テクニックで撮る写真を卒業しようとしているあなたへ
写真はテクニックで撮るもの。
身に付けているテクニックの数、質、理解度。
そういったものが、すなわち、作品のクオリティを決定する。
そういう理解が一般的ですね。
しかし、テクニックとは言ってみれば「道具」です。
カメラやレンズと同じ、写真を撮るための道具です。
テクニックがひとりでに写真を撮るわけではありません。
テクニックを「使って」、写真を撮るのです。
たとえば、「3分割構図」というテクニックがあります。
最近のデジカメは、ファインダー内にタテヨコ3分割のラインを表示させることができるので、これは写真の中でもメジャーなテクニックと言っていいでしょう。
しかし、ただ単に三分割ライン上に被写体を持ってくれば、自動的に傑作になるかと言えば、そんなことはありません。
三分割構図の駄作もいっぱいあるでしょうし、三分割構図でない傑作もいっぱいあるでしょう。
つまりテクニックは、機械的に「適用」するのではなく、使いこなしてはじめて意味があるのです。
しかし現状、テクニックを「集める」こと、あるいは単純に「適用」することに終始して、それらを「使いこなす術」を知らないというのが、実に多いパターンではないでしょうか。
それはあたかも、カメラやレンズを集めることに終始して、それらを使いこなす術を知らないのと同じです。
(まあカメラの場合は、初めから使うつもりのない純粋なコレクターも多いですが)
そんな、テクニックを集めるだけの人を「ノウハウコレクター」なんて言ったりもしますね。
なぜそのような状況に陥るのかというと、ネットなどの情報には、「テクニックのみ」しか書かれていないからです。
なぜテクニックのみしか書かれていないのかというと、
1. そもそも書き手がそこまで突っ込んだ情報を知らない
2. 知っていても説明が出来ない、むずかしい
3. 説明できたとしても、そのような情報の需要が極端に少ない(=だから書かない)
という3重のハードルがあるからです。
私の書いているブログ(写真のネタ帳)でも、そういった「テクニックじゃないほうの内容」は、極端にアクセスが少ないのが現状です。
(だからその手の記事はnoteで書こうと思ったわけですが)
とにかく狭くて深い情報というものは、表に出て来にくい仕組みになっています。
カメラや写真の情報においては、広く世の中に流布しているのは、初心者~中級者向けの割と誰でも知っている内容です。
それをいろんな言い方で、いろんな人が言っているに過ぎません。
つまり、豊富なバリエーションで溢れ返ってはいますが、レベルという観点で言えばほとんどが同じレベルです。
ですから、その中をいくら徘徊していても、その上のレベルへは、いつまでたっても行けません。
それらの情報をある程度網羅したら、本来は次のステップに移るべきです。
すなわち、「集める」というレベルから、「使いこなす」という、もう1段上のレベルです。
いつまでもテクニック収集という同じレベルの中を徘徊していても、「やってる感」はあっても、実はちっとも前に進んではいません。
ここでは、テクニック収集という無限ループを抜け出して、1段上の「それらを使いこなす段階」にいくための、狭くて深い情報を公開していきます。
中級者と上級者の違いは、持っているテクニックの数や質ではなく、実にそれらを使いこなしているか否かです。
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