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熱中症にならない練習メニューの作り方

みなさん、こんにちは。
長い梅雨も明け、今年も暑い暑い夏がやってきました。

こんな暑い中でもグランドが取れたから練習しなければならないこともありますよね。そんな時に少しでも熱中症にならない練習メニューについてお話ししますね。

そもそも35度も超えそうな暑い気温の中でトレーニングすんなちゅう話なんですけど。サッカー協会が7月中旬から8月いっぱいまでは、練習も試合も禁止というおふれを出してくれればいいのですが、あくまでも自己判断でやってねというスタンスなんで、今年も熱中症になるサッカー少年少女がいるんでしょうね。

でもご存じのように熱中症は死亡者がでることもある危険な症状です。だから細心の注意を払って練習をしなければなりません。

当たり前の話なのですが35度に近い環境で練習するときは、いつもより休憩時間を長めに取らなければなりません。小学生で良くあるのが、休憩といって給水するとすぐにボールをもってシュート練習とかリフティングとかする子供がいるのですが、暑いときはそれも禁止。日陰で5分なり10分なら完全に休憩させて下さい。

休憩時間も長く取って下さい。2時間グランド使えるなら練習時間を1時間30分に短くするとか、2時間練習するなら合計45分から1時間くらいは休憩時間に充ててもいいと思います。

あと人工芝での練習や試合もとても危険です。人工芝が熱せられてフライパンのように熱も持ち、スパイクはいていても底から熱を感じてしまいます。

さらに熱中症指数が31を超えたら練習中止です。8月の昼間なんて熱中症指数が限度を超えるのが普通なので、8月は練習やめといた方いいんですけどね。

上記の前提を踏まえた上で、熱中症になりにくい練習メニューの話です。

まず練習の強度を落としましょう。普通の練習では強度を適切に管理しましょうと話をするのですが、真夏で暑いときに強度を強くすると運動量が高くなりすぎて熱中症の危険が増します。

一番強度が強いのはフルコートでのゲームになります。だから広いグランドが取れているからと言う理由で、広いコートを作ってゲームをするのは避けましょう。ゲームは選手達の楽しみなので、ゲーム自体をやらないのではなく、小さめのコートで4対4とかで強度が低くなるように設定します。

そもそも強度の低い練習なんてやる意味あるのと思われる方もいると思いますし、私もそう思います。ただ熱中症を避けるためには致し方ないとも思います。

次に避けるのは広いグリッドを使った多人数が参加して、しかも好守の入替がある練習メニューは避けましょう。広いグリッドを使うと必然的に運動量が増えますし、攻守の切り替えがあると攻撃側がボールを失ったらすぐに戻って守備をする必要があります。これもまた運動量が増えますし、好守の切り替えが連続すると、休憩なしに続くことになるのでかなり危険です。

だから練習メニューは好守の切り替えがあるのではなくて、攻撃側が失敗したら終了というルールにします。終了したら選手を入れ替えるなどして、プレー時間が連続しないように気をつけます。

またいつもはできるだけ休憩している選手がいないように、練習メニューをオーガナイズすると思いますが、暑いときはあえて休憩する選手を作るようにします。例えばいつも16人いると、4体4のグリッドを二つ作り休んでいる選手がいないようにすると思いますが、暑いときはあえて休み選手を作ります。つまり16人いても4対4のグリッドをひとつだけ作り、残りの8人は休憩にします。そしてプレーが中断すれば、休んでいた選手と交代します。こうすることで指導者は選手の運動量をコントロールできます。

また運動量が落ちたなと感じた選手は、声をかけて日陰で休ませるようにして下さい。子供達はサッカー大好きなのでつらかろうがフラフラしようがプレーを続けてしまいます。また熱中症になる前には顔が紅潮したり、目がとろんと力を失ったりするので、その前兆を見逃さずに、選手が熱中症になる前に手を打ちましょう。

あとサッカー協会は熱中症になった選手を家庭用のプールに入れましょうと言ってますが、実際練習会場に毎回プールを持ってくるわけも行かないですよね。そういうときは近くのコンビニでアイスクリームを買ってきて、食べさせる方法もあります。体の中にアイスクリームや氷を入れると、中から体温を下げてくるので応急処置としては効果があります。ただあくまでも応急処置なので必要ならば躊躇せず救急車を呼びましょう。

とにかく死亡者が出るほどの暑さの中ですから、致し方なく練習する場合でも安全第一でお願いします。練習に入るとついつい練習メニューをこなすことに集中してしまうので、できればコーチが複数人数で、練習時間が長いなと感じたら休憩しましょうとメインのコーチに声をかけるとか、選手の様子を見て熱中症になる前に対応しましょう。

では全国のサッカー好きの選手達が熱中症にならないでサッカーが楽しめることを願っています。

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