どれも依存症になってるとは自分では思ってない。大麻で逮捕、受刑でも薬物依存症として扱われる。

大麻吸って薬物依存症だなんて、ただの裁判での言い訳に過ぎない。そもそも薬物ではない、植物だし。まあ、違法なんで"何も言えねー"状態ですが、覚醒剤ユーザーと同じ扱いをされるのは違うと思う。

刑務所でもそうだった。自分以外のプログラム参加者は全員覚醒剤。講師の刑務官は、大麻の害悪なんて語らない。大麻好きなら、カナダとか行ったら?みたいなノリ。覚醒剤は体に悪いからヤメとこーよ。キツイし。みたいな感じ。
大麻について、ちゃんと知ってる。

自分の周りでも覚醒剤ユーザーを見て来たけど、普通に生活してる人も居れば、自殺しちゃった人もいる。良いか悪いかなんてわからないし、自分は興味が無いからやらなかっただけ。

このプログラムを受けていて思うのは、ドラッグにも色々あるんだから、もっと細かく分けるべきなんじゃないかなと。すべて一色担には語れない。今後のプログラムで、俺は大麻ですから、なんて言うつもりも無いけど。

このプログラムの良いところと言えば、自分と薬物のことを深く考えれること。そんな経験、今まで無かったから。しかし、このプログラムで薬物依存症が治るかと言えば、無理だろうと思う。結局は自分次第。やるか、やらないか。リスクをどう考えるか。大麻のリスクは逮捕くらいしか思い浮かばないけど。

90分のプログラムが終わると解散。
薬物事犯の保護観察はこんな感じ。

注意が必要なのは、保護観察所への出頭日時は決められていて、よほどの事情が無い限り休めないし、日時変更できない。病気の場合は診断書が必要だったり。だから、仕事への影響が出てくる。大体平日の朝からなので、仕事休んだりしないといけない。ちなみに仕事で出頭できないは通らない。これがネック。

※服役経験は、申告しなくても就職はできる。
しかし就職の際、面接などで嘘はついてはいけないと言われる。言えない空白の期間は、懲役でやってた工場の仕事をやっていたと誤魔化すしかない。

保護観察が付くと、出所してもすぐに昼の仕事の正社員などは難しくなる。

保護司との面談

刑務所に居る時点で、担当の保護司が決められる。この保護司と"月に2回以上の面談"というのも保護観察の内容に含まれている。最低2回だから、保護司によっては週一とかもありえる。
保護司は自分が居住している場所に近いとこに住んでる人が担当となる。僧侶の人だったり、地域の活動に参加している人だったり様々。ボランティア仕事だが、法務省から認められた人がやる。この保護司が各地に必ず居る。家が近所で知り合いだったり、折り合いが悪い関係だったりすると、そこは考慮して別の保護司にしてくれたりもする。自分がそうだった。

保護司との面談は、基本的に保護司宅を訪ねて行く。大体30分くらい、最近の生活とか仕事とか世間話とか。余裕。近所のおっちゃん、おばちゃんとお茶飲んで話すみたいな感じ。

保護司との面談に関しては、月2回以上と決まっているが、日時の相談は可能。仕事や予定を考慮してくれる。

めんどくせーがコレが罪の重さ

あるラッパーのリリックだか、本当ソレ。。
めんどくせーよ。でも従わないと刑務所に戻ることになる。悪いことしたとは思ってないけど、法律には負ける。負けたぶん、やんないといけない。

自分は2年間これが続く。でも、意味の無い時間にはしたくないから、吸収できることはしたいし、真摯に受け止めている。保護司も良い人だし。

また何かあれば追記するか、別記事にします。
そして明日は3回目、行ってきまーす。




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