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引き分けたけど宮崎強し 2022年 第4節 宮崎対鹿児島

鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは、仙太郎です。

いつも長くなってしまうので、今回は何回かに分けて投稿させていただきます。

先発メンバーは先週と同じです。サッカーには上手いっているチームはいじるなという格言があるんですよね。確かにそうなんですけど、先週も触れましたが、同じメンバーで1年間続けることはできません。疲労もでてきますし、怪我もあります。その時、どうなるのか、そこは注目点になります。


そして牛之濱選手が、怪我から復帰してついにベンチ入りしました。プレーはしなかったのですが、長いシーズン必ず牛之濱選手の力が必要になるときが来るので、楽しみに待っていましょう。

鹿児島の攻撃戦術は先週と同じで、最初はロングボールを蹴っておいて、相手を下がらせておいて、前からのプレスを回避しつつ、ショートパスを使ってビルドアップをしていきます。そしてそれはある程度は機能していました。

ただ前半だけを見ると宮崎が押していて、前半のポゼッション率は宮崎 49%、鹿児島 51%とほぼ互角で、いつもポゼッション率では相手チームを圧倒する鹿児島としては低い数字になっています。

宮崎の選手はとてもクオリティが高く、鹿児島が前からプレスに行くと、プレスで空いたスペースでパスを受けてチャンスにしたり、GKも含めてCBでビルドアップしながら、ボランチの選手が降りてきて、鹿児島のDFラインの裏を狙ってきたりと、なかなか鹿児島は弱点を突かれて苦しみます。

前半のシュート数 宮崎9本、鹿児島 3本とポゼッション率ではほぼ互角も、シュート数で圧倒されてしまいました。しかしなんとか0-0で折り返します。この前半を無失点で乗り切ったことが後半大きな意味を持ちました。

▽鹿児島先制も宮崎が追いつき打ち合いに
そんな押されていた鹿児島が後半から巻き返し先制します。後半6分にCFWの有田選手が、星選手からの低く速いクロスに相手DF前で合わせて得点します。

宮崎の選手が転んで、ボールを奪った星選手がボールを運んでからのカウンターからの得点でした。攻撃フィーズに入っていた宮崎は多くの選手がボールより前にいたので、これは少し幸運でした。

有田選手が最初は相手CBの後ろにいたのですが、星選手がパスを出す瞬間にCB前に飛び出し(下部写真の赤点線)ワンタッチで合わせての見事なシュート。これは相手CBもマークのしようがなく、為す術なしでした。CFWらしい動きの有田選手の得点でした。これは先週の星選手から有田選手へのパスからオウンゴールになったシーンと似ていました。この二人のコンビネーションはこれからも楽しみですね。

この時、中央にはロメロ・フランク選手が、ファーには米澤選手がフリーでいて、どこにセンタリングが来ても決定的なチャンスになる、すばらしいポジショニングだったと思います

後半69分に宮崎が追いつきます。これは鹿児島の左サイドの宮崎のスローインから始まります。この時、鹿児島は左サイドで4対3の数的有利な状況を作れていました(下図黄色点線丸)。

数的有利な状況を活かせず、数的不利な状況になり失点。でもこのシュートは宮崎の選手を褒めましょうww

ここでボールを奪いたかったのですが、ヘディングでクリアした浮き球(赤点線)をロメロ選手と宮崎の選手が競り合い、宮崎側にボールが渡ります。これに五領選手が素早く寄せた(緑点線)のですが、それをワンタッチでかわされてしまいます。

それを宮崎は素早く鹿児島の右サイドに展開します(上図赤線)。そこに宮崎のSBが駆け上がり(上図赤点線)、鹿児島の右サイドで2対1の数的有利な状況を作られます。星選手は上がってきたSBの選手をカバーするために、少し後ろに下がりました(下図赤点線)。するとボールを持った宮崎の岡田選手の右足からのシュートがゴール右上の突き刺さり同点に追いつかれます。

確かに数的有利な状況は作られたとは言え、このシュートはスーパーゴールだったと思います。さすがの白坂選手もこれは防ぎようがありませんでした。

そして同点に追いつかれた後半70分過ぎからは、両チームとも大カウンター合戦となり、どちらに得点が入ってもおかしくない展開でしたが、チャンスの質から言うと鹿児島の方が良かったと思います。最終的にシュート数は鹿児島が20本、宮崎が14本と逆転しています。鹿児島は後半だけで17本(宮崎は5本)もシュートしていましたし、シュートする位置もPA内が多かったことから、それを証明していると思います。

宮崎も鹿児島ゴール近くまでは、ボールを持って行けるんですけど、最後の崩しのアイディアが足りなかったのと、鹿児島全体の守備の良さで、防ぐことができました。

先週指摘しました白坂選手のゴールキック問題ですが、この試合では1度を除いて問題にはなりませんでした。今週の白坂選手のゴールキックは先週までより高い軌道を描くようになり、途中で宮崎の選手にカットされることが、ほとんどなく安心して見ていられましたね。これは先週までの課題をきっちりと修正してきたと思います。

そして白坂選手の安定のキャッチングは今週も素晴らしく、素早い反応から宮崎のシュートを防いでいました。

▽宮崎強しを印象づけた
宮崎は、とてもいいプレーをしていたと思います。正直、これまで対戦した四つのクラブの中では、一番クオリティの高いプレーを見せてくれました。

鹿児島選手の間で受ける適切なポジショニングにより、鹿児島のプレスが後手に回り、鹿児島がプレスを掛けると、パスを出されて、さらにプレスを掛けるとパスで逃げられる。なかなか捕まえにくかったですね。ただ最後の部分は鹿児島DF陣の頑張りで体を張って防げていたのですが、ほんと紙一重でした。

あとGKからショートパスをつないでくるのですが、鹿児島がDFラインを上げて、前からプレスを掛けようとすると、鹿児島DFラインの裏に鋭いロングパスを入れてきて、脅威になっていました。ただこれは鹿児島がDFラインの頑張りで防げていましたが、厄介な戦術でしたね。

鹿児島もロングボールを入れてくるのは同じなのですが、鹿児島はFWと相手CBは競り合うようなボールで、宮崎は鹿児島のDFラインの裏を明確に狙ってきていたので、正直宮崎のようなパスを鹿児島にも狙って欲しいなと思いました。特に米澤選手はスピードが抜群なので、相手の裏に飛び出せば、相手は追いつくことができないでしょう。

宮崎の今の順位は9位ですが、恐らく昇格を争うのはこの宮崎になると思いました。それくらいいいプレーが多くあり、敵ながらあっぱれでしたね。

それではまた来週お会いしましょう。
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」


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