鹿児島の宝物 第二節 鹿児島対徳島
鹿児島県民160万人の鹿児島ユナイテッドサポーターの皆さん
こんにちは仙太郎です。
ホーム開幕戦、白波スタジアムで開催されました徳島ヴォルティス戦を振り返ります。
鹿児島の先発メンバーは、開幕戦での井林選手の怪我で、CBに岡本選手が入りました。それ以外は開幕戦と同じメンバーです。群馬戦の出来が良かったから、継続という感じですね
鹿児島ユナイテッド
試合開始直後は、徳島に4231の2のサイドのスペースを使われ苦戦します
左SBに高い位置を取られて前進され、それを防ぐとサイドチェンジされ、右SBのエウシーニョにボールを運ばれて、そこからピンチを招きます(前半10分)。鹿児島は徳島の左サイドを警戒していたと思います。それもあって左サイドに圧縮して、サイドチェンジされると守るのが難しくなります。
鹿児島は1トップで前プレ掛けず、田中選手が前に行くと、そこをボランチのヒョン選手にパスを受けられてしまう悪循環。
前節甲府戦も前プレ掛けると徳島はビルドアップ困難だったので、最初からツートップで前プレ掛けたいところでした。
ただ20分過ぎると、サイドのスペースを卓己スライドして素早くカバーします。安心安全の卓己ブランド発揮です。
野嶽選手がエウシーニョを捕まえに行けば、その裏のスペースもカバーする、相変わらず安定しています。
それもあり前半30分くらいから鹿児島 ボールを運べ出す
徳島が間延びしてスペースできたのと、徳島も同じように4231なので、2のサイドのスペースを渡邉選手とかが動いてボールが前進
徳島は最終ラインの押し上げができなくなり、クリアボールも拾えなくなり、鹿児島が主導権を持ちながらも前半は0−0。
後半鹿児島は442にして、ツートップでプレスを掛けたのと、2列が4人になったので、スライドする距離が短くなり、エウシーニョにスペース与えずさらに鹿児島が優勢になります。
パスの受け手にも前プレいけたので、徳島ボールを前進できず苦戦します。
ただハイラインでプレスを掛けると、裏にはスペースができるわけで、そこをヒョン選手のワンタッチパスで裏抜けされて、そこに泉森選手が飛び出すも間に合わず、相手選手を倒してPKを与えて先制されます。
PKを与えたシーンは泉森選手の判断ミスだと思います。
角度があまりないので、あそこからシュート打たれても対応は可能ですし、ダイレクトシュートするのは、難易度が高かったです。
味方も下がってきたので、あそこでトラップするとシュート打てなくて、あそこからゴールを決められるの可能性は低いので、出る必要はありませんでした。
ただパスを出したヒョン選手のパスの質も素晴らしかった。ボールに逆回転を掛けて、ボールが止まるように蹴っています。
だから普通の回転だったら泉森選手が先にボールに触れていたと思いますが、予想よりボールが来なかったので、相手選手の方が先にボールに触れてしまったと思います
ミスはあったのですが、泉森選手は素晴らしいプレーも多くありました
10分のオーバーヘッドキックのシュートを止めたのは見事です。
泉森選手はまだ経験ないから失敗は仕方ない部分はあります。
ただプロなので結果は大事ですし、二試合連続で失点に絡むミスをしたので、そこは反省材料。
ただ素質はすごいです。
PKのシーンも普通はあそこから飛び出せないです。身体能力の高い彼ならではのミスだと思います。
後半、FW二人を交代してプレスを掛けるというのも、群馬戦同様でした。同点の場面も藤本、鈴木選手がプレスを掛けてミスパスを誘い、そこからの得点でした。
山口選手が今日も素晴らしい
CBが飛び出したスペースも埋めるし、ボールを自ら前進させることもできますし、味方の前進を助けることもできます。
また最後のフィニッシュの場面にも顔を出し、ライン裏に飛び出すこともあれば、ステイしてミドルシュートを狙うこともあります。
試合のありとあらゆる場面に絡む、万能選手です。まるで分身の術で山口選手が三人いるみたいです笑。
ボール奪取能力は折り紙付きですしね
もう一人は渡邉選手
彼のすごさは、とにかく頭がいい、サッカーIQ高いし、インテリジェントな選手です。
同点になった場面では、武選手が奪ったボールを田中選手が渡邉選手へパスします。そこでファーストタッチでボールを少し前に動かすと、そのまま逆サイドの米澤選手に斜めのロングパスを蹴りました。
これ言葉で言うと簡単なのですが、武選手がボールを奪い田中選手からパスが来るまで、時間にして1秒か2秒。
その間に、逆サイドの米澤選手がフリーでいることを認識し、そこへパスすると判断し、正確に実行しています。パス自体も長いパスなので、難易度高いです。
しかも相手CBにギリギリ触れないとこにパスをする素晴らしいキックです。
またこの日も適切なポジションで、味方を助けていました。
SBとして中に入り高い位置に行くこともあるし、サイドにスペースがあると流れてパスを受けます。
CBがプレスを受けてボールを運べないときには、下がってきてボールの出口になります
福田選手はこの試合でJ2デビュー。プレー時間は短かったですが、入ってすぐにシュートを打ったり、ドリブルで仕掛けたり、決勝点の起点になった裏抜けしたりで、存在感を示しました。相手のDFにとっては嫌な選手です。もっとプレー時間を与えてあげたいですが、鹿児島は選手層が厚く、そこが本当に悩ましいところです。
徳島ヴォルティス
前半の最初は、左からサイドチェンジし、 右サイドにいるエウシーニョにボールを運び、そこからチャンスを作れていました。
左SBも鹿児島のダブルボランチの脇のスペースの高い位置取ってボール受けられていましたし、DFラインの押し上げもありボール奪還もできていました。
鹿児島は徳島の左サイド、特に西谷選手を警戒していたと思います。
前節の甲府戦でも左サイドで躍動していて、徳島の攻撃を活性化していました。この試合でも左サイドからドリブルで侵入しシュートまで持ち込んでいました。
ただ前半の途中から鹿児島が対応すると、その後はボールを運ぶのに苦労します。それでも後半9分にヒョン選手のワンタッチパスからPKを獲得して、先制しますが、その後もボールの前進に問題を抱えます。
ボランチのヒョン選手はライン間でポジションいいし、ボール保持能力高い、素晴らしい選手でした。PKのシーンでも見事なワンタッチパス出してましたよね。
CBのカイケ選手もスピードもあり、守備面での貢献は大きいのですが、ビルドアップには苦労していました。
全般的にチームとしてどうプレーしたいか見えてこなかったです。エウシーニョ選手や西谷選手など違いを作れる選手がいるので、彼らを活かすためにチームとしてどうボールを運ぶのか、どう守るのかを考えて選手に落とし込まないと一人一人は頑張っているけど、結果が付いてこないということになりそうです。ただこれは選手の仕事ではなく、監督の仕事なんですけどね。
総 評
群馬戦に引き続き鹿児島らしいサッカーを披露して、逆転勝利。
サポーター的には劇的な逆転勝利はうれしいのですが、指導者目線で言うと二試合連続先に失点はいただけません。
でも、それぞれの選手が自分の持ち味を出してくれているのは、うれしいですね。一方で試合に出られない選手が多いのも、うれしい悩みです。
昨年、昇格に貢献してくれた木村、中原、広瀬選手もまだ出番がありません。長いシーズン怪我もありますし、カップ戦もあるのでまだまだ出場機会はあると思いますが、全員の力で戦っていきたいですよね。
来週はアウェイのいわき戦になります。
私も参戦予定なので、現地観戦のみなさん、よろしくお願いします。
「チェストー!鹿児島ユナイテッド!」
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