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ブルシット・ジョブで稼ぐことへの虚無

実態の効果がよくわからないサグラダ・ファミリアのようなITシステムの構築、結局社内政治絡みが原因のCxOのお悩み解決、すぐに自動化できるが代替される人の行き先がなくてやらないコストダウン施策、アイデアばかりで実行リスクを取れない新規事業開発。


今までの仕事は、こんなのばかりだったと思う。
いわゆるブルシット・ジョブだったのかもしれない。


それでも世間一般的には高給だった。
なぜか顧客もお金を払う。なぜなら顧客社内でやるには、更にレベルが低い人材しかいなかったり、社内政治関連はやりたがらかったり、お金が余ってるから楽をしようとしたりするからだ。


情報や思考法は既にコモディティ化されてきていると思う。もちろんインサイダーな情報はあるけれど、それも幾分かは、エキスパートインタビューのサービスなんかで抽象化された要点は取ることができる。


いままでで価値があったのは、社内政治関連を含めて問題を解決していたから、というのが大きいと思う。


実にくだらない。が、顧客からすると価値があるらしい。


大体は、そういう企業は、過去に作った現在はキャッシュカウの事業におんぶに抱っこで、新規事業が産み出せておらず、過去の体制が既得権益を握っている。


この社会に戻ろうと思えば、金だけを稼ぎに戻れる。メリットは短期的には給料が良いことだけ。それ以外はほぼ虚無だ。


昔は、仲間の頭の良さや、ノリの近さに惹かれて楽しかった時期もあったが、この年代になってくると、そこに対する価値観が薄れてきた。


特に子供が出来てからは、日本の将来を憂い、何か本質的に残すに値する未来を作ることに注力したいと思うようになることが増えた。


とはいえ、今は休養しながら次やることを探したり試していたりする。


だが、1つ決め事として、ブルシット・ジョブは出来るだけやらないということは、精神衛生的に必要なものと、ここに書きとどめておきたいとおもう。

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